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ラジオ零れ話:写真とシナリオについて(前編、シナリオ編)


どうも皆さん、いいお時間ですね。
漂着する!まだないとラジオの準レギュラー(?)ステキ工房のみやちとーるです。

今回お邪魔して話させてもらった「写真とシナリオについて」、どうだったでしょうか?
話していくうちに勘違いしていたことや、伝えきれなかったことなどたくさんあるので零れ話を僕が書かさせてもらうことになりました。

さあ、しかし、書くにしてもちゃんと書き切れるかとても不安ではあるんですけどなるべく頑張って書きますのでお付き合いよろしくお願いします。

そもそもこれまで出演させてもらってきたのに自分の一番語るべき話題である「写真」についてなぜ語ってこなかったかというと、自分にとっての核である「写真」のことが語弊やニュアンスの違いや受け取り方などによって間違って伝わってしまったり、話そびれることでちゃんと伝えれなかったら嫌だなと思ってしまっていたからでした。

それだけ自分にとって「写真」は大切なものであり、正しく正確に思っていること考えていることを伝えたいものなんですが、今回意を決して語った割にはボロボロだったので少しでも補修すべく徒然と記していこうと思います。


まず間違っていたこと、訂正すべきことを。笑

僕がおそらく人生で初めて読んだ戯曲(フラジャイル)の作者辻仁成氏の出身大学をラジオの中では青学だったと思うと言っていますが、僕、自分でこの収録を初めて聞いた時に違うやん!と自分で突っ込んでしまいました。
完全なる勘違い、間違ってました、ごめんなさい。笑

確か彼は成城大学の映研だったはずです。

決定的間違いを一つ正せたところで主に前編で話したシナリオについてまとめ直そうと思います。
最初に読んだ脚本ということで戯曲の話をしてしまったので少々ややこしくなってしまいましたが、こちらの零れ話では基本的には映像の脚本としてのシナリオの話をしていきたいなと思います。

僕は大阪芸術大学の映像学科で映画のことを一応学んだんですが、その中でシナリオについても勉強しました。
その中で僕が一番驚いたのが、感情は書かないということでした。

映像表現のためのシナリオなので、映像として見せれるものしか書かない。
つまり、役者の動きやシチュエーションとしてどういうものが配されている場面なのかという、ビジュアル的な状況の説明というか、指定を書く。

セリフとナレーション、そしてト書きと言われる役者の動きや状況のビジュアル的説明、音楽や効果音などをも含む説明書きで構成されるのがシナリオ(脚本)だと僕は思っています。

悲しいとか嬉しいとかの感情で描くのではなく、絵として見える形でうつむき肩を落とすとか、笑顔で飛び跳ねるなどというビジュアルで指定していくのがシナリオをということだと思います。
つまり観客に対して、その映像から直接的に伝わることしか書かない。

小説やエッセイなどでは映像は読者の頭の中に再現され、登場人物の感情は文字情報から入ってきたものを脳内の再現映像に行動や表情として転換していくことが多いと思うんですけど、シナリオは逆で、目の前の映像やセリフから観客が登場人物の感情を推測していくものなので、観客に推測して欲しい感情を伝えるためのセリフやビジュアル的状況の説明を書いていくことになります。


そんな訳で、状況(服装やいる場所、小道具、動きの癖など)とセリフで登場人物のキャラクターが決まってくるのですが、僕はよく学生の頃、シナリオの勉強のために飲食店やお店、電車の中などいろんなところで、聞こえてくるとあるグループの会話や服装や様々な癖から、人間関係やキャラクターを想像していました。

例えばハンバーガーショップで隣に座っている学生のグループは、この子とこの子は付き合ってて、この子はこっちの子がすきでちょっかい出すけどどうも嫌われてるみたいだな、生意気な感じのこっちの子は家がお金持ちで、このおどおどしてて妙に落ち着かない子は3兄弟の3番目で虐げられてるんだろうなとか。

聞こえる会話、目に見える動きや服装から想像して、逆にその想像したような状況を表したいときにはその動きや持ち物や会話の癖なんかをシナリオに反映させる、というようなことをしていました。


僕が通った大阪芸術大学の映像学科では、確か1回生と2回生の時にシナリオの授業があって、卒業時には卒業シナリオを言うのがありました。
一般的には大学生が卒業するときには卒業論文というのを書くと思うんですけど、うちの学科では、卒業制作という映像の制作物と卒業シナリオの二つが必要でした。
厳密にいうと、確かシナリオは学術的な映像に関する論文でも良かったような気はしますが、おそらくそんな真面目に研究して書くような学生はいなかったと思うので、みんなシナリオを書いていたはずです。

当時(1998年度)はほとんどの人がワープロも使わず、大学指定の200字詰め原稿用紙に手書きで100枚以上、、あれ、200枚やったかな?今となっては全然覚えてないですが(すみません)、だいたい90分以上の話のシナリオを書いていました。

収録の中では入試試験ですでにシナリオを書かされたをいう話をしていましたが、入試は丸1日がかりで、午前中は話にもあったようにカッコ埋めなどの問題とシナリオの問題で、午後は与えられた設定でお話を作り、6コマの絵コンテでストーリーを表現しなさい、というものでした。

いわゆる文字のない6コマ漫画みたいなのの横に、セリフやト書きやカメラワークなどを書き込むという感じです。

うーん、こんなのが入試ってほんとにどんな受験勉強していいかわかんないですよね。
自分でももう一回受けても受かる自信はないなと当時思いましたもん。


さて、長々とシナリオについて書きましたが、さぁ、零れ話後編ではいよいよ写真いついて書きたいと思います。
さぁて、書き切れるのかな。。。

書ききれなかったらまた出演させてください。笑

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