#24

もう元に戻れるか、わからないから
これ以上、心配かけたくないからなんて
強気なままの突然の事故

こばが見てみたいというから
君が来るまでの2時間
卒業後の話で盛り上がっていた
話題も尽きてきたPM7:00
待つことには慣れているつもり
もう30分、今度は無言のまま

閉店間際の店にとびこんで
ガラ空きの列車に揺られ
手には
君の好きなマーブルチョコとバナナ
突然すぎるよ、神様

目を覚ましては壁のほうを向いて
痛みをこらえるように
体を震わせる
僕の顔を見た瞬間に謝るなんて

どうして
この僕のまえではバカになりきれないの?
君は何も悪くないさ
この腕の中だけは安らぎにして
決して僕には涙を見せない
そんな君が切ないほど
いじらしくて



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?