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紅蓮のリベレーター 全体の感想

 こんにちは。相も変わらずFF14を疾走中のmadoです。
 つい先日、ついに紅蓮のリベレーターのメインシナリオをすべて完了させ、漆黒に入りました。現在は漆黒は進めずに紅蓮のサブシナリオなどを終わらせるために様々なクエストをつぶす日々です。
 では、紅蓮のリベレーターについての感想をつらつらと書いていこうと思います。
 ※もはや言うまでもないですが、紅蓮のリベレーター全編にわたるネタバレが含まれています。到達していない方は閲覧をお控えください。

ストーリーについて

 全体の流れとしては蒼天の時と同じような、強大な敵(帝国)に対して右往左往しながら対抗策を求めて、勝利!!という流れだったんですが、蒼天よりもシナリオの進め方がちょっと強引かな…?と思う箇所が多かったです。
 何でか考えてみたんですが、蒼天の時は、イシュガルドって別に竜たちに負けていないし、「占領」みたいな絶望的な状況ではなかったから、「努力・友情・勝利!」で何とかなりそうな希望があったんですよね。教皇がアレでしたが、国内に味方としてフォルタン家がいたうえ、全てにおいて共闘するアイメリク卿がいてくれて心強かったですし。

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 一転して今回のアラミゴもドマもそうなんですけど、すでに占領、弾圧を受けている町が多くて、人々の諦め方が重たかったんですよ。で、いい大人になるとわかる方も多いと思うんですが、余りにも力強い弾圧に対しては、「逃げる」とか「対抗しない」のが最善策ってことが多いじゃないですか。
 ナマイ村の人とかもそうだったんですけど、ひどい虐殺を体験してながら、ユウギリの勇気に感化されて立ち上がってくれるんですけど、そこの動機が弱いというか…。あれだけ怯えてゴウセツを煙たがっていた村の人たち、ユウギリやヒカセンの行動だけでそんな一朝一夕に立ち上がるもんなのか…?そこら辺の動く理由がもうちょっとクリティカルなものが欲しかったですね。例えば「ヤンサの地を焦土にする計画が流れた」とか、もっと捨て身で命を懸けるほどの理由が欲しい。

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 アラミゴも似たような感じなんですけど、ラールガーズリーチをつぶされた時の凄まじい絶望感、アラガーナの人たちの凄まじい拒否反応を見ると、そこからどうやって鼓舞するんだろうなと思ってたんですが、プレイヤーが強く納得するような動機がはっきりしてなくてちょっと消化不良ではありました。いや、アラガーナは出身者であるリセとウィスカー(だっけ?)の存在が大きいのかな…?リセとウィスカーに関しては成長具合が凄まじかったので見てて楽しくはあったんですが。
  戦時中の絶望的な暴力からどうやって立ち上がるのかな?!みたいな期待はちょっと説明不足というか、ヒカセン達に感化された「人々の勇気」みたいなふんわりした動機でご都合主義的に話が進んでしまったところもあったので、すごく惜しいなと思いました。

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 半面、アジムステップのクエスト周りや曲、雰囲気含めて最高でした。紅蓮どころか、蒼天も含めて追加マップの中で一番好きですアジムステップ。(自分が中央アジア、漫画の「乙嫁語り」がとても好きなのも関係していますが)
 アジムステップの勇士たちが共に戦ってくれる理由も「勝者に従う掟」っていうシンプルかつ分かりやすいのも好きですね。そういうのでいいんですよ。

 帝国周りに関しては、セリフなんかで散々「一枚岩ではない」と言われていましたが、その具体的ないざこざが全然描写されていなかったので、(あえて言うなら、帝国側が絶対に圧勝できそうなほどの戦いをしてたのに最後のとどめを刺せずに撤退するとか、やっぱり都合のいい形でしか表現されてなかった)そこらへんがもっと欲しかったですね。

 なんか感想が、蒼天よりかなり長くなってしまったな紅蓮。賛否両論あるということで、その理由や、蒼天と何が違ったかを書いてたら長くなるよネそりゃ。
 私としては、ちょっと惜しいところもありつつ、何だかんだでとても楽しめました。何より戦闘曲がいい!紅蓮のIDボスの曲が大好きです。おかげでずっとテンション高く遊んでいられました。

キャラクターについて

 紅蓮のキャラクターについては、蒼天よりもヴィランズにしっかり焦点を当てていて、「今後我々はどんな奴と戦うのか、誰が標的なのか」というのをしっかり知れたので良かったかと思います。蒼天の敵、蒼天騎士団の人たちの掘り下げもそれくらいほしかったかな…。
 割と女の子もたくさんいたから楽しかったし、リセのお着替えも目の保養でしたねえ。
 ドマのほうは、FF6やってると「うわあああああああ」って思う部分がいっぱいあってずるかったです。詳しくは一人ずつまとめますが。

リセ・ヘクスト

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 彼女に関して、結構賛否があるみたいですが、ネタバレを恐れてほかの方の感想はあまり読まないようにしていたので、私なりに感じたことをまとめます。
 まず、彼女を語るうえで外せないのが、私ヒカセンが冒険を始めたのってグリダニアなんですよ。そこで初めて出会った暁の血盟のメンバーが、イダ(リセ)とパパリモでした。だから思い入れがあるんですよね。出会った当初は、神経質なパパリモと対照的で、能天気なふわふわした子だなあと思ってたんですが。
 今となってはわかります。彼女がどこかで緊張感がないのも、ふわふわして掴みどころがなかったのも、「イダ」というリセから見たお姉さんを演じていたからなんですね。何も考えていないような言動も多かったけど、たぶん「イダ」だったらこういう時、こうしたはずっていうので行動していたんだろうな。自分の考えじゃないから、どこか他人事で危機感が少ない。
 妹の目線から見たお姉ちゃんはを演じていたと考えるなら、きっとリセからみたら「イダ」とは、…とても強くて、どんな時も飄々として妹にも悩んでいるところを見せず、どんなピンチでも妹を安心させるように何でもないようにふるまっていたんだろうな…。
 と思うと、サブキャラでグリダニアスタートして彼女のふるまいを見ると泣けてきますね…。多分、イダ本人は、悩んだり苦しんだり、辛かったこともあったに違いないけど、リセの記憶のイダはきっとずっと明るい子だったんだろうな…。

 演じてたとはいえ、新生の時のシナリオの重さにおいて、イダ(リセ)のフワフワした言い方やどこか楽観的な態度は、シリアスになり過ぎない道化のような役割を果たしていて、とても救いになりました。みんながみんなシナリオ中に深刻だと辛すぎる…。ムーンブリダが死んだあたりから、彼女なりに色々と身の振り方を考えていた素振りはありましたが、彼女の一見何も考えていないような振る舞いに温かみを感じていたのは確かでした。

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 パパリモにも触れるんですが、私も彼が死んだ(?)時はすごく悲しくて辛くて、どうして…と思ったんです。その反面、あの瞬間から「パパリモの相棒であるイダ」のペルソナはリセから消滅せざるを得なくなって、「リセ」自身の戦いが始まったんだろうなとも思います。
 ずっとお姉ちゃんの皮をかぶって生きてたリセにとって、戦う理由や力の在り方、どうやって勝つかを考えることはなかっただろうから、最初はブレブレだったし、頭に血が上って判断を間違えることも多かったし、大敗を期してすごく凹んだ…と思いきや、そこは蒼天で大成長を遂げたアルフィノたちがうまいことフォローしてくれるわけですが。
 前回の蒼天のイシュガルドがアルフィノの成長物語であるなら、今回の紅蓮のリベレーターは間違いなくリセの成長物語でありました。アリゼーは割と完成しつつあったので、間違いなくリセの物語です。彼女、後半になればなるほど、自分の事をバカだって自称しなくなって、リセとしての道が定まって行く過程がカッコ良かった。
 ただ、オルシュファンやイゼルの時も書いていましたが、キャラが完成しつつあるとどこかで死んでしまうということを危惧していました。が、私の想定とは違う形でリセは暁の血盟から離れることになりました。ここだけは予想が外れてよかったです…。

 決して「イダ」でもなく「パパリモ」でもなく、彼女自身の道を見つけて、決して迷わず、フォルドラをどつくことができた彼女。
 まだ未熟なところも多いし、ラウバーンほどのカリスマや説得力もない小娘なところはある。それでも、この先どんな指導者になっていくのか。もしかしらた今後細かく描かれることはないかもしれないけど、どこかで楽しみにしています。

でも、グリダニアスタートの私は、リセとパパリモ、二人とも血盟から居なくなってしまったのは、単純に寂しいよ…。何だかんだで私はリセが好きなんです。アラミゴの民族衣装に着替えたリセをヒカセンが褒めたときに、恥ずかしがって照れていたリセが最高に可愛かった。好きだよリセ(唐突な告白)。

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ヒエン

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 紅蓮ではずっと弾圧されてる街ばっかりで、ヨツユがドマ人をごみのように扱い、ゴウセツもドマ人に歓迎されないだとか、ずっと抑圧された空気でドマのクエストをやっていました。そんな重い空気の中、ヒエンはまるで太陽のように明るくて希望に満ちていて、彼と会うことのできた場所アジムステップの広大さと懐の深さがすごく似合う男でありました…。端的に言うと紅蓮では彼の存在がメインシナリオの癒しであり、励ましでもありました。
 で、ヒエンなんですが幼名が「シュン」なんですよね。FF6やってる人こここで大号泣ですよ。
  FF6にはカイエンという仲間キャラが出てきて、彼は故郷のドマ国が滅亡した際の生き残りなんですよ(君主ではなく一介の家臣)。FF6内では、ドマ滅亡の際に妻のミナと幼い息子のシュンが亡くなってしまっているんですよね(この辺の愛する妻子を失っている老侍っていうのは、ゴウセツに引き継がれているわけですが)。
 FF14では、ドマの君主カイエンは亡くなってしまっていましたが、「シュン」は生きていた…!というのでまず泣くわ。よかったねカイエン…もういないけど…となって情緒大爆走ですわ。
 アジムステップにいる間も、ヤンサに戻ってきたときも一貫して前を向いていて明るくて、彼一人の存在がいかに希望になるのかというのをこれでもかと感じさせてくれました。覚悟を決めた武士はどこまでも真っ直ぐで、最高にカッコいい!!と思えます。

 完成してるキャラは死ぬのでは(いつもの)と思ってしまう一人ではありましたが、彼もドマどころか東方の代表者として表舞台を締めくくってくれたので、アイメリク卿同様今後もぜひよろしくな!という気持ちでいっぱいです。死んでくれるなよ!!

ゼノス・イエー・ガルヴァス

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 なんだこいつ…というのが最初の感想でしたし、割と最後までなんだこいつ…というままではあったんですが。戦いを楽しみたい族であり、その点でヒカセンと共通してることをめっちゃ喜んでた人。あれでしょ、強くなったヒカセンを前に「わしが育てた」とかドヤるタイプの男でしょこの人。
 吐くほど強い男でしたが、戦いに対するスタンスはお父さんとも全然違ったみたいだし、友達がいなかった反動でヒカセンへの執着が怖かったよ…何で勝手に唯一の友認定してるんですか。
 私ヒカセンにとって「友」と言えるのはたった一人なので、勝手に友認定やめてくれません?(オルシュファン過激派)「同士」とかだったらいいよ別に。ただ、ゼノスの「友」呼びは絶対に狙ってただろうなシナリオライターさん…オルシュファンを思い出させるような言葉を選んじゃってンモーーーーーそういうとこだぞ!心を乱しおって!!!好き!!!

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 戦いを楽しみたい、楽しめた、こんなに最高なことは今後ないから死にます!!!という、自分の芯が強すぎて死んでしまうとか今まであんまりなかったタイプなので、いろんな意味で記憶に残る感じの男ではありました。
 上でぼろくそに書いてますが嫌いではないんですよゼノス。自分の芯がはっきりしてるキャラは好きなので。
 ヒカセンの記憶に彼を強く焼き付けることが、きっと漆黒では生きてくるんだろうな…という予想を立てつつ、今後のメインを進めていきたいですね。

その他キャラについて

 書くのちょっと疲れてきたぞ…。いや頑張れ私。まずは、ここは外せないゴウセツ、ヨツユ、アサヒについて。

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 ゴウセツは上でも書きましたが、FF6の時のカイエンの設定を引き継いでいる男であり、でも引きずってるそぶりは全く見せないし、ずっと前を向いているイイ男。そんな男にヨツユをあんな形で寄り添わせたの何の地獄かな?と思っていました。
 ヨツユは背景から何から、割と予想しやすい恵まれない娘だったので、反骨心からあそこまでドマ人を叩き落とすのか…と思いました。あれだよね、貧困やストレスでおかしくなって、無差別殺人をする無敵の人と似た感じではあったんだろうな。社会そのものが憎いっていうやつですよね。ゴウセツも殺す気満々だったろうに、そんな彼を「おじいちゃん」と慕う娘になってしまうなんて因果すぎるんですが。
 娘を失ったゴウセツ、義理親に愛されなかったヨツユ。そんな二人が形だけでも親子ごっこができたあの瞬間だけ、心が満たされて幸せだったんじゃないかと思うと、運命の馬鹿野郎(´;ω;`)としか思えぬのです。
でも、たとえ記憶が消えたとしても、あれだけ残酷な事をしでかしたヨツユは死をもって物語を清算するしか道はなかったよなあ…。

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 アサヒは最初であった時、見た目が好みだったので気に掛けていたんですが、話し言葉のあちこちが胡散臭くて信じきれませんでした。明るく、信用させようと優しい声色だけど、どうしても違和感をぬぐえないわざとらしさもある喋り方…声優さんの演技力凄まじいわ。ゼノス狂信者が過ぎて、ヨツユに対して復讐されることがすっぽ抜けてて、姉を利用だけしようとしてたあたりがちょっと小物ではありましたが。詰めが甘いんだから…。まあ流れとして死ぬのは当然ですね…。

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 フォルドラについて。彼女の過去を見たとき、ああ~フォルドラはアラミゴにおけるヨツユだったんだなとは思いました。二人とも帝国側から上り詰めようとして何でもやってたし、強かな女性ではあったんですが。
 ただ、彼女は本意かどうかわかりませんが、帝国側で地位を得たい強くなりたいっていう強い芯があったので、割と最後までそこに準じた行動をしていたと思います。が、ラクシュミー戦ではアラミゴ側についてくれたような動きをしたけど、まだ迷いがあったような。
 迷いや葛藤、成長の余地が見られる動きをしていたので、アップデートでまだ動きを見せそうな子筆頭だと思っています。今後に期待。

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 すっかり忘れそうになりましたが、アジムステップの人たちについて。色んな部族があって、いろんな生き方をしているのを知っていくのは楽しくてちょっとした旅行記を読み進めるような場所でした。
 で、余輩マグナイさんについて。一族で一番強いと言われつつ、モテないのは何故か...。本人は戦闘力はあるし、カリスマもあるし、オロニル族の長でもあるんだから、そこを狙う女も結構いそうだけどなあ。族長の奥さんになれたら立場強いだろうし...。もしかして、自分が好きな人を探すあまり、好かれてる事には鈍感なのかもしれないなあ。雄々しい人って性欲も強い傾向があるから、族長で童貞って言うのもちょっと不自然…。いや若いころ捨ててるかもしれないけど。モテに関してばっかりか余輩さんの感想!!
 対してサドゥについて。女性というより、メンタリティが完全に男性だったから、見た目の麗しさが全てギャップとなってましたね。メンタリティが男性だと、マグナイさんに「選ばれる」って言うのもあり得ないし、めちゃくちゃ切れるのも無理はないよなぁと思っていました。ただ、戦力としてはそれなりにお互い一目置いているようだし、ライバルでもある。
 …なんかもうお前ら結婚しちゃえよとは何度か思いましたが、お互い別の族長だしなあ。そうなって欲しいけど、そうはならんやろって思うわけです。

 エスティニアン‥‥!君とここで会えるなんて思ってなかった。竜の眼を追っていた彼と道がまた交わうのは単純に嬉しかったです。まだ彼とはどこかで会えそうな気がします…。

おわりに

 たった6000文字かそこらで力尽きてしまってちょっと情けなくはあるんですけど、紅蓮のリベレーターで感じたことはここまでにしておきます。蒼天より長くなった…。
 賛否両論あったシナリオのようですが、確かに話のもっていき方が強引な部分もあって、私の好みとしては蒼天の方が好きな感じではありました。
 ただ、クガネの街や海中の街、アジムステップなんかの世界観や空気はすごくよかったですし、服装も可愛いし、曲もすごくカッコよくて、遊んでいて楽しいパッチでした。

 先輩ヒカセンからアドバイスされているのですが、漆黒を進める前に、紅蓮で発生したサブクエストをできる範囲で網羅してから次に行こうと思うので、次は時間がかかりそうです。
 蒼天が開始時期のサブクエストもまだ残っているので…。ちゃんと話を終わらせてから次行きます。

あーーーー紅蓮の事件屋クエストもクリアしなきゃ…まーたあいつと戦うん面倒くせえなあ…。

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