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「青紙」 竹花一乃 「俺たちはやさしい国に住んでいる。」という最後の一文が、この作品…
「おつきみ」 和泉眞弓 とうきび、あるいは、とうきみのくだりを読んで、高校時代の恩師…
「字虫」 樋口恭介 タマゴが先か、ニワトリが先か。眼球運動が活発だから字虫が寄生する…
「いろんなて」 大田陵史 筋立てはホラー。ラジオから流れるリスナーの葉書という構造も…
「ミッション」 なかむら あゆみ 「想像力の欠如」を指摘する時、指摘する側もすでに「…
「量産型魔法少女」 佐々木倫 人生には一発逆転はないと知るところから、人生は始まる、とい…
「馬に似た愛」 由々平秕 人の知覚は絶対である。主観が主観であることは揺らがない。だから、同じ世界に生きながらも、ぼくたち人類は並行世界を生きるが如く生きている。 人類の意識、知覚を統一しようという向きは、文芸によらず、何度も繰り返されてきたし、今も繰り返している。したがって、ある詩人の言葉による世界の再定義とは、革命めいている。それは夭折した革命であるからこそ、ぼくらは深いかなしみをもって、安全圏から眺めることができる。 「どうぞ好きなだけ」 今井みどり 「ご自