脳科学についての本 一流の思考 全脳思考 を読んで

今回紹介する本は2冊

「一流の頭脳」は2018年に刊行されており、
「全脳思考」は1985年に刊行れている。

「一流の頭脳」を要約すると一言で終わってしまうほど単純。
運動をしよう。
鬱の人、ADHDの人、仕事に悩んでいる人、疲れ切ってる人、記憶力が低下していている人、運動すれば改善される!
しかし全人類が運動の大切さを知ってても行動するのはごく一部。
この本では、色々な研究結果をまとめてわかりやすい文章にして、愚かな私達を説得してくれている。
それでも私は、行動できるか微妙である。
ただ、毎日の通勤時間、土日のお出かけなどで多少なりともウォーキングしているので、鬱々することが少ないのは、そのおかげかなと思っている。
テレワークなどが増えた今こそ、「運動」の大切さを痛感している人は多いのかもしれない。

「全脳思考」は、自分が左脳人間か右脳人間か、それぞれの脳の違いを教えてくれる。
意図的にどちらかの脳を使う(どちらかの脳を停止させる)、または全脳をフルに使う、記憶のテクニックなど本の中で紹介されている。
BPIという数値で自分が右脳人間左脳人間どちら側にいるかわかる。
10年前、学生時代だった時の点数が5.69、今回が4.36。
1-10の数値で表されるが、数値が低いほど、論理的思考のできる左脳型であり、高くなると感情的な部分が占める右脳型の人間であるとわかる。
一般的に、大人になるにつれて数値が下がり、感情的な思考から論理的な思考の左脳型になりやすいと言われている。

大人になるということは仕事をするということ。
仕事は左脳を使う機会が多い。
新入社員がギャップを感じるのは、右脳と左脳の使い方がわかっていないからだと思う。
右脳を使いすぎると、人間関係で心傷つくことが増えてくる。
かつての自分がそうであったように、左脳型の人間である上司の考えを理解できず、嫌われているから怒られているのだと勘違いする。
徐々にその仕組みに気づくことができ、私も上司のことで悩むことが無くなった気がする。(悩む時間が勿体無いって感じてきた)

この本は、脳科学の先駆けなのかなと思う。
現在は沢山の同様な本が出ているので、最新の研究も反映されているからそちらを読んだ方がいいかもしれない。

自分が脳科学に興味を持ったのは高校生の時。
高校生の頃、思春期真っ只中、人間関係に悩んでいた。
友達もそれほど多くなく、新たに作らなくても良いかなとも思っていた。
傷つきやすく、疲れやすいので喋るのも億劫。
他人の会話をくだらないと思っていた時もある。
今だから思うけど、あがり症、吃音もあったと思う。
さらに受験勉強もあって周りと比較しストレスを感じていた。
さらに家族関係もあまり良くなかった。
こんなに心臓が痛むのは何で?って考えていたら、
どうやら人の心は脳の影響を受けているらしいと知った。
当時、心理学の本を読んでいたが、次第に脳科学の本を読み漁るようになった。

脳科学の本を読むことで割と客観視できるようになってきたが、まだまだ全然だめで、社会人になっても苦労してきた。上司にも恵まれていなかったと思う。今もあまりポジション的には良いとは言えないけど、4月で7年目、長く居たお陰で、それなりに信頼もして貰い、後輩も増えて、自分の意見も通りやすくなり、過ごしやすくなった気がする。

今、改めて、脳科学の本や哲学書(原文というよりは解説書)を読む機会が増えている。
これらの本を読むのは自分が生きやすくなるためなんだと思う。

仕事に対する向上心も特にない。
全脳を使って日々生活したいとも思わない。
ただモヤっとした時に脳を切り替えること、それは運動であったり、意図的に頭の中で切り替えスイッチを
押すことだったり。
対処できるスキルを身に付けたいためにこれらの本を読んでいるのだろう。

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