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色の絵

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見出し画像に色の絵を使っている記事です。どの絵も気に入っているので、見てもらいたいなと思ってマガジンにまとめました。ほんのすこしですがみんなのフォトギャラリーにも上げていますので…
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2021年10月の記事一覧

道を行く

僕は僕の行けるところを通ってそれを道とする 僕には、 僕だけがやっと通り抜ける分の隙間しか、たぶん、作れないと思うけれど、どうかそこを通してもらえないだろうか。 心配しなくていいよ、 もともと歓迎されない命だ。 呼ぶ声がする方へ、僕は進むよ。留まることはないかもしれない。 居場所は必要としていない。 ただ通り過ぎる。 ただ、ただ、 通り過ぎるだけだ。 受け入れてくれなくていい。そこを通らせてくれたら、どこかで生きているから。 心配しないで、どこかで生きているから。

循環

滞っていた。 今は、巡り出したと言えるのか。 必死で、巡らせようとしている。 いつからか息ができないまま生きてきた。 いつ終わってもいいと思う、 その志はずっと変わらない。 変わらないけれど、 そのつもりで生き延びてゆくこと、それが私の日々だろう。 今はもう少し、動くつもりの心臓と、 歩くつもりの脚と、 見るつもりの眼と、 巡るつもりの血液と、 掴むつもりの両手と、この道を、 生き切る。生き抜く。歩み抜く。 皮膚がざわざわしている。 まだ、果てではない。 道は続く。 青は

宣言

「ここに意志を示す」 あなたは本当に私を愛しただろうか。 何度でも聴きたかった。 手を離せると思う前に引き裂かれた心が、 治癒することはもうないのだろう。 その時はもう、永遠に来ない。 この心が完全な私なのだと思う。 生きてゆく。 私は私を満たして生きてゆく。 他の誰にも許さない。 私はそれでいい。 水彩色鉛筆(STAEDTLER KARAT, karat aquarell) バイオレット、シアン、ブルーを中心とした絵。紫を際立たせて、青を塗りたかった。他に、ラベンダー

拒まず、私でいる

誰かの中に探したって見つからないから、自分で形にするんだよ。 気持ちで負けてしまわないように。 私のために。私だけのために。 形にする、取り出す、あるようにする、この眼で見る。 私が見る。私が聴いている。 誰かが教えてくれたりはしない。 共感は私を救わない。 私がやるんだよ。 他の何を拒んでも、私を拒まずに、私だけが、私を生きる。 奪われずに、私だけが。

つよくてごめんね

タイピングがぎこちなくなるぐらい、言葉を失くしていた。まだ取り戻したとは言い難い。もう戻ることはないかもしれない。前提が覆ってしまった。大事な私を傷つけてまで闘う必要はもう無くなったのかもしれない。 自分の闘いだと思って、堪えてきたんだよ。そうじゃなかったんだと分かった。倒さなきゃいけない相手は本当にいたんだな。拍子抜けしてしまった。自分の闘いだと思って、一生懸命自分を縛るものを自分で解いて、ここまで来たと思ったのだけど。 だけど、ここまで来たから顕れたんだと思う、今だから

だいじになりすぎてしまったんだと思います。 だいじでいいんだよ。

夜明け前に、痩せきった月が昇るのを見ました。 そろそろ新月ですね。 昼の月は好きだけど、月の居ない夜を歩くのはすこし心許ない。 「見られている…」と感じる月もあれば、「見守ってくれている」と思える月もある。「目が合う」気がするのはなぜかな。本当に見ているのかもしれないよね。

100回のありがとう

こんにちは、まだないです。 先日、「みんなのフォトギャラリー」使用して頂いた数が、100回を達成致しました。使って下さったみなさま、本当にありがとうございます。 わたしの「色の絵」たちは、文字通り、形の無い色の絵なので、「みんなのフォトギャラリー」に登録してみるまでは、自分以外の人がどんな風に使ってくれるのか想像がつきませんでした。 実際に上げてみると、みなさん様々な記事で画像を使用して下さっていて、面白いのです。元が抽象的な絵なのに、不思議と「きっと、こんなイメージで使

気持ちを目印にして

だれかの気持ちを目印にして、わたしはずっとわたしでいるんだと思う。 この気持ちが誰のものであったか、誰からもらったのか、忘れないから、自分の中で、地図のように在る。 気持ちを頼りに、わたしはわたしのかたちを保つ。 紡ぐように、編むように。 集めたものを、ばらばらにできないように定着させることは、わたしには難しい。いつでももとに戻せるように、手順を覚えて置こうとするから、あんまりたくさん持っていられない。 だけどわたしは、出会ったひとのことを、忘れずに覚えておくから、いつかど