見出し画像

【エビスト】君は8beatStory♪ in ミクチャ という企画を知っているか

アプリゲーム「8 beat Story♪」(エビスト)に関する記事です。エビストについての概要などはこちら。


[はじめに]

 これは、備忘録。かつてエビストがこんな企画を行っていたということを、その雰囲気を少しでも後々の自分に届けるための……。

 ということでキーワードや大まかな流れの提示のみに留め、各放送回の曲目や出演者の発言内容の仔細を書き残すことはいたしませんのでご了承ください。そもそもそういう性質の記録ではないので……

 なお、基本的に記述するのは無料放送の範囲で確認できた事項のみに留めますが、もし有料放送の範囲でしか言及のなかった事項を見つけた方はそっと筆者(@Madbassa)までご指摘いただければ助かります。


[エビスト ミクチャ始動前夜]

 エビスト運営は、唐突にTwitter にて「みなさん、こんにちは!」「みなさん、こんばんは!」などと発して告知を行っていく印象がとても強く、時にその告知は「いやもうちょっと前もって心の準備をさせてよ!?」とでも思うような(例えばその日のうちに販売を開始するグッズについての情報の初出しであるとか……)内容の場合もあるため、これらの挨拶は「みなこん」などとユーザーの間で呼びならわされている文化もあります。
 貴方のTLで、エビストユーザーのフォロワーさんが「みなこん」とつぶやき始めたら、それは「これからエビスト運営からの何かしらの告知があるぞ!!何が来るか分からんから各員衝撃に備えろ!!」という呼びかけだと思っていただいて構いません。

 ところが2020年12月15日、少しその定石を外した告知の投下に各ユーザーは疑問符を浮かべることとなりました。

 クリスマスイベントも2日前に終わり、現地で参加できなかったユーザーもディレイ配信などを心待ちにして過ごしている中での、「告知する内容を伏せての告知の予告」。「告知の告知」と言い換えてもいいかもしれません。
 いい発表なのかそうでないのかすら推測することも難しいその短いツイートに、困惑する者、期待に目を輝かせる者、「いや明日なのか明後日なのかくらいは決めとけ!!」とエビスト運営の姿勢の(ある意味での)ブレなさに感心する者……様々な受け止めが見られたのです。

 さて、迎えた翌16日。


(あらためて見直すと「昨日アナウンスした『新しい告知』について発表します!!」って凄い言い回しですよね)

 エビストユーザーを待ち受けていた発表は、「ミクチャという配信プラットフォームにて、エビストの楽曲を掘り下げてトークする新企画を実施する」というもの。

 2020年の春から夏にかけては「リレー放送」という形でキャラやエピソードについて深堀りしたトークが展開され好評を博していたことが記憶に新しかったこの時期。

 これまで店舗でのCDやライブ映像商品のリリースイベントなどいった機会に断片的に伺える程度であった「楽曲について」の話が、リレー放送と同じ感触で語ってもらえる、質問に答えてもらえる!

 そうした期待がTLを駆け巡り、始まる前から大いに盛り上がっていたのがこの企画だったわけです。

……ところでミクチャって、何?


[ミクチャというプラットフォームについて]

 ミクチャは、株式会社DONUTS が2013年より提供している動画投稿プラットフォーム。10秒程度の動画の投稿を通じての交流を主眼としたSNSで、1700万人におよぶユーザー総数が謳われています(2022年4月現在)。

 旧名称である「MixChannel」から2020年7月にサービス名称を改称し現在に至るなかなか息の長いサービスです。

 運営母体の株式会社DONUTS は「D4DJ Groovy Mix」や「Tokyo 7th シスターズ」といったアプリゲームの開発・運営も手掛けており、上述のサービス名改称を含む新施策の一環としてか2020年8月よりTokyo 7th シスターズの配信企画として「ナナシス放送局」というチャンネルを設置。

 ……そしてそこからどういった縁なのか、別会社かつナナシスの競合コンテンツであるだろうところの8 beat Story♪ にもチャンネル設置のお誘いがDONUTS 側からなされた……という流れのようです。

 こうした告知内容が明るみに出ることにより、「告知の予告」というあまり見ない手順をエビスト運営が踏んでいたこと、また「明日か明後日」というまるで情報公開のタイミングについてエビスト側では主導権を持っていないかのような歯切れの悪い表現となっていた理由についても概ね了解できる形となったわけですね。

 エビストの告知体制同様、Twitter を中心に棲息している私や同じような生態をしているエビストユーザーには、突然未知のサービスに飛び込むように誘導されたことになります。

 これは企画が回を重ねるごとに顕著となっていった現象ではあるのですが、ニコニコ生放送での配信企画である「エビストニュース」に相当するチャンネル名や企画名の呼称がこのミクチャでの放送には存在しなかったため、多くのエビストユーザーはこの「8beatStory♪ in ミクチャ」のことを指して「ミクチャ」と呼ぶようになっていきました。

 その呼び方で(少なくとも私の観測範囲内においては)特に認識の齟齬や会話のすれ違いが起こっていないことを鑑みるに、エビストユーザーの多くはこの企画の告知以前にミクチャを積極的に利用する機会がなかったことが伺えます。
 もちろん、私がその一人であることはわざわざ述べるまでもありませんね。


[出演者と大まかな流れ]

 さて、そうして始まった「8beatStory♪ in ミクチャ」は一体どんな放送だったのか、ということについて。

 まず、「その回に出演するキャスト」と「その回にて取り上げる曲名」が放送に先立って2週間から1週間前に発表され、併せて質問の募集が行われます。
 質問が各楽曲、あるいはそれが披露されたライブに関する内容へと収束していったため、ニコニコ生放送にて展開されているエビストニュースに比べ所謂ふつおたが少なく番組の性質として棲み分けができていた印象です。

 出演者は各回のキャスト1名に加え、画面の隅に映りMCを担う主任さん、そして画面外から運営さん、音Pさんもマイクを携えて加わり4人。
 楽曲のコンセプト・作中での位置づけ・制作の裏話などを運営さんと音Pさんを中心に語り、収録やライブ披露でのエピソードをキャストにも尋ね、そして寄せられた質問やお便りを読み上げてていくという形が基本スタイルです。

 一回の放送で取り上げる曲数は6曲となっており、

  1.ミクチャの「ファンクラブ会員」未加入者も見られる無料パート
  2.「ファンクラブ会員」加入者限定の有料パート
  3.「ファンクラブ会員」加入者が見ることのできる後日アップロードされる特典パート

 の3部にて各部2曲ずつの紹介となっていました。

 ただし、この曲数構成は第4回までのもので、第5回からは無料放送にて1曲・会員限定放送にて2曲・特典放送にて1曲の1回あたり4曲の構成となっています。
 以前リレー放送などの企画でも放送時間が押しまくる事態が多々あった中、予想通り事前の告知時間を大幅に超えての放送が続き、出演キャストはもちろんスタッフ側への負担が大きかったためでしょう。
 裏を返せば、アプリに実装されている曲についてそれだけ多くの事柄が熱心に語られる機会だったということでもあり、制作陣の(そして濃い質問をぶつけてそれらを引き出すユーザーの)愛を感じられる時間だったということでもあります。

[頻出用語と概念]

 全16回に及んだ「8beatStory♪ in ミクチャ」では、回を重ねるごとにこの企画ならではの言い回しや味とでもいうべき表現が頻出することとなりました。以下に、その中でも顕著だったものを取り上げます。ぶっちゃけここを残しておきたいがために今回記事を書きました。

「新企画として始まった」 
 各回の冒頭ではキャストさんにより企画概要についての紹介が入るのですが、用意された台本には毎回この文言が織り込まれており、第3回辺りからは(たとえミクチャ初出演のキャストさんであっても)「新企画ぅ?」と首を傾げて苦笑する場面も散見されました。
 いわばお約束として機能した形で、最終回である第16回においてもこのフレーズが発動した際には感慨さえ覚えたものです。

「初期〇曲」
 エビストのアプリゲームに実装されている曲のうち、「アプリ稼働当初に実装するなど、制作時期の早かった曲」を纏めて呼称する際に用いられます。
 しばしば音Pさんが制作経緯や当時の状況についての詳細を思い出せない……と述べられることもあり、「この曲は……初期〇曲ですね!」だけで音Pさんからのコメントがいったんストップしてしまう場面もちらほら。
 そんなことが続くうちに、「初期〇曲に該当するということは音Pさんは細かいとこまで覚えてないんじゃないか?」とほかの出演者やユーザーからコメントが入る事態ともなり、ある意味名物的な言い回しの一つとなりました。

 〇には10や20といった数字が入るのですが、最終回である第16回においては驚くような事実とともに途轍もない数字がそこに当てはめられ、視聴者を大いに湧かせることとなりました。

「罰金制度」
 出演者である主任さん・運営さん・音Pさんが、放送中に誤ってキャストさんのことを呼び捨てにしてしまった場合には1回につき一定額を払うというアヤシイ制度。
 その仕組みがきちんと履行されたかどうか、あるいはそんなことを公然と行っている様子を配信で垂れ流していることの是非などはともかくとしても、このエビストのミクチャ配信の、そしてエビスト運営サイドに滲む和やかな雰囲気を垣間見ることのできる要素の一つでした。

 なお、「回想においての誰かの発言としての呼び捨てはカウントしない」などのルールがあったりします。厳密にするべきはそこじゃねえだろ

「エピソードの進行に絡む楽曲/絡まない楽曲」
 
これはストーリーの進行と密接にリンクした楽曲が8/pLanet!! やB.A.C に比べて多く用意され、展開と(そして図らずも現実の情勢とも)緊密に連携したライブイベントの開催に寄与することとなった、2_wEi の楽曲について取り上げられた際に特に目立った言い回しです。
 アルバム収録曲のいくつかなど、2_wEi のストーリーのどこに組み込まれる楽曲なのかユーザーの側からは推定できないものもあり、その旨に踏み込んだ質問がなされた際に成立したと記憶しています。

 類似の概念としては、8/pLanet!! の楽曲についてソロ曲など「そのキャラクターが歌うことを念頭に置いて制作された曲」と、より普遍的なアイドルの楽曲などといったイメージで制作された「特にストーリーやキャラクターの心情との連動は考えられていない曲」の対比などがあります。
 後者の場合は8/pLanet!! の8人の中でなぜそのメンバーが歌唱するという形に落ち着くことになったのか、などの選定経緯やイメージの固め方などについて放送内で言及されることもあり、放送の濃密さに一役買っていた考え方であったようにも思います。


[終了と……]

 さて、2020年年末から始まった「8beatStory♪ in ミクチャ」は楽曲紹介を通じてその独特の色合いを強めていきながらも、その第15回目放送の冒頭において2022年3月での企画終了が告知されます。
 冒頭で挙げたDONUTS さんからのお誘いを受けた当初は全4回の予定であったことや円満な終了であることが述べられますが、楽曲について掘り下げる機会、そしてなによりこのミクチャという機会においてエビストニュースなどの他の放送企画とも異なる(主にスタッフが前面に出てきていたことによって醸成されていた)雰囲気を楽しんでいたユーザーからは惜しむ声も散見されました。その旨のお便りを読み上げる主任さんの神妙な声音とバックに流れるBLUE MOON などの楽曲のインストも相俟って、まるで弔電紹介のような雰囲気さえ漂った最終回終盤であったことを書き添えておきます。

 惜しむ声が大きかったのは、16回の放送を経てもなお紹介されていない曲がエビストの楽曲全体の半数近くに上るという状況もあってのことも大きいでしょう。
 一方で、この「なかなか手が回っていかない」問題については上述した放送の構成にて挙げた「特典放送」および過去回のアーカイブ動画アップロードが滞っているという側面にも表れており、この件については惜しむといったばかりではない、月額会員費の妥当性も絡めた厳しい指摘もなされる事態となっています。

 動画のアップロードの停滞については、憶測にすぎませんが本来多くのユーザーに向けて「長くても数分」といった短い動画での投稿を推奨するプラットフォームであるミクチャにおいて、1回の放送あたり短くても90分、取り上げる曲ごとに分割できても15~20分という動画を扱うことの難しさにエビスト運営が直面してしまったのかもしれません。

 アーカイブ動画を閲覧するにあたって、事前の再生時間の把握ができない・シークバーなどを用いた途中からの再生ができないといったユーザー側の(少なくともアプリでの閲覧に際した)不便さは、こうしたプラットフォームの主眼とする対象とエビスト側の企画内容のボリュームがうまくかみ合わないということを浮き彫りにしていた事態と考えることもできそうです。

 ともあれそうした「そんな飲み方を想定されていないような器から、口をつけて中の飲み物をたくさん飲む」ような摂取の仕方が行われていたともいえる「8beatStory♪ in ミクチャ」は当初4回の予定が全16回まで拡大し、エビストというコンテンツの中でも特に制作サイドの方々が前面に出る性質の濃い独特の企画として最後まで進行していったといえるでしょう。

 これまでのアーカイブ及び特典映像は別サービスであるニコニコ動画の8 beat Story♪ チャンネル上に順次アップロードされることや、3月に発売となった8/pLanet!! 1st Album 収録楽曲についてミクチャで行っていたものと同様の楽曲深堀り……要は後継企画とでもいうべきもの(一部ユーザーの間では「なんと呼んでいいのかわからないのでこれもミクチャと呼ぼう」といった声もあります)などの告知がなされました。
 こうして2022年3月末でのミクチャ内の「8beatStory♪ in ミクチャ」新規会員受付停止を以てエビストにおけるミクチャはその役割を終えたのでした。

 ……Android ユーザーは自分で会員登録解除の操作をしないと4月以降も決済が継続してしまうらしいですけれどね?


[おわりに]

 アプリゲーム「8 beat Story♪」の、ミクチャという企画についてその始まりから(少なくともミクチャというプラットフォーム上での)終わりまでについて、肝心の放送内容には一切触れずにその大枠だけを概観する記事となりました。
 全く需要はないとは思いますが、まあそもそも備忘録みたいなものですので、後々振り返って「エビストのあの企画をこのように捉えているユーザーがいたのだ」という資料(なんの?)などになればいいな……と思っております。

 途中の[頻出用語と概念]については、内容の誤記訂正の指摘はもちろん、「このフレーズを書き加えておいてほしい」などの要望がありましたら追記させていただきます。
 こうした「当時の雰囲気を追う」ことは、一度忘れてしまうともう一度取り戻すことがなかなか困難だと思います。何かに触れたときに、その最初の印象が薄れてしまわないうちに……薄れてしまっていてもそれが完全に消え去ってしまう前に文字にして残しておくことは、大した意義はなくともそれだけで「自分にとって、残しておきたい印象があると思えることだった」という意味は残せる楽しいことですから。

それでは今日はこの辺で。Ate logo!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?