見出し画像

男性は女性に奢るべきか

男性は女性に奢るべきかどうかという話を現役ホストに問うてきた君に、そう、友人の山内くんに私は「勘弁してくれよ」という言葉を贈りたい。まぁこの言葉を贈ったところで何も進まないので、本題にうつろう。

私はこの問いに対して、ホストになる以前から明確な回答を持っていた。【そんなもん払いたい人が払えばいい】というのが私のアンサーだ。よくわからんチンピラみたいな奴が旧Twitterで分かり切ったかのように「女の子は、毎日ちゃんと洗顔して化粧水とか何個も塗って、髪の毛もちゃんと乾かして、ケアして、整えて、化粧もして、可愛い服も選んで、それやのに生理もあってほんま大変よな、金くらいは男が出そうや👊‼️」とか言ってバズってるのを見るたびに、『おいお前洗顔の前のクレンジング忘れてるぞ』と思っていたのはまた別の話である。

まぁ何はともあれ、奢るべきだというサイドの意見としては、一般的に女性は男性に比べて身なりに時間とお金と労力をかけてるんだから、男性はそれを労う意味でもデート代くらいは出しましょうということだろう。意味は分かる。しかし全く納得がいかない。なぜならそれらは女性サイドがしたくて勝手にしたことだからだ。相手が私じゃなくて女友達だとしても、ちゃんとした女性は化粧をして可愛い服を着て出掛けに行くじゃないか。この世に私がいなくてもちゃんとした女性は毎日クレンジングをして洗顔をして肌ケアをするし、高い美容室に行って髪のメンテをするじゃないか。いつからかそれが私のためであるかのようになっているが、君がしたくてしているんだろう?って感じである。男が服を選ぶ時も髪の毛をセットする時も、相手がどうこうというよりは、かっこいい自分でいたいからという気持ちでやっているだろう。私も最近ホストを始めて、以前に比べて容姿を気にするようになったが、荒れた肌を見られたくないから、ちょっとでもカッコよく見られたいから、めんどくさいなぁと思いながら毎日化粧をしている訳である。ハッキリ言ってこんなものはルーティンと自己満足なのである。それで奢りを強要されるというのはもはや、遠回しに化粧品代を奢らされてるのと一緒のレベルだ。自分で買ってくれよと。

しかしながらこれまでの人生を振り返ると、私はまぁまぁ奢り散らかしてきた。男性にも女性にも。先日も全財産が3000円しかないのに後輩にラーメンを奢り、そのせいで給料日までの残り4日を500円で過ごさなければならなくなったくらいのオゴリストである。しかし別にこれまで、奢らなくてはならないから奢っていた訳ではない。奢りたいから奢っていただけなのである。一緒にいられて嬉しかったから奢っただけ、歓迎の意を奢りという形で表しただけ、それだけなのだ。

という具合に、男性が女性に奢らなくてはならないなんてことはないのだが、ここで男性諸君にはしっかりと忠告をしておきたい。人間という生き物は奢ってもらえると当然に嬉しい。君が女性だったら『普通の顔で普通のトーク力で奢ってくれる男』と『普通の顔で普通のトーク力で奢ってくれない男』同じタイミングで2人から誘われたらどちらを選ぶか、当たり前に奢ってくれる男だろう。めちゃくちゃイケメンだったり、めちゃくちゃ面白かったり、めちゃくちゃ好かれていれば話は別だが、基本的に奢るという行為は、経済的余裕をアピールすることにも繋がるし、相手を大切にしていることを形にして伝える行動にもなる。魅力的な女性を追いかける際の君たちのライバルは、奢る男性である場合が大半だろう。奢らない決心をするのは勝手だが、ライバルたちについている加点が自分には入らなくなってしまうことは念頭に置く必要がある。パパ活じゃあるまいし金で気持ちを買えとまで言う気はない。しかし確かに、金で買える可能性があることも事実なのだ。男性が奢ることは全くもってルールではないが、それをする男性がいることによって、しない男性は不利を受けた状態に陥ることまでを理解した上で、奢るか否かの選択をして欲しい。

あとがき

まぁぶっちゃけ、男が女に奢らないといけないみたいな風潮って、昔の日本社会って感じがするよな。昔はやっぱり「男が養う女が家庭を守る」ってシステムが色濃かったから、基本的に男が金を持ってるって前提やったやろうし。実際問題、同じ仕事してても男ばっかり出世するって話もあったくらいやしな。その時代を見たことないから実態は知らんけど。でも今の世の中って変わってきてて、田舎とかやったら知らんけど都会では男も女も収入面で大差ないんよな。なんなら国が女性支援みたいなのめっちゃ推奨してるし、同じ仕事してたら女の方から昇進してく説すらある。社会システムが割と男女平等になってきてるんやけど、そこに気持ちが追いついてきてないのが現状なんやろうなと。
ぶっちゃけ別に勉強なんか男でも女でも差はないはずなんよ、俺より勉強できる女なんていっぱいいたもん。でも東大合格者の男女比率とか見てみると、男5の女1とかなんよな。早慶とかの比率見てみても、だいたい65%くらいは男。関西なら同志社も70%くらいは男。我らが立命館も食マネジメント学部っていう謎学部増えたおかげで女増えてるけど、それでも60%ちょいくらいは男。なんかどっかの私立医学部で男に加点つくみたいなありえん問題はあったけどそんなんはごく稀で、基本的に受験も公平にできてるはずやん。そんで俺が見てきた限りでは就職活動も男女は割とフラットやったと思うんよな。有名企業の採用比率も、だいたい男が60%くらいってイメージあるし、有名大学の男女比と変わらんもんな。限りなく平等に近い世の中になってるはずやけど、やっぱり前時代的な「男は仕事で女は家庭」っていう考え方が色濃いから、女の子はそこまで無理して勉強しなくてもいいし、女の子はそこまで無理して働かなくてもいいって感じになって有名大学の進学者数は男の方が多いんやろうなと。まぁでも我々の親世代はまだ専業主婦も多いからなぁ。おばあちゃんの世代とかはだいたい専業主婦やろ、知らんけど。となったときに親の教育も女の子に無理させない方針になるのは分かる。分かるしそれに感化されてたらそりゃ「金は男が稼ぐもんやし男が奢れよ」ってなる女の気持ちもわかる。多分俺も女ができたら意味わからんくらい箱に入れる、超絶箱入り娘の完成よ。でもぶっちゃけ時代は変わってきてるんじゃないかなぁと。社会システムが変わってるから。そのうちマインドの面も追いついてくるんじゃない?女ってだけで奢られる世の中は崩壊しつつあるんじゃないかな個人的には思う。ギブアンドテイクよ。奢られるくらい魅力的な女になろう。ちなみに俺は男やけど、最近はほんまに貧困すぎて、男女問わずご飯行ったらだいたいは奢ってもらってる。みんなほんまにありがとう。ガチ感謝してます。俺が大物になったら絶対パーティーしましょう。恩は忘れないので。

あとがき②

あかん、あとがきでアツくなりすぎた。とはいえどうしても男女なら男の方が体力はあるからなぁとか、看護師と保育士はもうちょい給料あげたれよとか、まだちょっと語りたい気持ちあるけど、そろそろ終わります。

次回の執筆は【現代における愛のあり方】についての予定です。書いて欲しいテーマなどあればじゃんじゃんリクエストください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?