上昇する、脈を打つように歩む
風呂あがりに洗面台の前に立ってスキンケアをする。手のひらに出した少量の化粧水をもう一方の手で広げて馴染ませるのが好きだ。丁寧なスキンケアはあまりしない。毎日素早く顔を洗う。化粧水を使うにしても、多少潤う程度でいい。でも、時々は質感の重いものにも触りたくなる。香りのするものは本当にときどき。好きな匂いは落ち着く。元気がない時はむしろ匂いがしないほうがいい。好きなものは、気分がいい時に取っておく。
湯に浸かって薄ら充血した目と目が合う。ぼんやりした顔を鏡に映して、強烈に幸せを感じ