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映画 「プロメア」 とアニメの話(ネタバレあり)

プロメア公式サイト

どうでもいい話ですが僕は基本、1人で映画を見る時はポップコーンもコーラもホットドッグも持ち込まない派です。せっかく1人で来たんだから映画に集中したいと言うのが僕の周りに言い訳する時の言い回しなんですが、勿論その裏にはくちゃくちゃ音をたてながらポップコーンやそれらを食べている他の客に対する厨二病的な侮蔑や、わざわざ列に並んで店員さんとやり取りする事なんかが億劫で気が乗らないと言う僕のコミュ障があったりします。

さて、プロメアの話です。僕は「グレンラガン」も「キルラキル」も観ていないのでそういう文脈でこの作品を見に行った人とは違う感想にはなると思います。

正直ストーリーは微妙です。勿論そう思った原因としてガロとアイナの謎の恋愛シーンやら、あそこまで権力を掌握し地球脱出計画まで実行したクレイが事故に見せかけてガロを殺さなかった謎など数え始めれば切りがない訳ですが、最も大きいのは中盤から終盤にかけてのとにかく勢いで押す感じの演出です。どう考えてもシリアス展開なのにセリフ1つ1つがコミカルで、音楽もめちゃくちゃかっこよくて、テンションは凄い上がるんですが頭の片隅で「これはちょっと違くないか?」と言う思いを拭いきれないまま映画が終わってしまいました。多分今までのヒット作もこんな感じで作っててこれが好きな人が見に来てるとは思うんですが正直ちょっとキツかったです。

ただその反面パステル調っぽい作画と明るくてノリのいい音楽がマッチしていて演出という面ではかなり良かったです。ガロとリオ、それにクレイのギャグっぽい会話は出来るだけシリアスな場面であると言うことを観客に忘れさせ、とにかく楽しんでもらおうとしていることが伝わってきました。個人的にはパステル調がいい味出してるなぁと思いました。なんせあんだけの炎をリアルに書いたら地獄絵図ですからね。

他にもあれはなんかのパロディーだろうなとか触れたいことは色々あるんですが、全部見終わった後に何か引っかかるものを感じたことだけ書いておきます。それはここ何年かのアニメ全般に言えることだと思いますが ストーリー<作画 と言う風潮がとにかく強いと再確認したことでした。途中ガロとアイナのテンプレ感満載な恋愛シーンがありしかも回収されず流れてしまったり、あんなにブチ切れてたリオとあっさり和解できてしまったりと、本筋とは関係ない事や細かい感情をスルーすることで作品をスッキリさせてわかりやすくする行為が結構多く見受けられます。これがいいか悪いかは人によると思いますが、僕のような面倒臭いオタクはもうちょっと踏み込んで欲しかったなぁと思ってしまったのでした。

思ったより長くなってしまった。次はもうちょっと短くします。

(1番欲しかったリオが出ました。やったぜ)

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