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色の絵

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見出し画像に色の絵を使っている記事です。どの絵も気に入っているので、見てもらいたいなと思ってマガジンにまとめました。ほんのすこしですがみんなのフォトギャラリーにも上げていますので…
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#日記

日記にも書かない

なにかあっても、 なにもなくても 何も言わないから、何も無いよ 僕だけが知っている 僕までも忘れてしまう なんでもないこと、 なんにもないこと 毎日考える 毎日忘れる 誰か見てるの? 誰も見ない。 僕はいない。 読み返した日記帳 書いていないことも思い出す 書いてあるのに覚えていない なんでもないんだよ。 忘れたことも忘れて、どこかでまた考えて、 違うページに書いたのかもしれないよ 書いてあるかもしれないね 書いていないよ、たぶん。だって、 書かなかったんだから。

きっといいことがあるよ

ゆっくり読む。 ゆっくり書く。 ゆっくり話す。 ゆっくり聴く。 忘れがちなこと。ゆっくりね。ひとつひとつね。 しっかり吐く。ゆったり寛ぐ。 じっくり考える。どっしり構える。 のんびり過ごす。 せわしない時間の中にいるのであればこそ。 だいじなこと。現在地を確かめる。 今日の天気はどうだった? お月さまはいつでてた?今日はまだ、見えなかったかなあ。 朝ごはんはおいしかった?なにを食べたかな。 読んだ本には、どんなシーンが書いてあった?どんな会話をしていたかな。 ゆっく

すこしだけってどれくらいかな

ほんとに、なんでもない立ち話から小一時間喋ってしまうような性格を、よくないとは思っていないんだけど、またいっぺんに全部話そうとしてたな。今日はやめとこう! 総動員したいことがある。今日は本当にちょっとだけにしよう。ゆっくり歩こう。またこってり話すこともあると思うけど、いまは好きなものと一緒にいよう。体が楽しいことに寄り添う時間にしよう。 今日の絵のこともすこしだけ。 いつもの色の絵は、ここからもっと手を加えて「作って」いますが、今日の絵はだいぶそのままのものです。なんとな

心の気持ちと身体の気持ち

話したい気持ちはまたむずむずしてきたけれど、今日はまだ言葉が追いついてこない。まだ、「話したいことがあるなあ」という気持ちを感じたままでいたいような気分だ。 どんなふうに話そう。何を伝えよう。 そんな日は体を動かす。 こうして、血液が全身を巡るように、気持ちよく話したい。体を温めたり、栄養を摂ったりするような、言葉や表現が流れ出すために必要な刺激は何だろう。 わたしは特に睡眠が必要だ。考えて、起きる度に少しずつ片付いていく。たくさん広げればその分片付くのにも時間がかかる。

言葉でひとを動かさない、言葉で自分を片付けない

「語りたくない」になってるなあ…。 エモーショナルな状態に、身をゆだねて、ただ感じていたい。 ただ、わたしには、「語るべきことを語らなければ」という思いがどうしてもあって、次第に自ら語り出すと分かっているから、その、あたたかくてやさしい痛みに頼ることが、どうしても申し訳なく思えてしまう。 自分の心の現在地が分からなくなる。ようやく自分を味方にできたなと思う瞬間があっても、また弱くなる時もある。過去の自分に気持ちが向かいすぎているだけということもあるから、気付けば、今はそれ

今日は休んでもいい?

いいよ。 ありがとう。 卵色はかわいい。 黄色が好き。好きな色だけ見てたっていいよね。 でも慣れない色を使うときも新鮮でいいよね。 今日はいつものやまぶき色を使わずに、めったに使わない桃色で絵を描いた。ピンクはいつも新鮮だ。 バタークッキーが食べたいなあ バニラアイスにラズベリージャムをのせて食べたいなあ いちごジャムでもいい。 フレンチトーストが食べたいなあ しょっぱい卵焼きが食べたいなあ 甘い卵焼きも好きだなあ シフォンケーキが食べたいなあ お月様に会いたいな お

あしたね、って軽やかに今日をくぐる

それまでは難しい気分で過ごしていたのだ。 ちょうど日の入り頃、まだ明るい夕方の空に、昇り掛けの月がいた。 半分よりも膨らんで、大きく見える白い月。 光を帯びた夕方の月。 太陽の後に少し残る時期が、本当にきれいだけれども、これから昇る月はなんというか、パワフルだな。 とにかく、瞬間に、気分が変わったんだよ。 どうにも気持ちが落ち着かない時に空を見ると、星や月が、まるでこの姿をわたしに見せるために気分を乱していたんじゃないかと錯覚するほど、美しく現れることがある。不思議なこと

よく食べよく考えよく眠り、よく話す

眠る時に見る夢というのは大抵が悪夢で、わたしを、大いに苦しめる。 しかし苦しい夢を見せられようとも、わたしは時に大量の睡眠を必要とする。もっとも、悪夢というのは「起きたい状態」で見るのだから、悪夢だけ覚えているものだと言えばその通りなのだが。 一方で、起きたまま見る白昼夢も時折必要とする。 窓辺にしゃがんで外のある一点を頻りに眺めながらだとか、見知った路を歩きながら浮かべることもある、行く電車を見送ってだとか、そんなような感じのやつ。 頭は常にことを整理したがる。 悪夢ば

夜逃げみたいに行ってしまわないで

散歩でいいんだよ。 あの道を歩きたいなと思い浮かべたのは、もう去った場所のことだった。今暮らしている町じゃない。 ふと浮かんだ別のイメージも、また離れて久しい場所だった。 後ろ向きな気持ちではない。暮らしていた時に抱いていたのは明るい気持ちだけではなかったはずだ、懐かしむ、愛しむように思い浮かべたのが新鮮で嬉しかった。 書くことというのは、現在地の分からなくなる行為だとしばしば思う、これはわたしの気持ちじゃないと思う。 それは実際誰か他のひとの気持ちに触れて出て来る言葉であ

終わるように始まってゆくこと

自分がどこまで「なくてもいい」のかを知っておくのは、難しいけど大事なことだと思う。 「ない」状態から「ある」ようになる時は、いつも必ず、「ない」を終えて「ある」が始まる。 日々は「ある」状態の中で「持ち替えていく」ことが多く、一度「ある」にすると、再び「ない」に戻すのが極めて難しくなることもある。 「ない」は本当に楽だ、わたしにとって、安心で安全な状態を得るには一度すべてを「ない」にするしかなかったように思う。おさがりに慣れ過ぎている。「あるものでいいです、無いならなくて大

やさしさの側から応える

急に春みたいになると困る。 寒さが得意ではないから、早く暖かくなってほしいけど、春を感じ始める季節がいつも、どうにもこうにも。 洗濯物が乾きやすいのも、気兼ねなく換気できるのも、日が長くなるのも大好きなのだけど、春になり切る前の暖かい日は決まって、「待って、まだ冬でいて」と思う。焦らなくてもまだ2月だ。春分頃に雪が降るような年だってある。 わざと暖を取らないことがある。 寒い状態で過ごしている時は、その方がいいと思い込んでいるのだけど、温かくするとそれまでの自分の行いが疑問