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まだない全部

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2022年12月の記事一覧

伝わらなくたって一緒にいる。
伝えるために一緒にいる。
伝え続ける、何度でも伝える。

伝わるって、どんなイメージなんだろうか?

「もっと伝えたい」「また伝えるね」って思うことはあるけれど、だからといって、それは全く伝わっていないということでもない。
伝わっているけれど、伝わっているってことが伝わるまでに時間が要るのかもしれない。

今伝えなければ、今伝えたいと感じる瞬間は何度でもあるよ。

一度伝わればそれで変わることもある。
たった一度が鮮やかに伝わることがあるんだよ。

一度伝わってそれで終わり、じゃないこともある。

一度伝わらなかったらそれで終わりになるわけじゃない、ってこともあるよ。
何度も伝え続けてやっと本当に伝わることがある。

一度うまく伝わらなかったらからって、それで終わりなんかじゃない。
うまく伝わらないことは失敗じゃない。
まだ足りていないだけだ、まだ時が来ていないだけだ。

その伝え方じゃなかったというだけだ。
言葉のせいじゃない。言葉が不完全だと考えるのは好きじゃない。
言葉に完全さを求めない。その時その言葉で伝えたことが、その時の完全なのだと思う。その時その言葉でしか伝えられなかったことこそが、その時の気持ちの全てなのだと思う。

言葉では伝わらないことを、言葉が足りないせいにしたくない。
言葉で伝えようのないことを、言葉の不完全さにしたくない。

言葉が好きだよ。
言葉で伝え得るすべてのことを担ってくれる、言葉が好きだ。

話を戻そう。
それはとても大事なことだけど、今大事なのはそこじゃない。言葉を守ろうとしすぎると、自分も身動きが取れなくなる。
道を通したいだけだ。言葉は通り道だ。そこにとどまっても、きっと何ものこらない。先へ進もう。

言葉が教えてくれるとき、言葉じゃないところでそのことをもう知っている。
伝えるとは、思い出させることなのかと思う。
思い出す必要があるのなら何度だって伝えよう。

何度だって伝えるよ。

同じことを何度も話した。
「同じ話を何度もしたっていいんだよ」って話だって何度もした。大事なことだから何度でも確かめる。

忘れてしまうわけではないけれど、その瞬間、誰の声も聴こえなくなってしまうことがある。そんな時には、陥ったところから連れ戻してくれる。

陥って、その一瞬を狙って来る不安の波に、攫われそうな時に、引き止める。
その一瞬は本当に一瞬でも、何故か見逃してくれないんだよ。

だからその一瞬、一人にならないように、呼ぶ声を探し続ける。

君が僕の、僕が君の話し相手になる。
僕たちの話し声が、誰かの一瞬を救うなら、僕たちは話し続けていたいんだよ。
大きな声で歌ってもいい。
囁きの声でも聴こえるのかもしれない。

誰かを引き止めるための僕の声が
僕たちの話し声が

どこかで別の誰かを弾き飛ばしてしまわないように
本当に必要としている誰かにだけ届くように
本当に必要としている誰かに、届かないことがないように

心配することはいろいろあるのだけれど

声でいいのか分からない。
「話し続ける」けれども。
「音」でいいのか、「動き」でいいのか。
火を絶やさないのか、風を感じて欲しいのか、響くのか、色なのか景色なのか。

伝わるって何だ?届くって何だ?
ずっと考える。
君は何を見てる?僕は何に反応した?
僕たちが出会ったとき、そこには何があった?
何が交差したんだろう?