見出し画像

【エビスト】 4周年リレー放送を振り返る(各回視聴ガイド編)

アプリゲーム「8 beat Story ♪」に関する記事です。

エビストの概要については以前取り上げた時に冒頭で触れていますので、そちらを参照いただければ幸いです。



さて、先日7/24 に第15回が放送され無事に(?)終了した「8beatStory♪ 4周年記念リレー放送 想い出とこれから」。この企画について印象が新鮮なうちに感想を残しておきたいと思いこの文章を書いています。

今回はこのリレー放送がどういった形態で行われたものか等を記す概要編と位置づけ、放送全体に対する印象などは別記事で展開したいと考えているのですが…果たしてまとまるのかどうか。

(2020/09/13 追記) 全体の感想について別記事に纏めました。


0. はじめに/この記事の方針

今回取り上げるリレー放送は第1回を除き有料放送の形で実施され、またタイムシフト視聴期限の切れた放送回については現在アーカイブを購入して視聴できる…という形になっているため、番組内で提示された情報や、質問及びその回答、キャストの発言内容についてはここでは記載しません。

しませんが、各放送にその回ごとのどんな特色があり、どんな印象を抱いたかを記述し、後からアーカイブで振り返りたい!というエビストユーザーの方々が視聴回を選ぶ際の一つの参考になればと思います。

…まあ後からアーカイブを見ようという方がこの記事に辿り着く可能性は限りなく低いように思われますし、そういう方も目当てのキャストさんが出ている回は押さえるという見方をするか、そもそも過去動画を掘り下げて見る気概がある方は全放送回に目を通す気もするのでそういうガイドとして役に立つのかは疑問ですが。むしろ自分の備忘録としての役割が大きいと思います。


1. 4周年リレー放送告知時の状況

エビストのサービス開始から4周年を迎えた2020/5/13 、周年記念イラストや運営からのコメントがTwitter を通して発表され、そのコメントではしばらく十全にはイベントなどの展開が行えない旨にも触れられました。これは2020年初頭からの世界的な感染症流行の影響が拡大した結果であり、社会情勢としても仕方のないことではありますが、準備がなされていたはずの楽しみが予定として公表もされないうちに立ち消えとなっていたであろう事態は、少しやりきれない思いも募るところではありました。

そんな雰囲気の中で、唐突にこのリレー放送の実施が告知されました。

配信という形態とはいえイベントが行われることそのものの嬉しさももちろんありましたが、私含めエビストユーザーの一部が目を輝かせたのは告知に謳われたその放送内容。

2_wEi の展開やメインストーリー11章12章、そしてB.A.C の登場もあり、少しストーリーや設定が入り組みつつあると感じられていたエビストについて、公式からそれを読み解く指針となるであろう振り返りの放送が行われる。それも全15回。

告知段階の時点でこの企画は独特の眩さを放っていたと評するに十分だったのです。


2. 番組の大まかな構成

放送は初回のみ無料にてニコニコ生放送およびYoutube にて配信され、第2回以降は有償にてニコニコ生放送での配信に絞って進められました。

カメラの前にはその放送回の担当キャストが映り資料の読み上げやトークを行い、カメラ外から番組の進行・一部コーナーでの資料の読み上げを「主任」と呼ばれるスタッフの方が担当します。

番組中マイクが入るのはこの二人ですが、さらにスタジオには「運営」と呼ばれるスタッフが控えており説明の補足を口頭で加えたり(マイクがないので聞き取りづらいことがほとんど)、生放送中の運営コメントで悲鳴を上げたりします。設定について言及したり質問への回答を行う資料はこの方により作成されているのですが、そのことがこのリレー放送の性質、そして魅力を大きく形成したものであることはいずれ別の機会に触れたいと思います。

また、担当キャストの方が読み上げる原稿と同内容のスライドが画面左に掲出されますが、この際はまた別のスタッフの方が紙を持ってカメラに向けて掲げます。…紙資料の掲出はエビストの生放送ではお馴染みの光景です!
質問コーナーでは担当キャストの方が資料を掲げ持つ形となります。これまたお馴染みですね。

時間は各回20:00(第10回放送のみ21:00))から1時間の番組として予定されていて、どうも各キャストのマネージャーの方々など関係者へもそのように伝達されていたフシがありますが、全15回のうち1時間で放送が収まった回は一回もありませんでした。…エビストのトークイベントなどではいつものことなので、慣れた視聴者はそもそも1時間で番組が終わるとは当初から思っていないと考えられます。


3. 番組内のコーナー

リレー放送は毎回以下のような流れに沿って進行しました。

◯キャラクターについての設定・「少し秘密」の紹介

◯アプリ内ストーリーについての振り返り・背景設定などの紹介

 前者は家族構成などの作中プロフィールから、名前の由来やコンセプトといった制作に関わるお話。後者は作中のストーリーを振り返りながら、登場する設定についてやセリフ・描写の意図についてなどを、それぞれ運営ちゃんの用意したスライド・原稿を読み進めながら振り返るコーナー。キャスト陣にとっても初出の情報が多かったようで、もちろん視聴者にとっても驚きをもって受け止められる部分も多々ありました。各キャストからアフレコ時の印象や記憶についての発言が飛び出すこともあり、この企画のメインといっても良いかもしれません。

◯出演者お題トーク

 事前に用意された質問に対してその回の担当キャストがスケッチブックに書いた(人によっては描いた)答えを見せる形で進行する一問一答。キャラクターへの印象などについての質問が中心で、B.A.C 担当の3キャストを除き概ね同じ質問がなされているので、キャストごとの回答の切り口などの差異を楽しむような見方もできることでしょう。

◯視聴者からのお便り(質問コーナー)

 いわゆる「ふつおた」や「キャストへの質問」ではなく、ストーリーやキャラクターの設定について質問を募集するという告知が事前にあったことから、平時の生放送であるエビストニュースへのお便りとは少々毛色の異なる質問が毎回集まることとなりました。回により答えてもらえる質問の多少に差はあれど、時に仔細に、時に突き放したように回答し、また内容によってはとぼけたりはぐらかしたりするようなテンションの振れ幅・バラエティの豊かさで展開される質疑応答は、主任さんやキャストの方々のリアクションも相まって濃密で魅力的なコーナーとなっていたように思われます(かなりの贔屓目あり)。このリレー放送のもう一つのメインといって差し支えありません。

◯視聴者プレゼント抽選

 このリレー放送にあわせる形で、リレー放送出演キャストのキャラクターをデザインした「キャラクターカラーTシャツ」の販売が行われました。

これまで「メンバーがデザインを考案したTシャツ」や「キャラが持ち歩くぬいぐるみを大きくプリントしたTシャツ」などはエビストとしても販売されていたものの、シリーズ全体で統一感のあるデザインとしてキャラクターを各々あしらったTシャツの販売は初めてということで、公式からも「エビスト初のキャラクターTシャツ」としてアナウンスが行われていたものです。

 このコーナーは該当の放送回の放送途中までに担当キャストのキャラクターTシャツを購入することで、抽選で各回5名分、キャストのサインを入れて発送してもらえるという企画でした(第1回及び第10回についてはこのコーナーはありませんでした)。

なお、カラーTシャツは7/26 に注文受付が既に締め切られているため、現在は購入できません。


4. 各回視聴ガイド

それでは各放送回の概要と印象について見て行きたいと思います。

第1回放送「8 beat Story♪ & 1章・2章」5/31放送・出演者: 社本悠さん(桜木ひなた 役)

ストーリー序盤の導入部分の振り返りということもあり、作中の世界観やストーリー年表などの設定に触れられます。第1回からそれまで言及されなかった設定や名称が出てきたことで視聴者に対しこのリレー放送企画にかける運営の熱意の一端が示される形となりました。
社本さんによる過去の公式グッズのShow & Tell が行われたのも印象的。

7/27 現在もYouTube チャンネルでは無料で公開しているようなので、まずはこちらを見てリレー放送の雰囲気を掴むのも良いと思います。



第2回放送「メイ & 3章」6/26放送・出演者: 澤田美晴さん(メイ 役)

ここからの放送回はストーリーだけでなく各キャラクターに焦点を当て設定などに触れられるのですが、メイちゃんはシナリオ上担う役割の性質上「今は秘密です」という回答になる箇所も多く、初回でも出てきていた言い回しではあるものの以降ある種のお約束として定着しました。
澤田さんによるメイちゃんへの思い入れに関するトークが非常に熱くそしてストイックだったことも印象的。

以降の回でアンドロイド関係に共通の質問がなされた時は、この回での回答を参考にするようにと誘導されることもありました。


第3回放送「杏梨 & 4章」6/28放送・出演者: 美波わかなさん(姫咲杏梨 役)

この回から、キャラクターについて公開される設定に「キャラクターを一言で表すと」という、キャラクターのコンセプトとでもいうべき項目が登場します。
また、初回で音の杜学園の設定上の所在地の設定が公開されたことも影響してか、各キャラの居住地やモチーフとなった場所についての言及や質問も散見されるようになりました。

キャラクター同士の密接な関わりもあり、作中での描写の意図などについて次回に補足が持ち越される箇所なども見られたため、この回を見る場合は合わせて第4回放送にも目を通されることをお勧めします。


第4回放送「彩芽 & 5章」6/30放送・出演者: 山下七海さん(橘彩芽 役)

作中で8人が集まる過程について触れた章でもあり、ハニプラ全体のまとまりについても言及がなされるためぜひ押さえておきたい放送。
一方で、この回で明かされた設定や質問への回答などから、彩芽ちゃんとは別にあるキャラクターが強烈な印象を視聴者に植え付けることになりました…

先ほど述べたとおり一部に第3回放送での回答や言及を前提としていた箇所もあったため、合わせて見ると良いでしょう。


第5回放送「月 & 6章」7/2放送・出演者: 吉岡美咲さん(神楽月 役)

リレー放送全体を通して最も平和(?)に設定への言及と質問とが飛び交った回だと思います。今回の振り返り範囲のストーリーの内容にもあてられたのか、運営ちゃんのポエムパワーがノリにのっている印象も。

この回での吉岡さんの「主観ちゃん」という言い間違いが、後の放送でも様々な形の運営さんへの愛称として派生していくことになりました。


第6回放送「鈴音 & 7章」7/4放送・出演者: 天野聡美さん(水瀬鈴音 役)

エビニューやトークショーなどで他のキャストの方々と絡むときはイジられ役の印象もつよい天野さんですが、キャラやストーリーへの理解を深めようとする姿勢の強さは目を見張るものがあり、今回もその様子が遺憾なく発揮されている放送でした。
また、第4回の山下さんとは別の切り口で「役を引き継ぐ」ということについての当時の印象などについて語っておられました。

ひなたと鈴音によるデュエット曲「Sunny Colors」のアプリ内配信が6/29 と直近だったこともあり、それに絡んだ話題もちらほら。ここで言及することを見越して少し前に配信したのだと考えると、細かな日程の調整へのエビストの柔軟さを感じます。


第7回放送「ほたる & 8・9章」7/6放送・出演者: 吉村那奈美さん(源氏ほたる 役)

連続性の強いエピソードのため2章まとめての振り返りとなっています。他の放送回と比べても「主観ちゃん」の出番が多く、そのことを始め吉村さんが各所にツッコむテンポも心地よい放送。振り返るエピソードの内容の性質上、視聴者のコメントも言葉にできない感情にあふれることになり、そのことを表すワードとして「ふに。」を使用することが推奨されるようにもなります。以降のリレー放送でも「ふに。」が飛び交う場面が散見されます。エビストって、そういうお話。

扱う範囲が被っていることもあり、ストーリーについての言及や質問への回答は一部が第10回放送へ先送りされたりもしているようです。


第8回放送「ゆきな & 10章」7/7放送・出演者: 和氣あずみさん(星宮ゆきな 役)

ゆきなは家族構成についての設定が他のキャラと比べ重く、そのことが他の設定や質問の回答へも波及してこの回の印象として強いかもしれません。一方で質問にはゆきなのキャラクター性を濃く反映しているぬいぐるみや歌番組などへの言及もあり、全体的にはバランスの整った放送でもありました。

メインストーリーでの2_wEi の初登場回ということもあり、2_wEi の言動について網羅するのであれば第9回放送での範囲と合わせてこちらも参照すると良いでしょう。


第9回放送「ひなた & 11・12章」7/8放送・出演者: 社本悠さん(桜木ひなた 役)

第7回放送と同じく、連続性の高さからこちらもまとめて2章分の振り返り。現在メインストーリーの最新話であり、一つの区切りでもあるこの回の振り返りは、画面越しでも伝わる社本さんの思い入れの強さも相まって涙なしには見れません。

また、2_wEi の二人の印象をどのようにコントロールすることを意識したかについての言及もあり、その観点からも興味深い内容でした。

社本さんが他キャラのセリフを読み上げる箇所も多く、それぞれどのように似せているかにも注目が集まったであろう回です。あとレモネード。


第10回放送「かなで & かなでストーリー」7/10放送・出演者: 大橋彩香さん(空乃かなで 役)&吉村那奈美さん(源氏ほたる 役)

リレー放送としては唯一キャスト二人による放送となります。作中での交流が深いキャラクターをそれぞれ担当する二人。交わされるやりとりに心温まるものを感じた視聴者も多かったことでしょう。大橋さんの収録時のお話を伺える数少ない貴重な機会の一つでもあります。

…ですが、それと同時にリレー放送全回通して最大の問題回の一つでもあります(そんなに悪い意味でではないと思いたいですが…)。かなでについて扱った放送回である都合上、集まってくるアンドロイドがらみの質問が濃く、そして回答する運営ちゃんの筆もノリにのっていたからです…!この質疑応答の際の空気は筆舌に尽くしがたいものがありますので、是非こわいもの見たさででも覗いてみてください…!

扱った内容の性質上、以降の放送回のアンドロイド関係の質問については一部がこの回を参照するよう誘導されるものもあります。


第11回放送「アルミ&2_wEi」7/17放送・出演者: 野村麻衣子さん(虎牙アルミ 役)

2_wEi エピソードの振り返り前編にあたります。
第12回も同様なのですが、ただでさえ濃い2_wEi のエピソードを1、2章まとめて、しかもリアルで行われたライブやCDリリースの話題なども絡めて紹介されたため放送時間としても過去最長となりました。

インストアイベントやこれまでのエビニューで、2_wEi についてはキャスト二人により振り返りが行われる機会も何度かあったのですが、そんな機会を経てもまだ初出の情報がどんどん出てくることに驚きっぱなしの回でもあります。


第12回放送「ミント&2_wEi」7/18放送・出演者: 森下来奈さん(虎牙アルミ 役)

2_wEi エピソード振り返りの後編。
第11回以上に設定やストーリー解説に熱がこもっており、過去最長であった前回の放送時間を上回る延長となりました(ボジョレー・ヌーヴォのキャッチコピーみたいだな)。

そうした長さではあるものの、森下さんの深い理解に基づいたトークと穏やかなナレーション、主任の進行の手腕も合わさってスムーズだった印象さえ受ける不思議な回です。

もちろん第11回放送とセットで押さえておきたい回です。


第13回放送「アモル&B.A.C」7/20放送・出演者: 田中美海さん(アモル 役)

B.A.C 編初回。これ以降については、B.A.C について公開できる情報が少ないという性質も汲んで2/22 の2_wEi 2nd LIVE FINAL への乱入時の思い出への言及やキャスト自身への質問などにも多く時間が割かれることで他の放送回との放送時間のギャップが埋められています。

アモルとして収録などを実際に行った回数こそ少ないものの、キャラに対して注視する部分やライブMCについてのエピソードなど、田中美海さんの声優としての…あるいは作品を追う鑑賞者としての眼差しの深さをあらためて垣間見ることのできる印象的な回だったと思います。
公開する情報量も前回までに比べグッと落ち着いたこともあってか、主任がリラックスした対応を取られているのも印象的。

B.A.C 編はこの時点でまだ第1章のみの公開となっている関係上、ストーリー解説や質問回答は14回、15回にも分散している部分が多いです。B.A.C についての情報を出来るだけ拾い上げたいという場合は第13回からの3篇をまとめて視聴するのがおすすめです。


第14回放送「クゥエル&B.A.C」7/22放送・出演者: 楠木ともりさん(クゥエル 役)

B.A.C 編中編。
第13回の内容とも照らし合わせることで、クゥエルの言動についてのある程度の説明が得られる回となっています。…理解して受け入れられるかは視聴者次第ですが。
この回の印象として避けては通れないのが、楠木さんと主任さんによる会話のテンポの良さ…そしてその噛み合いが良すぎるあまり、流れ弾の如きツッコミを受けまくる運営ちゃんの様子でしょう。

その産物としてこの回のそこかしこで言及される謎の設定(?)は今後どのような影響を与えていくのかが期待されるところです。期待していい性質のものなのか。


第15回放送「ベル&B.A.C」7/24放送・出演者: 菅沼千紗さん(ベル 役)

B.A.C 編最終回にして、リレー放送のラスト。
ビジュアル・言動ともに攻撃的なベルについての回ということもあってか、設定への言及や質問への回答に「怖い」という印象が多く纏わり付く時間でしたが、菅沼さんの対応力とテンションの高さが引き寄せる笑いに満ちた放送でもありました。…笑いが本来攻撃的なものだって?

リレー放送全体の締めということもあり、菅沼さんの代読により運営ちゃんからの長文のメッセージが視聴者でありエビストファンである我々に届けられる時間も設けられました。
このリレー放送の、そして8 beat Story ♪ という作品のとる姿勢や込められた願いなどに言及するとても染み入る内容であり、この作品を知る人には是非見てもらいたい内容といえるものです。


〇おわりに

以上、なるべく具体的な情報や発言内容について記載することは避けつつ、という形ではありますが実質一か月で15回にわたり放送されたエビストのリレー放送についてその大まかな形を記すことができたかなと思います。

冒頭でも述べたように自分が印象を思い出したり、いつかアーカイブ動画を見直したりする際の参考になればいいなと思って書き残しているものなので読みづらい点も多々あったかと思いますが、楽しんでいただけていたら幸いです。

近いうちにこの記事の内容を踏まえる形でリレー放送全体の感想についてもまとめられればな…と思うのですがいつになることやら。

それでは今日はこの辺で。Ate logo!


(2020/09/13 追記) 続きとなる記事をまとめました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?