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スペイン舞踊#1 スペイン舞踊はフラメンコだけじゃない

スペイン舞踊というとどのようなイメージでしょう?


スペイン舞踊の印象

ギターをかき鳴らす独特な奏法、魂の叫びの唄、そして情熱的な踊り。
真っ先に思い浮かべるのは、この三位一体のフラメンコではないでしょうか。



国立プラド美術館とフラメンコ

こちらの動画は、2020年9月世界観光デーに、コロナ禍におけるフラメンコとスペイン舞踊を支援するために、プラド美術館とマドリードのフラメンコ・タブラオ協会が、スペイン国立バレエ団前総監督アントニオ・ナハーロ氏に総監督として依頼し作られました。

4分半の映像で、スペインを代表するアーティスト達とプラド美術館の絵画のコラボレーション作品を存分に堪能できるので、「アーティスト名」「絵画の作者」「絵画の作品名」の順に表記してみました。

①アーティスト名

②絵画の作者

③絵画の作品名


オープニング
<唄>
①Maria Mezcle (マリア・メスクレ)
②ディエゴ・ベラスケス
③ラス・メニーナス

<踊り>
①Manuel Liñan (マヌエル・リニャン)
②バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
③無原罪の御宿り

①Jesus Carmona (ヘスス・カルモナ)
②ロヒール・ファン・デ・ウェイデン
③十字架降架

①Cristina Cazorla (クリスティーナ・カソルラ)
②ディエゴ・ベラスケス
③イサベル・デ・ボルボン 他

①Eduardo Guerrero (エドゥアルド・ゲレーロ)
②ピーテル・パウル・ルーベンス
③聖ゲオルギウスと竜

①Antonio Najarro (アントニオ・ナハーロ)
②エル・グレコ
③キリストの復活、受胎告知、精霊降臨

①Olga Pericet (オルガ・ペリセット)
②フランシスコ・デ・ゴヤ/ピーテル・パウル・ルーベンス
③我が子を喰らうサトゥルヌス



⭐︎スペイン舞踊には、フラメンコ以外にも素敵な踊りがあるので紹介します。

スペイン舞踊の種類

  • エスクエラ・ボレーラ

  • クラシコ・エスパニョール(ダンサ・エスティリサダ)

  • ホタ

  • フラメンコ


・エスクエラ・ボレーラ 

・クラシコ・エスパニョール(ダンサ・エスティリサダ)

クラシックバレエとフラメンコの影響を受け、独自の特徴を持つ舞踊様式。
優雅な身体の使い方が特徴であり、王室や上流社会で人気を博しました。
カスタネットや扇子を使って踊ります。

プラド美術館の絵画との競演では、クリスティーナ・カソルラの踊りがこちらですね。
彼女は、スペイン国立バレエ団を退団後、現在はアントニオ・ナハーロ舞踊団でソリストとしても活躍中です。

・ホタ

スペイン北東部アラゴン州発祥の民族舞踊。
伝統的な舞踊と音楽のスタイルで、民族衣装を身にまとい、わらじのような靴を履いて、リズミカルに飛び跳ねながらカスタネットを鳴らして踊ります。
祝祭や特別な行事などで広く披露されます。

・フラメンコ

アンダルシア地方で、ヒターノ(ジプシー)、ユダヤ人、イスラム教徒、キリスト教徒、これらの異なる文化が融合することで独自の形態が生まれました。
特にヒターノの影響が大きく、東洋のリズムや舞踊がアンダルシアの土着文化と融合しました。
アラブ音楽、カスタネット、ギターの導入もフラメンコの発展に寄与し、感情豊かな唄、情熱的な踊り、独特な奏法のギターが組み合わさり、フラメンコは独自の芸術形式として発展し、2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。

これら全てを網羅しているのがスペイン国立バレエ団(タイトル写真)で、鍛え抜かれた美しい身体に優雅な佇まい、男女混合の群舞が最大の魅力です。
そして動画の向かって右端が、この芸術的な素晴らしい映像の監督、スペイン国立バレエ団前総監督で現在はご自身のカンパニーを設立して活躍している、敬愛するアントニオ・ナハーロマエストロ

私が紹介させていただくのは大変烏滸がましいのですが、またあらためてオススメの作品と一緒に紹介していきます。

読んでいただき、ありがとうございました。


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