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フクロウとの生活2020年12月⑥

2020年12月フクロウとの生活を書いたエッセイ
最後を締めくくる話は、とても切ない内容。

 12月5日、アンクレット交換をしてから毎日夕食後エコーを据えることを日課にしていた。据えながらNETFLIXをみたり片手でゲームをすることが日課だった。11月から2か月ほど夫が長期出張でいないこともあり、本当に気ままな生活をしていた。一人で寝室に行くことが嫌すぎて、リビングのソファで寝ていた。エコーをソファの目の前のカーペットの上に繋留して、寝顔が見えるくらいの距離で寝ていた。ソファで寝るのは身体が痛くなるけど、愛すべきフクロウとずっと一緒にいることは幸せだった。
そんな、エコーとの別れは急だった。

 12月14日いつものように食後据えていたら、何か不思議な音が呼吸に合わせて聞こえてきた。数時間後におさまったので様子を見ることにした。12月17日帰宅して部屋に入ると、いつものように細く擬態して興奮したようにこちらを見ていたが、呼吸音がおかしかった。気になって次の日動物病院に受診し、レントゲン撮影と糞便検査をしてもらった。肺は、真っ白ではないが若干白くなっていた。抗生剤を投与することとなった。抗生剤投与していても改善することはなかった。むしろ興奮する度に異常呼吸音が聞こえるようになった。安静にしていても同様の音が効かれるときもあった。12月23日、別の動物病院に受診して、抗生剤の種類を変えることになった。帰宅して投与して様子を見る。午後から仕事があったのでそのまま出かける。仕事中監視カメラで確認する度、苦しそうに上を見上げて呼吸をしている姿がみられた。呼吸が落ち着くことを祈ったが一向に変わらなかった。
 帰宅してすぐ様子を見に行った。変わらず苦しそうに呼吸をしている。動物病院へ連れていくか迷ったがこのまま様子を見ることにした。
 夜、ソファに横になり仮眠しながらエコーの様子を見ていた。4時30分ごろ羽根音に気づき目が覚めた。もう、立てない状態になっていた。最後かもしれないと思い膝の上に移動させて抱きかかえた。


 2020年12月24日 4時55分 エコー永眠


 人生の中でペットが亡くなる経験したのは初めてだ。ものすごい無力さを感じる。自分の寿命より確実に短いペットをなぜお迎えするのか、失った時の悲しみは耐え難いではないかなど色々と考えた。

 一緒に生活しているときの幸せな気持ちと、亡くなった時の悲しさ、天秤にかけると、どっちだろうと考えると、私は飼育するという選択を選ぶ。

 亡くなってから3日目の12月26日、火葬を済ませた日、夫と色々話した。
フクロウの中でオナガフクロウがどうしても可愛く見えてしまい愛しい存在になっている。またフクロウを飼うならオナガフクロウを選ぶだろうという結論に達した。
忘れてはならない存在は、アフリカオオコノハズクのあも。
もちろん愛しい存在である。
あもがエコーの分も長く生きられるように、
いつかまた、オナガフクロウをお迎えできる日まで、
私はもっと上手にフクロウを飼育できるように勉強していきたい。


症状に気づいてから治療中の記事
https://maddy-owl.muragon.com/entry/165.html
亡くなる前夜から火葬するまでの記事
https://maddy-owl.muragon.com/entry/176.html

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