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エクスプローラー考察(2022/06)

こんにちは。はじめまどかです。
今月の第2週にエクスプローラーのBo1のプレイインイベント、第3週にエクスプローラーのBo3のプレイインが行われるということで、にわかに盛り上がりをみせているエクスプローラーです。
私は主にBo1イベントやBo3イベントで遊んでいます。
今回も備忘録がてらにエクスプローラーについて書いていきたいと思います。

環境に存在するデッキ

エクスプローラー環境ではアグロ、ミッドレンジ、コンボ、コントロールなど本当にいろんなデッキと対戦することになる。まずは、どんなデッキが存在するのか簡単にデッキを紹介していく。

マルドゥ脂牙

パルヘリオンシュートとも呼ばれるデッキのひとつ。《脂牙》で墓地の《パルヘリオン》を釣り上げてシュートするデッキ。墓地肥やしができるカードやルーティングできるカードが主に採用されている。
2枚コンボなのでルーティングや墓地肥やしによって簡単に揃えることができ、3ターンでコンボが完成することもあってぶん回り力は環境随一。墓地に落ちてしまった《脂牙》を釣り上げるために《未練残り》や《復讐に燃えた血王、ソリン》がデッキに入っている。サブプランとして《クロクサ》も採用されている。
墓地対策や《脂牙》を定着させない除去などの対策が一般的。2マナ構えられると除去を警戒しなければならず、《脂牙》をキャストしにくくなる。

エスパー脂牙

パルヘリオンシュートとも呼ばれるデッキの派生形。《帳簿裂き》が採用されていて、ルーティングを得意とする。
マルドゥ型と比較するとデッキを掘る力が高いためコンボを揃える安定性は高くなっている。
マルドゥ型よりクリーチャーが並ばないためアグロには弱くなっている。

オルゾフ脂牙

パリヘリオンシュートの亜種。《魔王の器》を《未練残り》などで墓地からリアニメイトすることで5/5飛行を生み出す戦略が追加されている。パルヘリオンシュートの中でも遭遇率は低い。
パルヘリオンシュートの他に勝ち手段を増やしたのが強み。
墓地依存度は高いので相変わらず墓地対策には弱い。

赤単アグロ

環境的には赤単の中でも高速アグロに分類されるデッキが多い。Bo1に多数生息するアーキタイプでBo1イベントでは最大勢力になっている。《トーブラン》や《エンバレスの宝剣》が入ったミッドレンジタイプもよく見かける。どちらもBo3イベントではあまり見かけない。
インスタント3点火力を握れるため、《脂牙》を擁するパルヘリオンシュートのコンボ成立を許さないのが強み。
Bo1だとなかなかの勢力を誇るがBo3で対策カードが入ってくるとやや厳しいのかBo3イベントではあまり見かけない。

オムナスランプ

《創造の座、オムナス》を強く使うために組まれたデッキ。《ヨーリオン》を使う型もある。《オムナス》+アドベンチャーも亜種として存在する。
ランプ系のデッキなので《発生の根本原理》などの重量級スペルも強力でゲームを決める力がある。
大ぶりな動きをするため、アグロやコントロールにはやや弱い。

ラクドスミッドレンジ

ラクドスのグッドスタッフ的なミッドレンジデッキ。環境に合った強いカードが詰め込まれている。
《税血の収穫者》、《墓地の侵入者》、《鏡割の寓話》が4枚ずつが基本パッケージになっている。ハンデス、墓地対策をメインから積めるのが強み。

エンジェルカンパニー

強力な天使達を《集合した中隊》で呼び出すデッキ。《海門の擁護者、リンヴァーラ》や《玻璃池のミミック》を使ったバント型も存在する。
《正義の戦乙女》を複数並べた際の制圧力は環境トップクラス。パルヘリオンシュートの天使トークンを上回るサイズを期待できる。
デッキ構成上、リソース勝負がやや苦手。また、《正義の戦乙女》への依存度がかなり高いので《正義の戦乙女》を除去されるのも弱点のひとつ。

緑単ランプ

マナ加速から大型クリーチャーやPWを叩きつけるデッキ。
対戦相手のクリーチャーのサイズで上回ることが多いのでクリーチャーで攻めてくるデッキにはやや有利。《大いなる創造者、カーン》の常在型能力で機体に搭乗できなくなるため、置いておくだけでもパルヘリオンシュート対策ができている。《領事の旗艦、スカイソブリン》で落とされないように忠誠度の値には注意。
ランプデッキなのでコントロールは苦手か。

青単スピリット

軽量のスピリットに《執着的探訪》を付け、カウンターでサポートするデッキ。
クロックパーミッションなのでコントロール、コンボに強い。

青白コントロール

《放浪皇》、《ドミナリアの英雄、テフェリー》といった強力なPWを擁するコントロールデッキ。ヨーリオン型も存在。エスパーカラーの亜種もいる。
《至高の評決》以外はカードが揃っており、パイオニアレベルにデッキを組める。
ミッドレンジやコンボに強いが環境に多数のデッキが存在する点が向かい風か。

イゼットフェニックス

《弧光のフェニックス》を墓地から呼び戻して戦うデッキ。
相手のクリーチャーを除去しながら《弧光のフェニックス》を戻す動きは強い。
墓地対策に弱いのが泣き所。パルヘリオンシュートの対策についでに引っかかるので立ち位置が悪い。

ジャンドサクリファイス

フード系サクリファイスデッキ。猫かまどエンジンを搭載し、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》をフィニッシャーに据えている。
ご存知の通り、猫かまどがあるのでアグロデッキには強い。《鬼流の金床/Oni-Cult Anvil》を採用したタイプもあり、よりアグロに強くなっている。

ボロス果敢

《賢い光術師》を採用した高速アグロデッキ。
《戦慄衆の秘儀術師》も採用されているので爆発力も高い。
クリーチャーを守るスペルはあるもののクリーチャー除去で時間を稼がれることに弱め。

ゴルガリ八百長試合

《レギサウルス》と《大入道》を用意して《八百長試合》を使って呪文を踏み倒していくデッキ。《オボシュ》を相棒に採用したタイプが一般的。
大型クリーチャーが複数並ぶので盤面制圧力が高い。《ガーガロス》が出ればパルヘリオンシュートにもある程度耐性がつく。《グレートヘンジ》を出せればリソース面も問題ない。
《八百長試合》を引けないとややテンポが悪い。

ジェスカイ独創力

トークンを《不屈の独創力》で《裏切りの工作員》に変身させるデッキ。(参考デッキリストリンク
トークンを生成するカードでデッキが構成されているが、《放浪皇》などのカードパワーが高いカードが多数採用されているため、《不屈の独創力》を引けなくても戦える構成になっている。ミッドレンジ相手に強い。
独創力の対象にしたトークンを先に除去されると不発に終わる。赤単アグロやコントロールが厳しい。

5色ニヴ

《ニヴ=ミゼット再誕》を軸に据えた5色のデッキでコントロールのような挙動をする。《創造の座、オムナス》や《蔓延する窃盗》が入った型も存在する。(参考デッキリストリンク
《ニヴ=ミゼット再誕》を戦場に出すことで爆発的なアドバンテージを得ることができる。《蔓延する窃盗》が設置された後は多色呪文を唱えるたびに宝物が生成されるおかげで、1マナ軽くスペルを唱えることができ、呪文を連打することが可能になる。
タップインランドを多数採用しているので立ち上がりが遅いのが弱点。

緑単アグロ

《ラノワールのエルフ》入りのアグロデッキで《集合した中隊》が採用されていて盤面制圧力が高い。派生形として赤緑系アグロデッキにもなる。
《ラノワールのエルフ》から3マナ域にジャンプする動きは強力。
アグロゆえにリソース勝負は苦手なのでコントロールにはやや弱いか。

異形化タイタン

グルールカラーで組まれ、《異形化》から《産業のタイタン》を高速で着地させるデッキ。
《産業のタイタン》で生成したトークンに対して《ルーカ》を使えば-2からの-2で《産業のタイタン》を連鎖させることができるので盤面をしっかり固められる。
《異形化》で対象に取っているクリーチャーを破壊されると能力が立ち消えするのでインスタントタイミングの除去には弱い。

日向オパス

《日向》から《オパス》を打ち、《奔流の機械巨人》で使い回すデッキ。
序盤はイゼットコントロールの動きをするデッキで終盤にマグマオパスを踏み倒すことを主とした戦い方をするデッキで押し付けるパワーは高い。
コンボコントロールに近いデッキであるため、コントロールの中でも青白コンを特に苦手とする。

環境について

Bo1とBo3で環境が大きくことなるので別々に記載する。
Qualifier Play-In eventsではBo1で6勝(1敗まで可)またはBo3で4勝が求められる。
Qualifier Weekend eventsではDay1で7勝、Day2で7勝が求められる。

エクスプローラーはパイオニアを目指すべくして作られたフォーマットになっている。そのため、禁止カードはパイオニアのものであるし、使用できるカードもアリーナで実装されていてパイオニア範囲のカードとなっている。
理論上、パイオニアで活躍するデッキの中で遜色なくエクスプローラーで組むことができるデッキは強いということになる。
ほぼパイオニア状態で組むことができるデッキに、①パルヘリオンシュート、②ラクドスミッドレンジ、③青白コントロールが存在する。これらのデッキがまずはメタゲームの中心になりそうというのは想像が付きやすいだろう。

①パルヘリオンシュートは多くの雑多なデッキを駆逐できる性能があるため、エクスプローラー成立直後は暴れ回った。現在においては多くのデッキがメインから墓地対策を積むようになったりとガードが挙がった状態のため、パルヘリオンシュートを使用した場合の勝率は以前よりも下がっている。

②ラクドスミッドレンジも人気のアーキタイプのひとつとなっている。ミッドレンジらしくどのデッキにも戦えるようになっており、安定性は高いデッキのひとつである。ただ、フェアデッキであるためコンボや踏み倒しを行うようなアンフェアなデッキにはやや弱い。

③青白コントロールもパイオニアクラスにデッキを組むことができるが、現在の環境ではあまり見かけることが少ないアーキタイプになっている。現在は環境が定まっておらず、どのデッキに対してデッキを組むか、デッキ構成をどのようにするかに課題があって数を減らしていると思われる。

Bo1環境

Bo1では赤単とパルヘリオンシュートが30%程度を占めている。その他は様々なデッキに遭遇する。高速アグロとコンボを止めることを求められるためデッキ選択は難しい。
パルヘリオンシュートの対策としてメインから墓地対策カード(《魂標ランタン》、《未認可霊柩車》、《漁る軟泥》、《塵へのしがみつき》、《墓地の侵入者》、《安らかなる眠り》はたまた《虚空の力線》)が入っているデッキが多い。よって、墓地を利用するカードを使うとパルヘリオンシュート系デッキのついでに対策されてしまうため、墓地に依存しない勝ち筋を持っていることが望ましい。

1.赤単アグロに強い → サイズ
2.パルヘリオンシュートに強い → サイズ or 墓地対策 or コントロール
3.墓地に依存しない勝ち筋 

上記のような条件を持つデッキであれば、Bo1では比較的勝ちやすいと考えられる。環境に存在するデッキの項目で挙げたデッキの中では「エンジェルカンパニー」、「ゴルガリ八百長試合」がこれらの条件にマッチしている。メタゲームが変わればこれらも変化していくので注意が必要である。他にもデッキが見つかったら教えてください。

Bo3環境

Bo3ではBo1に大勢いた赤単とパルヘリオンシュート系デッキが少なくなっている。Bo1と比較するとさらに雑多なデッキにあたることになる。独自の調査によれば数多い種類の中でもラクドスミッドレンジが比較的多い環境になっているようである。
アグロ以降のレンジであるミッドレンジ~コンボ~コントロールにあたることが多い環境なので、一部のデッキだけでなく全体的にある程度勝てるようにデッキパワーが高いことが望ましい。コンボやマナの踏み倒しを行える理不尽なデッキか、さらにそれらに強いコントロールが組めればいいだろう。

まとめ

ここまで読んで頂いてありがとうございました!この記事がみなさんのお役に立てたのであれば幸いです。

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