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03 鹿嶋市で豊かに暮らす 前編
ここで、マダムラボのある鹿嶋市について触れてみます。
鹿嶋市は雄大な鹿島灘、水鳥たちがさえずる北浦の水辺、古代の歴史を語りかける鹿島神宮の樹そうなど、豊かな自然に恵まれています。 この美しい自然と鹿島神宮に象徴される悠久の歴史を持ちながら、一方で最先端の科学技術を駆使した工業都市として、またJリーグ鹿島アントラーズのホームタウンとして、活力にあふれたまちです。
要するに鹿島神宮の歴史と、アントラーズのまちなのです。
私が結婚して鹿嶋市に引っ越してきた18年前、「何もない…」と愕然としたのを覚えています。
特に、小さくて居心地の良い飲食店や、雑貨屋さん、映画館、コンサート会場など、文化的な施設やお店がないのがショックでした。
あまりに鹿嶋に行きたくなくて、結婚式後もしばらく実家から動こうとせず、
「こいつは引っ越さない気だな」
と懸念した夫が、苦肉の策として、私が楽しみに新調したパソコンの配送先を、新居の社宅にして人質に取られたので、渋々引っ越したくらいです。
そして思ったのです。
私はもしかしたら、ここに一生住むのか。
なんとか素敵な街に変えられないものだろうか。
今振り返ってみても、無謀な考えです。
しかし、なんと今も私は、一寸も違わず同じことを思い続けているのです!
あれから鹿嶋市も少しは変わりましたが、相変わらず個人商店は苦境に立たされているように思います。
しかし住めば都とはこのことで、野菜は安くて新鮮なものが手に入るし、物価は安く、土地は広くのびのびとしていて、森も海も湖もあり、良いところです。
なんと言っても鹿島神宮ですよね。大好きです。
(あいにく私はサッカーに興味がないのですが、試合を見に来てくださる遠方の方々をありがたく思います。)
この地に住む方達が、鹿嶋に住むのも悪くないな、と思ってくれる理由のひとつになるようなお店に、マダムラボを発展させていきたいのです。
そのために、みんなで集う、手しごとのワークショップを積極的に開催してきました。
人との繋がりが、住み心地を劇的に変化させることを、ベトナムで実感したからです。
2018年からは、料理の先生をお招きして料理教室を開催。
コロナ禍で形を変えながら、昨年からは私が講師としてお料理を教えています。
では、そんな鹿嶋市で豊かに暮らすとはどういうことなのか。
次回さらに考えていきます。
※鹿嶋市に関する見解は、あくまで私個人のものです。あしからず。
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