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ジャンドサクリファイスの説明書【ELD版】

|ω・`)ノ ヤァヤァ
 バーチャルプレインズウォーカーのはじめまどかです。

最新の「イコリア:巨獣の棲処」のバージョンは下記リンクからです。
このnoteは「エルドレインの王権」のバージョンになっています。

■1.はじめに

 この記事はジャンドサクリファイスを初めて回す方の「説明書」として活用して頂ける内容になっています。ジャンドサクリファイスがどんなデッキなのかという説明から始め、テクニック、おまけで現在のメタゲームについて書いています。

 このnoteを書こうと思ったきっかけは、ジャンドサクリファイスは序盤から選択肢が多く、プレイングが難しいデッキなので、デッキの「動かし方」を解説する記事に需要があるのでは?と考えたことです。
 プレイングの難しいデッキをプレイしながら学んでいくというのは非効率的な話です。この「説明書」を、MTGだけでなく様々なゲームをプレイしたい方に手に取って頂き、効率よく上を目指す手助けになれば幸いです。


■2.ジャンドサクリファイスとは?

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 《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》でチャンプブロックとドレインを毎ターン繰り返しながら場を膠着させ、《波乱の悪魔》をプレイして盤面を取りにいきます。
 ①《魔女のかまど》の生け贄、②食物の生け贄、③《大釜の使い魔》の能力によって毎ターン3点クロックになります。(プラスしてクリーチャーのアタック分もあります。)この3枚だけで勝てる展開もあるほど強力なコンボです。

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 《金のガチョウ》は追加の食物供給源です。また、好きな色のマナを出すことができるため、色事故にも強くなります。《パンくずの道標》は多大なアドバンテージを稼ぐカードです。《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》と合わせることで毎ターン手札を補充することができます。

 上記の5種20枚がジャンドサクリファイスの核となる部分です。残りの部分は除去とフィニッシャーが入ってくるスペースで、環境やメタゲームによって変化してきます。

 MC Ⅶ で優勝したPiotr Glogowskiプロのデッキリストを載せておきます。特徴的なのが、《豆の木の巨人 》の採用です。現在までのタイプであれば、《楽園のドルイド》が入ってくる枠になります。
 ジェスカイファイアーズを相手にした場合は、クリーチャーとして場に出た際に《轟音のクラリオン》流されず、《炎の騎兵》などの大型クリーチャーにも負けないサイズになります。また、《虐殺少女》で流されにくい点が《楽園のドルイド》より優れています。

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 Piotr Glogowski選手の記事もデッキの理解に役立ちますので、リンクを貼っておきます。
https://article.hareruyamtg.com/article/34892/

■3.テクニック

 ここではデッキの「動かし方」、テクニックを紹介していきます。今のスタンダード環境では土地を止めずに《戦争の犠牲》にアクセスすることがとても強いマッチアップが多いので、土地を止めないことが何より重要です。
 《パンくずの道標》には土地を止めずに置くことができるポテンシャルがあるので、それを念頭に説明しています。他のデッキにも共通する話ですが、土地を止めずに置くことが重要です。

・パターン1

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 まずは基本のキから。3ターン目に土地3枚と《パンくずの道標》がある状態です。この場合は食物を2マナ払って生け贄に捧げて、残りの1マナで《パンくずの道標》の支払いに充てることができます。中盤で土地を引けなかった場合や後半でのアドバンテージ確保として使う一番スタンダードな使い方です。

・パターン2

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 更に《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》が加われば毎ターン1マナでアドバンテージを稼ぐことができます。手順は次の通りです。《魔女のかまど》で《魔女の使い魔》を生け贄に捧げる→生成された食物トークンを生け贄に捧げて《魔女の使い魔》を戦場に戻す→《パンくずの道標》の効果が誘発。

次からがテクニックの説明の本番です。

・パターン3

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 1ターン目に《金のガチョウ》、2ターン目は《パンくずの道標》をプレイしてターンを返す場面はよくある光景だと思います。このような土地をフルタップした状態でも《パンくずの道標》を起動することができます。

 《金のガチョウ》で食物を生け贄にしつつマナを出すと、《パンくずの道標》が誘発します。《金のガチョウ》から出したマナを《パンくずの道標》の誘発したコストの支払いに充てることができます。MTGアリーナでもこのテクニックを活用しているプレイヤーを見ることは少ないので、このテクニックを知っているだけでも一歩前進です。

 このテクニックが活躍するのは主に序盤です。このテクニックで2ターン目からトップ2枚のうち1枚のパーマネントカードを手札に加えることができるので、土地が止まる可能性を下げることができます。そして、《金のガチョウ》と《パンくずの道標》が初期手札にあれば土地2枚でもキープすることができる機会が増えるので、マリガン基準も大きく変わってくるはずです。
 ※MTGアリーナで相手ターンのエンドに使う場合はターンエンドにチェックを入れておきましょう。チェックしておかないとターンが返ってきてしまいます。

・パターン4

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 《魔女のかまど》がない場合は《魔女の使い魔》を能動的に生け贄に捧げることが難しくなります。基本的には相手のクリーチャーの攻撃をチャンプブロックして墓地に落とすことになります。
 上のような盤面では、《魔女の使い魔》の能力のコストで食物を2回生け贄に捧げることで、《パンくずの道標》を2回誘発させることができます。土地を伸ばしたい場合やキーカードを引き込みたい場合に有効です。
 また、《波乱の悪魔》が場にいれば2連続起動により2点飛ばすことができるようになり落とせるクリーチャーやプレインズウォーカーの範囲が広がります。

・パターン5

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 《波乱の悪魔》の効果を《魔女の使い魔》に当てることで《魔女の使い魔》を墓地に落とすことができます。墓地に落とした《魔女の使い魔》を復活させることで、《パンくずの道標》を誘発させることができます。《魔女のかまど》が無い場合に覚えておくと役立つことがあるテクニックです。

・パターン6

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 《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》の効果で食物を生け贄に捧げた場合にも《パンくずの道標》の効果を使うことができます。
 《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》を出した後のターンは生け贄であっという間にサイズアップするので、常にリーサルを意識しましょう。


■4.おまけ:スタンダードのメタゲーム

 現在のスタンダードのメタゲームをざっくり説明すると以下の通りです。直近の流行によっては多少Tierが動くことがあり、シミックフラッシュランプはもう少し上のTierかもしれません。

Tier1:ジェスカイファイアーズ、サクリファイス、ゴルガリアドベンチャー
Tier2:ティムール再生、ラクドスナイト、グルールアグロ
   ティムールアドベンチャー
Tier3:アゾリウスコントロール、シミックフラッシュランプ

・デッキ解説
 
スタンダードの主要なデッキの解説をしていきます。

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└ジェスカイファイアーズ(白青赤)
 4ターン目の《創案の火》を設置して、《炎の騎兵》や《風の騎兵》のような5マナの強力なクリーチャーを展開して一気に攻めるというコンボチックな動きをするデッキです。

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ゴルガリアドベンチャー(黒緑)
 《エッジウォールの亭主》を出した後に、出来事持ちクリーチャーをプレイすることで、クリーチャーを展開しながらアドバンテージを取っていくデッキです。ジェスカイファイアーズを縦とするならば、このデッキは横に広げる戦いを得意とします。

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ティムール再生(青赤緑)
 《荒野の再生》で大量のマナを産み出し、《発破》によって直接ライフを削るコンボデッキです。コンボの成立までは火力やカウンターによって凌ぎます。

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ラクドスナイト(黒赤)
 軽量の騎士を多数展開し《エンバレスの宝剣》でフィニッシュするアグロデッキです。突破力を高めるため《朽ちゆくレギサウルス》も採用されます。

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└グルールアグロ(赤緑)
 《グルールの呪文砕き》などの優秀なクリーチャーを展開して、《エンバレスの宝剣》でフィニッシュするデッキです。《エッジウォールの亭主》と出来事持ちクリーチャーを採用してアドバンテージを獲得するタイプもあります。

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└ティムールアドベンチャー(青赤緑)
 《幸運のクローバー》で出来事をコピーして盤面をコントロールしながら、クリーチャーも展開していくアグロコントロールのような動きをするデッキです。十分なマナが確保できたら《願いのフェイ》からエンドカードを持ってきます。
 @AaronGertler氏がMythic#1になったことで有名となったデッキです。

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└アゾリウスコントロール(白青)
 《吸収》などのカウンターで相手を妨害しながら、《老いたる者、ガドウィック》などでアドバンテージを得て場をコントロールします。強力なリセットカードである《次元の浄化》が採用されています。

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└シミックフラッシュランプ(青緑)
 《夜群れの伏兵》か《世界を揺るがす者、ニッサ》を着地させ、盤面に影響を与えるカードをカウンターやバウンスして盤面を制圧し、その間に殴りきるデッキです。


■5.おわりに

 最後までお読み頂きありがとうございました。感想、要望など頂けると大変嬉しいです。ぜひぜひ!よろしくお願いします。

それでは
|)彡サッ

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