初めてのネカフェ
アイドル現場で、ひとつの会場の2グループを回すことになったのだが
最初のグループが終わって、次のグループの出番まで2時間ほど空き時間ができてしまった。
ちなみにイベントのタイムテーブルが解禁されたのは前日の夜で、急遽入ったため計画を立てる余裕はなかった。
お腹も空いていたし会場付近で、ご飯が食べられて時間を潰せる場所をテキトーに探そう。
1時間ならともかく、2時間も喫茶店に居座るのはなかなかに気が引けてカラオケにでも行くかと悩んだ末。
スタイリッシュな看板のネットカフェを見つけた。
筆者はなんとなく下品そうな偏見を抱いていたネットカフェだが、ここなら女性でも入れそうな気がした。
料金表はあったが、そもそもネカフェのシステムがよくわかっていなくて数千円は取られることは覚悟し、人生経験のためにも行ってみようと思い入ってみる。
すると本棚とソファに囲まれた、おしゃれなカフェ空間が広がっていた。読書の妨げにならない程度のボリュームでBGMが流れ、心地いい程度の静かさ。
「おお!いいじゃん!」胸が少し高鳴った。
客層を見てみると、休日の昼間だけあってか小学校くらいの男の子もいた。おそらく保護者ではないであろう大人たちと横に並んで、ひとり黙々と本を読んでいる。
受付で、ネカフェは初めてだと告げると「オープンスペース3時間ワンドリンク付きで250円」で利用できると教えられた。
ほかにナントカ料がかかったり、会員登録かなんかが必要だったりするのかと考えたが、そんなことは一切なかった。個室利用じゃなかったからなのはある。
一番お得なパックだと言うが、安すぎやしないか?
ドリンクだけでなく、カレーにも種類があった。
250円に、プラス220円すれば食べ放題のカレーが付いてくると知り前払い470円払って会計は終了。
予約なしで入店してから利用開始まで1分も経たなかった。
「ラウンジでの会話はNGです」と言われた。だからさっきの子どももすごく静かに過ごしていたのか。
店員さんたちの声色も、心なしか穏やかだった。
本以外にも、ボードゲームやカードゲーム、高音質のヘッドホンなども無料で借りられる。
筆者はやらないといけない仕事があったため、途切れずに使えるWi-Fiとコンセントがあるだけで十分満足だったが。
一応、ラウンジがどんな感じか見て回ると
今話題の本や漫画、雑誌が豊富に用意されていた。
なんなら近所の図書館に行くよりいいかもしれない。
想像以上に快適で、これなら250円どころか5,000円払いたいぐらいの気分だった。
次回は、どんな感じか知るために個室を借りてみたい。
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