制作だってライブの一部なんだよ

噂にはよく聞いていたけれど、初めて空気階段を観たのは夏のこと。TBSラジオ主催の、リスナーの台本でネタを演る「他力本願ライブ」というのがとにもかくにも面白かったのを強く覚えている。

鈴木もぐらさんは同郷(厳密には違うけど、だいたい同じ地域)というのもうれしくて、彼らのネタをもっと観てみたい、と思い、秋に開催された「踊り場ネタライブ『R』」にも足を運んだ。

ネタライブだけあって、ネタを堪能できた。空気階段は面白いなあ。でも、あんまり観に行きたくなくなっちゃったなあ、というのが率直な感想。その日のTwitterログを掘り返す。

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踊り場Rおしまい。転換がとにかくなっっっがくて、毎回我に返ってしまった。せっかく面白かったのにそこまでフラットにさせるかね。何か対策できたんじゃないかなあ。単独もこうなのかと思うと期待値下がるなあ。違うと信じつつ。

あと投影の切り方が毎回手か何かで覆うような「人力」のやつで、天下の草月ホールがそんな下等プロジェクター使ってるはずないでしょうよ!と思った。それデフォならとっくに升野さん会場変えてると思うよ。

何というか、全体的に粗々なのが嫌だった。単独じゃないとはいえ、決して安くないホールの即完公演を無限大やバティオスの企画ライブみたいに作らないでほしい(無限大もバティオスもいいライブいっぱいやってるけど、それはそれとして)。みんな今日を楽しみにして来てたと思うんだけどな。

あーそうか、二郎さんの到着を待つために引っ張ってたってことか。でも他の案もあったと思うなあ。。Wヘッダーならこういう場合のオペレーション考えといてもよかったと思うけど。

イベント運営は「明日は我が身」なので、これも学びと捉えよう。。

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この日はゲストとして迎えた東京ダイナマイトのハチミツ二郎さんが別のイベントとWヘッダー(なのか、Wブッキングなのか)になっていて、到着を待つために転換でちょっとずつ時間を引っ張っていた、らしい。

でもネタとネタの間でがっつり待たされれば、当然ライブとしてのテンポは悪くなる。あいにくなことに、この日の転換は音楽も映像も1本のみ。ひたすら同じ音楽、同じ映像を与えられ続けてうんざりしてしまったのだった。

ライブは演者だけが良ければ完成、ではない。演者がいて、制作がいて、ハコがあって、客がいて完成する。厳密にはもっともっといる。私はこの日の制作に幻滅したし、それに対してGOを出した(と思っている)空気階段に幻滅した。チケットが取れて喜んでいた過去の自分にも、少し幻滅した。

でもこの日の感想をTwitterで検索していても、誰ひとり「うんざりした」という感想を抱いている様子はなかった。いつもこういう感じなのか。そうなのか……。

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