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白鴻 純米吟醸 沙羅双樹

昨日は、冷凍庫にあった本カワハギのアラや、ストックしていた食材を使って、なんちゃってブイヤベース。 

ワインでも良いのですが、味を見てみたいと思ったお酒があって開栓。でも、ピンと来なかったのでチェンジ。もう一つ試してみたかった、呉の白鴻 純米吟醸 沙羅双樹を開栓しました。

このお酒は、沙羅双樹には珍しく生酒。蔵開きの時に、限定販売される予定だったお酒なのですが、中止になり、蔵で直接販売することになったという情報を、Facebookの酒蔵応援ページで見つけて購入しました。  

ふわっと強すぎない程度に華やかな、心地いい香りがします。開栓仕立ては、白鴻らしい苦みや酸が控えめで、味わい的には、ちょっとふわふわしているかな?という印象でした。切れははんなりスッキリっていう感じでしょうか。

そんなお酒を、ブイヤベースと合わせると、びっくり。

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光の三原色で混じりあうと真っ白になるように、馴染みすぎるのか、一瞬味が消えます。

しかし、その後、きれいな魚介の旨みだけが、口の中に一気に広がるのです。まるでマジックのよう。 

ブイヤベースは冷めたぐらいの少し癖を感じる方が良く、お酒が、その濃厚な味わいや旨みを吸収するっていう感じでしょうか? 

この後、お酒は、徐々に白鴻らしい心地よい苦み酸味が感じられるようになります。

さて、このブイヤベース、いつもならレモンを加えて酸味を調整するのですが、横着して、その辺にあったりんご酢を使いました。そのせいもあるのでしょうか?

ブイヤベースを食べ終わると、お酒の余韻と相まって、口の中でドライマンゴのような香りや、ドライココナツを思い出させるような印象が残っていました。

本当に、思い出しているのが、ドライマンゴや、ココナツなのか?という事が気になって、家にあったドライフルーツミックスを開封。その中にマンゴやココナツが入っていて、確かに重なる。そして、ザボンの苦味と余韻の苦味が重なりました。

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こういう感覚を白鴻で感じたのは初めてのこと。
ずっと、この白鴻は、外国だったらどこと合わせたらいいのだろうと思っていたのですが、フレンチでトロピカル?

ベトナム?ニューカレドニア?

な~んてことを、考えさせてくれる、面白いお酒でした。

ご馳走様でした。
(2020年 5月10日)

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