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長田神社再訪

土曜から3日間、かおりんこと長田香織さんと長野の旅に行って来ました。

今回の旅の一番の目的は、長田神社にお礼参りをすることです。
「ながた」と「おさだ」で読み方は違いますが、同じ長田のかおりんと行ったことで私だけでは分からなかったことを理解することができて、やはり導かれていたのだと思います。

長田神社は、羽生結弦さんが現役時代にご家族で参拝されたので、ファンには有名な神社の1つです。
私も羽生さんのファンですから、自ずと知ることになりお参りをしました。
きっかけはそうなのですが、戸隠神社に次ぐ500m以上ある長い参道が大変気持ちよく、山登りのような大変さもなくて、初参拝からすぐ長田神社が大好きになり何度も伺っています。
宮司の湯本さんには長くお世話になって来ましたが、自粛ムードの時期にご迷惑がかからにようにと、しばらく疎遠になりました。

ところが、去年私が初めての出版に取り組み、山川さんたちのインタビュー部分は出来たのに、自分についての内容をなかなか書き上げることができずにいた12月、家の中で助けが欲しいと独り言を言っていたら、突然長田神社からりんごが1箱届いたのです。
励ましのりんごに感激して、私は本を完成させることが出来ました。
そんなわけで、久しぶりに予定を組んでご祈祷を受けに出かけたら、台風でダイヤが乱れていたにも関わらず、出発時間も方向も絶妙で快晴の3日間を過ごすことになりました。守られていたとしか思えません。

長田神社へ行くには長野駅から行く保科温泉行きのローカルバスがありますが1時間くらいかかります。タクシーだと20分くらいです。
普通にタクシーにお願いするとここに着きます。

お守り、お札、御朱印、ご祈祷などを希望する方は、看板のところへ連絡されると良いでしょう。


でも参道が素晴らしいので、ぜひお時間ある方はバスの通る34号線の鳥居から歩いてみてください。
※参道を歩くだけでも十分楽しいのですが、授与所がないし、せっかく行っても事前に予約をしないと外から閉まった幣殿を拝むことになります。

ここが参道の入り口です。

自然に溶け込んだ鳥居

古木の道を進みます。

古木を感じるかおりん


緑の道を進みます。

やがて橋を渡って川を越えます。

晴れ渡る空の下、山へ向かって歩く

道路を渡り、拝殿の前に出ます。

羽生さんの世界記録更新を助けたという御神木と久しぶりに対面です。


幣殿では、湯本さんが明かりをつけて待っていてくださいました。


長田神社は1089年創建で、1989年に九百年祭をしています。幣殿はかなり年月の流れを感じますが、御祭神が祀られている本殿は平成に造営されてしっかりしています。6畳くらいあるそうです。

御祭神は天照皇大神、豊受姫大神の伊勢の内宮外宮の神様をはじめ、沢山の神様が祀られています。
元々は伊勢外宮の直轄の御厨で信濃七御厨神明宮の一つとして、布を献上していました。湯本さんは、現在17もの神社(神社庁に入っていないところを合わせると22社)を管理されていて大変多忙でいらっしゃいます。

ご祈祷をしていただき、私は榊を頂いて神様にお供えして、ひふみ祝詞を歌いました。
かおりんも同じように、榊を神様にお供えして、日月神楽という観音舞を奉納しました。
群舞で奉納した経験があって、衣装も持っているのですが、かおりんはやっぱりやめておくと言って衣装を持たずに来て、洋装のままです。
でも勇気が湧いて、ぶっつけで3分半くらいの静かな舞を奉納しました。

***群舞で舞うとエネルギーが大きくなります。 ソロでやるには、1人でも同じエネルギーを神と繋がって舞う。人の気配を消して、自然と一体化して舞う。空間を立ち上げる。なかなか鍛錬のいることです。計らずも舞う事になって、ありがたかったです。( by かおりん)***

ご祈祷が無事に終わって、神様もお喜びですと言われ、私たちはとても嬉しい気持ちでした。

タイマーで取りました


私は湯本さんの軽やかな太鼓や、祝詞の声が気持ちよくて、神様の前で歌わせていただいたし大満足でした。

すっかりくつろぎ中(かおりん撮影)


本当は神社庁の指定する紫の袴を履かなければいけないので正式な行事ではそうしているけど、普段はこの色の袴がお好きで、違う色を見たのは1回くらいかな。

実は、今回のご祈祷で上げる予定の祝詞があったけど、神様がこっちがいいんじゃないかとおっしゃるので急遽変えたそうです。
検査で癌があった方がこの祝詞をあげたら、その後癌が消えて喜ばれたとか、動悸に良いとか聞いて、私は更年期症状で動悸がすることがあるからぴったりですー!って喜んでいたら、かおりんが突然感極まって話しながら泣き出して、今まで私一人では全くわからなかったことを知ることになりました。

この祝詞は滅多に聞かない特別なものであると言うのです。
いくつもの神社で祈祷を受けて来た彼女ならではの経験と知識で、もちろん全部を知っているわけではないけれど、ご祈祷でこの祝詞を聞くことができる神社は少ないし、彼女にとっても数ある祝詞の中で特に意味のあるもでした。
そして、私は過去の訪問でも同じ祝詞を上げて頂いていたことを知りました。
その有り難さを全然わからなくてただ「気持ちの良い祝詞」と捉えていたわけです。
そして、氏子さんよりずっと前で榊を上げさせていただいたり、歌わせていただいたりしているのは分かっていましたけど、奉納舞の経験者かおりんは、こんなに神様の近くで舞わせていただけるのは、恐れ多く有難いことで通常は自分達が座っていたこの辺でやるのだと教えてくれました。

私は比較できるほど多方でご祈祷を受けていませんし、歌のご奉納も長田神社でしかしたことがないのでその辺が全く分かりませんでした。「まどかちゃんが普通と思っていることは普通じゃない」と言われて、それは大変ありがたいことだなぁと思うのでした。

幣殿から見た景色(左が御神木)
幣殿の左手にあるお稲荷さん

そして、私が感銘するところですが、湯本さんはやろうと思えば、羽生さんにあやかって広く宣伝したり、人を雇って授与所を作ったりもできるのに、敢えてそうせずにおられることです。せいぜい神社にいらしゃる方のために写真や解説を置いているだけ。
全国各地に、「羽生さんが来た〇〇」「羽生さんが食べた〇〇」「羽生さんが座った〇〇」とかあって、弘法大師か?みたいな感じですが私はそれを悪いとは思いません。それによってそこが繁盛したり、ファンが楽しんだりしているのですから。

湯本さんはとても明るくて気さくで、飾らない素敵な方です。変わることなく地域の由緒ある神社としてひっそりと毎日のお勤めをされているのです。
でも、信念がきちんとあって、長田神社であったエピソードについては話してくださいますが、羽生家のプライバシーは大切にされています。私もそのようなことは尋ねません。

湯本さんは、悩まないこと、反省はしても引き摺らないようにと言います。
週刊誌に書かれたり、嫌な電話をもらったりもしたけど、「うちも有名になったもんだ」と気にせず、耳で聞いても、心に入れないと、私たちに教えてくれました。
「自分を信じることが大切ですよ。幸せになってください。」
笑顔で話す湯本さんでした。

ありがとうございます。またお会いできますように。

その夜、前日の善光寺参りで目星をつけておいたお店で晩御飯。
かおりんもいい顔している。

わたしはちょっとブレた(笑)


特別な夜。
ストロベリームーンの満月が、私たちを明るく照らしていました。


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