なんだこれ、大喜利ってこんなに面白いのか

真空ジェシカ(と、ママタルト)を知って私の中にインストールされた新しい楽しみが「大喜利」。大学時代、落語をやっていたので大喜利はよくやっていたのだけれど、周りがお笑いの知識も興味もない部員ばかりで(あいつらなんで落研入ったんだ)、張り合いがなく退屈な記憶だった。

でも引き出しと瞬発力、そして選球眼を兼ね備えた猛者というものは実在して、それが落語界ではなく同世代のお笑い界にいるということがわかったのはあの2組のおかげ。私の中の「大喜利」を見事に上書きしてくれた。

掘り下げてみると、プロ・アマ問わずさまざまな大喜利イベントが催されていることに驚く。芸人でもなく一般人でもない「オオギリスト」と称される人までいる。私が好きなのは寺田寛明さんが主催する「大喜利千景」シリーズ。2020年7月、8月には姉妹イベント「お笑い千景」に2か月連続で通った。

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「お笑い千景」はネタと大喜利のライブ。大喜利の猛者がやるお笑いは笑いどころがはっきりしている感じがする。「おもしろいこと」を客観視する自分が内蔵されているのかもしれない。毎回ひっくり返るように笑ってしまう。

あまり大喜利のことを書き残していないのは、大抵ずっと笑い続けているから、そして同じネタを二度と見ることはできないから。あの人がこんなことを言った、あの答えが面白かった、「忘れたくない」と思うけれど、そう思っているうちに次の爆笑がやってくる。余計なことを考える暇がない。

「なんだこれ!大喜利ってこんなに面白いのか!」

彼らの大喜利を見るたび、考えを改めさせられる。私は毎回、初めてくすぐられた赤ちゃんぐらい新鮮に爆笑している。



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