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丹澤山 麗峰60℃燗酒を愛でる会

先日は嬉しいお誘いがあり、荒木町のきんつぎへ。
ごくプライベートで開かれた、川西屋酒造店の露木社長をお招きしての『丹澤山 麗峰60℃燗酒を愛でる会』にお邪魔させていただきました。
 
まずは、緑隆 2017年度製造の阿波山田錦の冷酒でスタート。酸味が心地よいしっかりした甘みと程よいビターさが感じられるお酒です。

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そして、はじめましての丹沢山 低アルコール純米生原酒金魚ラベル。
こちらは軽めのボディーに苦み酸味とバランスの良いコクが感じられる味わい。
この2種類は冷酒で頂き、その後は、めくるめく燗酒の世界、いや、露木ワールドへ。

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最初はやや緊張気味だった露木社長。
『燗酒を飲むと、体が温まってリラックス出来て、おしゃべりがしやすくなるんだよ』とのこと。
 
『燗酒は、お出汁と一緒で、一度しっかり上げて、開かせること』

『薪で炊くお風呂と、ガスのお風呂の違いのように、じっくりゆっくり温めることによって、ピリピリしない、優しい燗になる』

『燗をつけるときは、中で対流させるのが大切で、熱伝導の良い器よりも、丸い徳利が好ましい』

などなど、社長のレクチャーを受けながら、この日もお燗番として武者さんがつけてくれた、麗峰、凛峰、秀峰、雄町を、美味しくいただく。
最高の食中酒を、美味しい料理と一緒にいただく幸せ。

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一番のお気に入りは凛峰。
冷だと、甘味とコクの有る苦味、燗をつけると酸が心地よくバランスの良い、どちらで楽しむにしても私の好みにピッタリのお酒。ぶどうの白和えと合わせると、最初は『?』と思うのですが、後味が妙に癖になる楽しい組み合わせも楽しめました。

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今回のテーマは、社長が病気をされてから麗峰の燗酒しか飲まないからだそうなのですが…

今だから言いますが、実は、川西屋さんの中では、一番自分がどう扱ったら良いのかわからないのがこの麗峰。
しかし、この押し付けがましさがない優しい味わいは、お料理と一緒に頂いている間に、どんどん美味しさが積み重なっていくような感じで、後になればなるほど良さを感じるお酒。
私は、一回の食事で、あまりお酒をコロコロ変えるタイプじゃないのもありますが、こういうお酒が好きなのです。
最初の一口でお腹いっぱいになるお酒じゃなくって、1本呑み終わったときに完成するようなお酒。呑み飽きず、呑み疲れず。少しずつ美味しさが積み重なっていく味わい。

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このお酒は、本当に、ゆっくり気の合う人と、おしゃべりしながら美味しいものを楽しむのにもってこいだなと思いました。
  
それ以外のお酒もどれも美味しく、特に下っていくさまが美しい。

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美味しいお酒に、きんつぎの細かなところに一手間加えたお料理に、社長のぶっちゃけマシンガントーク、そして気持ちが良い人たちとの楽しい時間。
時間が経つのを忘れそうとよく言いますが、ホント、危うく電車に乗り遅れるところでした。
それぐらい楽しく、贅沢なひとときを過ごさせていただきました。
は~♥楽し美味しかった♪
(2019年5月30日)

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