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温泉♨️⑥(硫黄泉)

今回は泉質の話でも。




硫黄泉♨️



お湯1kg中に総硫黄が2mg以上あるものを硫黄泉と言います。


この硫黄泉、なかなか難しくて不思議なもので、


まず総硫黄というのは、

・硫化水素イオン

・チオ硫酸イオン

・遊離硫化水素


の3つの合計が2mg以上なんやけど、


化学のどうのこうのという決まりがあるようで、


硫化水素イオン×1.なんぼとかかけたのがそれぞれある。


で、ガス性の遊離硫化水素が多いものを『硫化水素型』


そうではないものを『硫黄型』と言う。


これはなかなか難しいので、『硫黄泉』というくくりだけで今回はご案内♪




よく硫黄臭とか言うけど、


実は硫黄は無臭であって、においがしてるのは、


硫化水素や二酸化硫黄。


なので正しくは硫化水素臭というのが正解✨




中学生ぐらいの時に実験でやって腐卵臭と言われてるのがそう。


あの時、『卵が腐ったようなにおい』って習うけど、


卵腐らせたことないけどなぁ……って思ったなぁ(-_-)


まぁなんとなくわかるけど。




実際濃い硫黄泉のあるところに行くと、周辺からもうにおいがする。


卵臭と言うかおなら臭と言うか……


濃いと、卵が焦げたようなにおいに感じる。


焦がしたことないけど💦





↓これらは硫黄泉である♨️





↓これは硫黄泉ではない。






↓でもこれらは硫黄泉♨️








……わからんよね(-_-)


一番わかりやすいのは白濁したものやけど、


でも奥飛騨温泉郷の平湯温泉『ひらゆの森』の湯はしっかり白濁して硫化水素臭もしっかりするのに、


硫黄泉ではない。


硫黄分はたくさん入ってるけど、規定値には満たないので硫黄泉とはならない。


珍しいのは緑の湯。


これはほぼ硫黄泉。


無色透明やけど、茶色や白い湯の花が多く舞ってるというのもある。


でも昼神温泉なんかのように無色透明で湯の花もないし、硫化水素臭も特にないのに硫黄泉だったりもする(-_-)


なんとも不思議な泉質である。




硫黄泉は美肌効果があって、メラニンの分解など美白効果もある。


化粧品なんかにも一部含まれていたりもする。


いかにも温泉!って感じのにおいがするのが多いけど、


湯上がりは結構服ににおいがついて、洗っても当分とれなかったりするので、


あまりお気に入りの服は着ていかない方がいい。


くさいと言えばくさいけど、どこか癖になるにおいで、


においのついた服やタオルをしばらくくんくんしてしまう(>_<)


変態ではないけど、誰しもあるはず……きっと……多分……いや絶対!


くさいいにおい、みたいな。




1kg中に2mgあるだけでにおいがする。


なかなかのすごさである(>_<)




たまに無性に入りたくなるのがこの硫黄泉。


特濃濃厚とんこつラーメンって感じかな?


でも入るとしばらくいいかなって思ったりもする。




そして銀製品なんかは『酸化』はせず『硫化』するもので、


こんな感じに黒くなってしまう。




身を削って実験してみた(>_<)


最初は赤黒く、そして青黒く変色した。


ほんとあっという間に。


大事なものはつけて入らないようにしましょう。

そしてこの硫化水素というのは猛毒でもある。

温泉でも換気をきっちりしていないと死に至ることもある。

最近では、長野県の志賀高原、熊の湯温泉のとあるホテルで倒れて救急車で運ばれたというのがある。

泉源のメンテナンスに行った時に、作業員が亡くなったというのもある。

群馬県の草津白根山の湯釜付近などはこの硫化水素ガス、火山性ガスが多い時は通行止めになったりもする。

なので、高濃度の硫黄泉なんかでは、床よりも浴槽が低くならないようにだとか、

しっかり換気をするとか、

そういう管理をしっかりしないといけない。

一方、青森大学やったかな?

硫黄呼吸というのを研究されていたりして、硫黄でエネルギーをとってるとかなんとか、そういう研究もされている。

硫黄はSulfur。

化学ではSと表記する。

薬ではサルファ剤ってのがあったり、

美肌効果を謳うだけあって、サルファレゾルシン処方で……なんてニキビの薬でもしてたなぁ~

よく言うけど、毒と薬は紙一重。

正しく知って、楽しみましょう♪

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