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13 トラウマについて再考

前回、トラウマのことを書いたのですが、あまりにもプライベートな話なので恥ずかしくて有料記事にしたところ、アクセス数がすごかったんですよ。
ちょっと申し訳ないので、こちらに改めて、書けることだけ書いてみようと思います。

私はトラウマを、こんな感じでとらえています。

例えばAさんに、同じような人間関係での嫌なことが、3回も続いたとします。
全部、別の人とのトラブルですが、起こった内容は似ています。
なんでいつも私がこんな目に!なんだか運が悪いなぁ、とAさんは思います。
私もいつも、それで終わらせていました。大抵は相手が悪いと思う。縁が断絶して終わりますね。

でもちょっと考えてみてください。なぜこんなに何度も、同じような嫌なことばかり起きるのか。
Aさんの対応が、いつも同じだからかもしれません。
同じように感じ、同じような受け答えをし、同じように初期段階で対処しているのだとしたら、同じ結末になるかもしれませんよね。

トラウマって、そういうことじゃないかと思うのです。
苦手なタイプって、小さい頃に嫌な目にあわされた人と似ています。
でも、今あなたの目の前にいる人は別人なんですよね。この人苦手!という現在のその感情は、過去の記憶から出てきた気持ちなのです。
だから、同じ人から同じように言われたとしても、気にする人と気にしない人がいるのは、過去の経験の違いです。

トラウマは幼い頃、主に親・祖父母・教師など大人のしつけという名の支配から受けた、心の傷です。
トラウマは生きづらさをうみます。
偏った考え方を大人から植え付けられ、そのまま突き進んでいくと、無自覚に人間関係や生き方に歪みが出てくるのです。
小さな頃に作ったトラウマは、大人になる過程で、さらに自らトラウマをいっぱい作っていく。負の連鎖ですね。

じゃあ、そこから抜け出すにはどうしたらいいのか。
自分がそんなふうに考えがちだ、というのを認めることだと思います。

そのAさんに3回起こったトラブルの共通項をみていく。そして傾向を知ることです。
ある出来事にショックを受けたのだとしたら、何の、どこが特にショックだったのか、なぜそんなふうに思っちゃうのか、今までの経験の中で似たような出来事がなかったかどうか、心の中を探っていきます。

結構、小さい頃のあの出来事だ!とか、気が付くことができます。
それを見つけられたら、トラウマからそう感じてしまうんだと認めることです。

そうやって、ひとつひとつ片付けていくと、2度と同じようなことは起きなくなります。初期段階での対応が全く変わるからです。

ただ、トラウマと向き合う作業は、1人でやると非常に難しく辛いです。
トラウマが深いほど、一度蓋を開けてしまうと、日常生活を送れないくらい落ち込んでしまう人もいます。
これは、カウンセラーなどプロにお金を払ってやってもらうことをお勧めします。

そんなに辛いこと、普通はやりたくありませんよね。
それでもトラウマと向き合った方が良い、という時期は必ずやってきます。
頭打ち感がある時、進めない時、苦しくてたまらない時…魂からの訴えに従えるかどうかですね。

今世を楽しく、自分らしく生き抜けるかどうか。
それは自分にしか決められないことなのです。

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