あもとの出会い②

夫にアモの里親を募集していることを伝えた。夫も、アモを可愛いと思っており、同様に飼いたい気持ちをもったようだ。話を詳しく聞くため、次の日フクロウカフェの店主に問い合わせた。アモ、2017年10月11日生まれ、雄という情報をもらった。つい先日2歳の誕生日を迎えたみたいだ。翌週、もっと話を聞くため再びお店に行った。値段のことや、アモの背景、飼育方法など色々聞いた。次の日ぐらいに迎えたい気持ちが抑えられなくなって、お迎えしたい旨を店主に伝えた。その日以降、図書館で借りることのできるあらゆるフクロウに関する本を片っ端から読んでいった。また、首都圏内にある色々なフクロウカフェに行った。 
調べれば調べるほど、迷いが生じた。すでに店主にはアモを迎えたい意思を伝えたものの、色々なことに引っかかっていた。他のフクロウカフェに行けば行くほど、知らなかったフクロウの種類を知り、この子もいいなと考えてしまった。また、アモの年齢についても引っかかっていた。すでに2歳になっている。慣らすためには1歳未満、できれば雛から飼うべきではないか。そんなことを考えて1か月近く経過した。ずっと音信不通状態になっていたため、改めてアモに会いにフクロウカフェに行った。この時、気持ちとしては半分ほどお迎えをキャンセルするつもりでいた。久しぶりに見たアモは相変わらず窓際にいて外を眺めていた。店主と他愛もない話をしつつ、本題に入った。話していくうちに色々なことを考えた。フクロウに興味を持つきっかけになったのはアモである。また、1歳未満を迎えることは確かに慣れの面ではいいが、確実に2年間健康に過ごしたという保証がアモにはある。(1歳を迎える前に体調を崩して亡くなるフクロウはざらにいる)何よりも、沢山いるフクロウの中で、運命的に出会ったのだから、この出会いを大切にすべきだという気持ちになった。そういうわけで、次の日気持ちが固まった旨を連絡した。12月1日からアモの飼育権を自分に移し、12月14日にお家に迎えることになった。
迎えるにあたってアモの名前を変えることも考えたが、呼ばれ慣れた名前のほうが混乱しないだろうと思いアモのままにした。ただ、表記は「あも」と変更する。

あもを迎えるまでの間、私はうきうきしていた。迎える準備をするため、ネットや100均で必要な物を探し購入した。低予算でオリジナリティあふれる止まり木をと考えた私は、既製品のファルコンブロックやオウルパーチを買わず、薪割台として使われる木を重し替わりにして繋留した。100均で木棒を購入し木につけて止まり木にした。
12月14日、お迎え当日、午前中いてもたってもいられなかった。早く迎えたいと開店時間に行った。店主から、前日の金曜日に元の飼い主が有休をとって会いに来ていたという話を聞いた。最後に嘴と足の爪のメンテナンスの代金を払ってくれたようだ。あものメンテナンスをしてもらい用意したキャリーバッグに入れてバスで家まで帰った。12月はとても寒い。あもが寒くないか心配になり用意したタオルでキャリーバッグを覆い、冷気が入らないように気を付けた。キャリーバッグの中であもは大暴れ。バスの中でキャリーバングの網越しであもと目があい、ゲシゲシとかばんを蹴っていた。最寄りのバス停につき、ひたすら坂道を上ると我が家がある。途中からあもが暴れなくなり、急に不安になってしまった。キャリーバッグの中で息絶えてんじゃないかとかいろんな不安が頭をよぎった。家に着くと急いでキャリーバッグの中を確認した。キョトンとした顔でこちらを見た。キャリーバッグ内のあちこちに糞をしていたため、なかなか臭かった。こんな感じで我が家に無事迎えることができた。

 この日からフクロウとの生活が始まった。恋の始まりのように、1つ1つの挙動がすべて新鮮で、なんでも記録したいと思うあまり、ブログに色々書き続けた。フクロウと生活すると言葉があふれてくるのだ。まるで、女子トークのような駄文をつらつらとまとめていくフクロウ日記。
あもを迎えた翌年、つまり今年、もう1羽フクロウを迎えた。オナガフクロウのエコー。この話は、12月に綴ろうと思う。


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