高橋守 Mamoru Takahashi

株式会社エム・エー・ディー 代表取締役 2007年エム・エー・ディー創業 経験領域はセ…

高橋守 Mamoru Takahashi

株式会社エム・エー・ディー 代表取締役 2007年エム・エー・ディー創業 経験領域はセールス、事業戦略、プロジェクトマネジメント、M&A。中小企業診断士/PMP/JMAA認定M&Aアドバイザー。https://mad2007.co.jp/

最近の記事

【Part2:回帰分析】Jリーグクラブ決算情報を可視化して経営分析してみた

1. はじめに前回の記事ではJリーグの2005年~2023年各クラブの決算情報を可視化して経営分析しました。 今回はJ1、J2、J3の各リーグにおける特定の財務指標がチーム順位に与える影響を2013年〜2022年決算情報を基に回帰分析によって検証します。これにより、各リーグに所属するチームが注視すべき重要な財務指標を特定し、リーグでの順位向上に寄与する財務戦略を探ることを目的とします。 2. 回帰分析の概要回帰分析は、複数の変数間の関係性を明らかにするための統計手法です。

    • Jリーグクラブ決算情報を可視化して経営分析してみた

      1. はじめにエム・エー・ディー代表の高橋守です。本日は、経営の可視化(今回は決算書)についてです。 2024年5月21日に公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)より2023年度クラブ決算一覧(58クラブ)※が公開されました。各クラブチームの経営を知るにも、スポーツビジネスを学ぶにも、Jリーグの試合をより楽しむ上でも、大変魅力的なデータですね。だだ、情報量が多く、ちょっとだけ視認性が悪かったので、過去2005年度クラブ決算まで遡り、BI(ビジネスインテリジェンス)

      • IT投資評価の重要性と当社のアプローチ

        1. はじめに今回は、事業会社がECシステムなどの開発にあたって予算を決める際に直面する課題と、IT投資評価の重要性とその手法について解説し、それを支援する当社の取り組みについてお伝えします。 2. 事業会社のあるある(予算や投資評価に限定)ECなどのシステム開発を行う際に、予算決定は非常に重要なプロセスです。しかし、具体的なシステム化計画やIT投資評価がない中で、ベンダーはRFP(提案依頼書)に基づき見積もりを作成することが多く、その結果、「見積りが高い」といった評価を

        • 「受託開発業界における財務指標の比較分析:上場企業、中堅中小企業、そして私たち」

          1. はじめに受託開発業界の概要と現状 受託開発業界は、企業が特定のソフトウェア開発プロジェクトやITサービスを外部の専門企業に委託するビジネスモデルです。この業界は技術の進化と共に急速に成長しており、人工知能(AI)、クラウドサービス、モバイル技術の進歩が特に成長を牽引しています。しかし、市場の成熟と競争の激化により、受託開発企業は常に新技術の習得とコスト効率と品質のバランスを取りながら、顧客の期待を超えるサービスを提供しなければならない状況にあります。 財務指標の重

        【Part2:回帰分析】Jリーグクラブ決算情報を可視化して経営分析してみた

          システム開発のインハウス化を加速するエム・エー・ディーの独自支援モデル

          こんにちは。エム・エー・ディー代表の高橋守です。今回は、事業会社のITシステム開発をインハウス化する際の当社の取り組みについてご紹介します。 当社では、事業会社が自社のITシステム開発のインハウス化を実現するため、ユニークな合弁会社(ジョイントベンチャー)の設立モデルを提案しています。 1. システム開発のインハウス化の背景事業会社によるシステム開発のインハウス化は、以下のような理由で近年脚光を浴びています。 セキュリティの強化 企業が扱うデータの重要性が増す中で、外部

          システム開発のインハウス化を加速するエム・エー・ディーの独自支援モデル

          労務出資型開発モデル:スタートアップ支援事業

          今日はスタートアップ支援事業について、その事業の特徴や実現するための方法、そして未来の展望についてお伝えします。 1. スタートアップ支援事業の概要事業の特徴とアプローチ 当社のスタートアップ支援事業は、単なる技術サービスの提供にとどまらず、実質的な出資を通じてスタートアップ企業の成長と成功を共に目指しているのが特徴です。労務出資という手法で、エンジニアリングとコンサルティングのリソースを提供し、資本参加することで私たちはスタートアップの共創パートナーとして、その成長と発

          労務出資型開発モデル:スタートアップ支援事業

          両端を広げ中央を上げる:受託開発の高付加価値化

          こんにちは。エム・エー・ディー代表の高橋守です。 今回は、当社が取り組む受託開発の高付加価値化についてお伝えします。 1. スマイルカーブ理論と受託開発スマイルカーブ理論の基本 スマイルカーブ理論は、付加価値が初期段階と最終段階で高く、中間段階で低くなるという産業機器分野を中心とした製造業の付加価値構造を示します。当社では、この理論を受託開発に応用しています。 受託開発における付加価値の分布 受託開発プロジェクトでは、要件定義、設計、開発、テスト、リリース、運用、拡張開

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          受託開発の財務指標どこみてる?

          こんにちは。エム・エー・ディー代表の高橋守です。 今回は、事業拡大を目指す受託開発会社が留意すべき財務指標についての話です。 1. 受託開発ビジネスの財務的な特徴労働集約型の特徴 高い人件費比率 このビジネスモデルは専門的な技術者やプロジェクトマネージャーに依存しており、それに伴い人件費が主要なコスト要因となります。特に高度な技術を要するプロジェクトでは、高い人件費が発生しやすいです。 スケールの難しさ 労働集約型ビジネスはスケーリングが難しいため、事業拡大には新たな人

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          エム・エー・ディー 高橋守の #自己紹介

          1. 自己紹介と挨拶自己紹介 はじめまして。エム・エー・ディー 代表の高橋守です。 創業以来16年間、非エンジニアとして受託開発会社を経営しています。技術者出身の経営者が多いこの業界ですが、当社のコアである技術的な部分は経験豊富な役員陣や才能あふれるチームに委ねて、私自身は中小企業診断士として経営を支援するという視点と、経営当事者の立場という両軸で受託開発のビジネスモデルに潜む課題を探究し、解決策を模索しています。単なるプロダクト開発以上のものを目指し、各プロジェクトやメン

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