見出し画像

歌詞の試訳(1)

ヤセミン・クムラル(Yasemin Kumral, 1954~)

70年代から活躍中のポップ音楽歌手。

彼女のレパートリーの中には、ボブ・ディランの「風に吹かれて」をトルコ語によって解釈しなおした曲「君よ私を忘れないで、私も君を」(Ne Sen beni Unut Ne de Ben Seni)がある。

60-70年代のフォークロックの影響を受けながらも、後年になるとメヴラーナなどのスーフィズム思想に影響を受けた(と思われる)宗教的なモチーフを歌詞に組み込んだ音楽を発信。メヴラーナを敬愛していることを公言している。また、2002, 2011年に公正発展党の候補(イズミルの市長選)に選出されるも不当選。色々と興味深い人物。



彼女の曲の中で、最も有名な曲は1975年の"Bim Bam Bom"


①「雨を止ませることはできますか」(Yağmur durdurabilir misin?)

*14歳の時に書いた詩、この曲で一気に歌手として知られるようになる

あの愛っていうもの、なんて雨に似てるんでしょう
あの雨っていうもの、なんて愛に似てるんでしょう

雨を止ませることはできますか
愛を諦めることはできますか

悲しまないで、必要のないことで
さよならを言うの、全ての悲しみへ
あなたの手をわたしに、歌いましょうよ
全ての愛する人のために

雨を止ませることはできますか
愛を諦めることはできますか

②「別れの風」(Ayrılık Rüzgarı)

別れの風がわたしの心に満ちていくの
愛の花が開く前に枯れていくように

「さよなら僕の天使、どうか僕を待たないで
僕が行ってしまうからって涙を流さないよう」

願いも望みもいまは幻ね
わたしたちの恋は、かわいそうに、いまはおとぎ話ね

どこに行ったの、思い出も愛に満ちた言葉も
わたしの愛した、信じて止まなかったあの緑の目も

「さよならぼくの天使、どうか僕を待たないで
僕が行ってしまうからって涙を流さないように」

願いも望みもいまは幻ね
わたしたちの恋は、かわいそうに、いまはおとぎ話ね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?