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給食で食わず嫌いは克服しにくい

大人になった今でこそ給食のありがたみを感じるが、子どもの頃は給食の時間が本当に苦痛だった。

嫌いな食べ物が多くて食べられる物がなかったからだ。

私の度合いは極端で「嫌いなものを食べるなら1日食事抜きの方がマシ」
そのレベルの食材がたくさんあり、むしろ食べられる食品が数えられるくらいだった。
そのため米飯しか食べられない日も多く、当然給食を完食したことも無かった。


給食が食わず嫌い克服の場にならないと思う理由

給食独特のメニューは味が想像しにくい。
「○○和え」「○○漬け」等、一般家庭やレストランで見たことがないメニューは多くある。
加えてカレーにレンコンが入っていたり、サラダにミカンが入っていたり、揚げパンと豚汁がついていたりと組み合わせに違和感があるメニューもある。

同じものばかり食べるようなこだわりが強いタイプや、好き嫌いが多い味覚が敏感なタイプには給食は刺激が強い。


あと食物アレルギーのリスクもある。
勤務中に2件アナフィラキシーによる救急搬送をしたが、どちらも既往はなく何となく嫌いだったけど、給食で初めて食べた子たちだった。
私も苦手な甲殻類が後々アレルギーだとわかった経験がある。
医学的根拠は全くないが、もしかしたら自分に合わないものは感覚的に受け付けないのかもしれない。


好き嫌いと食わず嫌いは違う

なお上記は「食わず嫌い」について挙げている。
好き嫌いの程度や理由は多岐にわたるため記事にまとめることはできなかった。


給食は大切

挑戦的なメニューがあったり食物アレルギーのリスクがある給食だが、安価で栄養バランスが整った食事を頂けることは本当に有難い。
大人になった今、特にそう思う。

しかも給食は進歩している。
私が子どもの時よりも美味しくなっているように感じるし、メニューが豊かだ。
地産地消をテーマにした地元料理をはじめ、日本だけでなく外国の料理が出てくることもある。
ルーローハンは八角がなかったためか本場で食べた物よりも美味しかった。

今はコロナ禍で黙食しているが、本来なら食事の感想をはじめ話題が絶えない時間だ。
ほとんどの子どもたちも給食の時間を楽しみにしている。人気がある給食の日は数日前から子どもたちはワクワクしている。

先日に給食感謝の会を行ったばかりだが、当たり前にあるものの良さを見直す機会を大事にしたい。

給食がなくお弁当を用意していらっしゃるおうちの方々、本当にお疲れ様です。
給食がない日は専らコンビニ弁当の私は尊敬の念しかありません。


余談 : 私が食わず嫌いを克服した場面

今では食卓に出されたものはだいたい食べられるようになった。

食わず嫌いが減った1番のきっかけは大学時代の友達の影響だ。友達が作ってくれたものは残しにくい。
そしてその友達はとても料理が上手な子だった。感謝しかない。


あとは加齢による味覚の衰えだと思う。

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