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フクロウとの生活2020年12月⑤

 エコーをお迎えしてから、先住フクロウあもがどのように受け入れていったかについて。エコーを迎えて初日の様子は前記事に詳細に描いている。その後、エコーを繋留し、あもを放鳥する生活を続けていた。お迎えして2週間くらいは、エコーの様子を伺おうと、エコーを見下ろせる位置にあるコーナーの止まり木に移動してじっと見ていた。エコーは時々あもにしゃべりかけるかのように鳴いていた。
 お迎えして3日目くらいだったか、エコーを放鳥させてみた。そしてあもに食事を与えて、あもが肉片をくわえていたら急にエコーがあものところに飛んできて肉片を奪おうとした。当時のエコーは怖いもの知らずで食べたい一心だったのだろう。急いで止めに入ってエコーを繋留した。あもは精一杯威嚇していた。その後、このような事故は起こることはなくなった。
 エコーの放鳥生活時代、あもにはストレスフルな生活を強いたことだろう。自由を知ったエコーは何が楽しいのか飛び回ってばかりだった。あもはエコーに遠慮したように、隅の方で大人しくなった。特に、台所にいることが多かった。そして、ホーホーとテリトリーコールをしていた。エコーはひたすら旋回したり、コーナーの止まり木を往復していた。夜寝るときににはエコーを風呂場に連れて行った。エコーがリビングからいなくなったのに気づいたあもは、今度は自分の時間だと言わんばかりに色々な場所に移動していた。
 エコーの繋留生活が再開してから、あもは本当に強くなった。エコーが繋留されている場所の近くに行き、エコーの頭を足でけりながら飛んだりもした。エコーを据えて歩いていると、あもがエコーを蹴りに来たこともある。本当強気に自己主張をするようになった。
 時々あもとエコーを近づけることもあった。完全に2羽は敵対しており、お互いを見つめてうーっとうなったりカツカツと威嚇する。大抵エコーの方が飛んで逃げようとして終わってしまう。
 エコーとあもを仲良くさせる取り組みは、無理にしないでおこうと思った。いまはあもが強くても体格差が200gと270gと違うのでエコーが本気を出せばあもを殺すこともできる。モリフクロウがアフリカオオコノハズクを食べたり、シベリアワシミミズクがベンガルワシミミズクを食べたりといった事件もあるという。大抵の場合、適切な量の餌をあげていなかった時に、小さいほうのフクロウを餌だと思い襲ってしまうそうだ。同様の悲しいことが起こらないためにも、見ていないところで放鳥はさせない。適切な食事を与えることをしようと思う。
 

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