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色の絵

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見出し画像に色の絵を使っている記事です。どの絵も気に入っているので、見てもらいたいなと思ってマガジンにまとめました。ほんのすこしですがみんなのフォトギャラリーにも上げていますので…
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#心の記録

今日泣かない

今日は、泣かない 笑っていようと決めたからではなく 泣く必要が無いと感じるから 今日は泣かない 心を戒めているものが解かれた そんな感覚があった しかしまだ、しっかりと飲み込んで、 身体を巡るのを確認してからでないと そうだ、本当に「自由」になったのなら ちゃんと、身体が分かるまで 自由を、身体が、理解するまで 声を出したら、壊れてしまうだろうか? 泣けるようになったことは、あまりにも喜ばしく 身体が一つの機能を取り戻したと思った 内臓が硬直して 呼吸がぎこちなくなる

過去

心臓じゃなくても、切れば血が出る 心臓じゃないところを切って、 血が出るのを見て、生きていることを確認する そういう行為みたいに、致命的な言葉を避けて その言葉を使わなくても、 心の状態が分かる言葉を 探し出して、吐き出す 本当に言いたいことは、 どう言葉にしたって出てこないのだから 言葉では出てこない 吐いたら自分に突き刺さって 命を落とすかもしれない鋭い言葉を 敢えて選ばなくてもいい 優しい言葉も要らない やり過ごすのがどうしても下手な時がある 心臓さえ切らなければ生きら

いつかの月夜

夕方から夜にかけて 雲の広がる日が続いていたから 久しぶりに会えた夜の月 夜の雨は好き 昼の月も好き 曇りの夕方が好き 満月が近い 雨が降るかもしれない 日が長くなったな 月の夜に、何を思うだろうか 月のない夜に、何を思うだろうか よく晴れた満月の夜は どうしてか、やはり美しい どんな夜も どんな月にも それぞれに思うことはあるけれど 明るい満月には あなたを見ないわけにはいかないと思うのです

わらっていようと思う

わらっていられることを探していようと思う。 どんなものごとの中にも、 どんな相手にも、 ふっと微笑みたくなる姿が 存在していることを、知っているから。 探していようと思う。 「あなた」の「その姿」を、 見れば愛しく思える。 それが「あなた」との距離である。 どんな「あなた」にも、かならず、 覚えず微笑みたくなる姿が、あるはずだからね。 諦めずに、探していようと思う。 わたしは、 わたしがわらっていられることを、 探していようと思う。

花の頃を想った

うずくまってもいられないのだけど 怖いものがたくさんある やさしく誘い出してくれる声も 聴こえているのだから 心をつつむ 大丈夫、そばにいるよ そうだね いっしょにいよう 冬の終わりが 消えてしまったかと思った まだ、戻ってくるよ またやってくるよ 大丈夫だよ 見つめられるよ 心をつつんで 見えるものを見ようね

よい眠り

良い夢を見ていたわけではなかった。 すっかり忘れてもいない。 けれども、よい眠りだったと感じる。 なんとなくの痛みを残しながらも、そこから起き出せる。 幸せで動きたくない目覚めもある。 怖くて逃げ出したい目覚めもある。 よい眠りだった。 痛みが遠くにある。安心できる距離で。 夢と記憶はどこまでが繋がっていて、どこからが無関係なのか。 手を振った。 今を脅かすほど傷つくというのに、夢の側に、とどまっておこうとすることもあったけれど。 忘れてしまわないようにと。 体に戻る感

心の体調を観察する

毎日、水の量が違う。揺れ方が違う。 今在る痛みの鮮度が高い時は、恐怖を感じるから触らない。「怖いもの」を「悪いもの」と思いたくないから離れるよ。 「怖いもの」にわざわざ触りに行ってしまう時は危ない。危ないけど、無理には止めない。体という命綱があることを思い出してね。 いわゆる「落ち着きを促す」ものに漠然と「恐怖」を感じていることが多かった。 音楽とか、物語とか。香りに対しても「怖いにおい」みたいなものがある。 どちらかと言えば「気分の高揚を促す」ものに触れていると落ち着い

きっといいことがあるよ

ゆっくり読む。 ゆっくり書く。 ゆっくり話す。 ゆっくり聴く。 忘れがちなこと。ゆっくりね。ひとつひとつね。 しっかり吐く。ゆったり寛ぐ。 じっくり考える。どっしり構える。 のんびり過ごす。 せわしない時間の中にいるのであればこそ。 だいじなこと。現在地を確かめる。 今日の天気はどうだった? お月さまはいつでてた?今日はまだ、見えなかったかなあ。 朝ごはんはおいしかった?なにを食べたかな。 読んだ本には、どんなシーンが書いてあった?どんな会話をしていたかな。 ゆっく

風をつくる

風を待つ。 風を読む。 風に乗る。 風を入れる、 風を通す。 風になる。 風が吹いている。 風が撫でる。 風が呼ぶ。 「風をつくるよ。」 そう思って描いた絵。 ぐるぐる。様々な向きの、流れがあるでしょう? やわらかなイメージの線だけど、原色に近いはっきりした色を使った。 強い意志の風が在る。心が広がりを求めている。 グリーンとサンド(イエロー)を中心に描きたくて、浮くかなと思いつつ入れたレッドが効いてる。グリーンに青みがあって好きだな。 この時期、しばら

季節を想う

窓を開けて掃除をする。秋だなと思う。 傷みが気に掛かっていた本を手入れした。 コートやかばんも、クローゼットから出して風を通した。 窓をよく拭く。結露の季節になるから、気をつけなければ。カーテンも洗いたい。日が短くなってしまう前に、洗濯しておきたいものは何だったかな。急かされるように部屋を見渡す。 秋の掃除が好きだ。初夏に風を入れるときとはまた違う。爽やかで乾いている。 ぴかぴかの窓から外を見る。 季節の底に向かっている。 旅のにおいがしてきた。そのための支度をしているんだ