三日坊主日記 vol.188 『安請け合いは高くつく』

僕には、すぐに安請け合いをしてしまうという悪癖がある。

仕事でもプライベートでも、誘われたり頼まれたりすると、すぐに了承してしまうところがあるのだ。優しいとか、気が弱くて断れないのではなく、ただただ調子がいいというか、アホというか、咄嗟にいいよ！といってしまう。なんなら自分から突っ込んでいくことも割とよくある。特にちょっとお酒が入っていたりすると、気持ちがゆるゆるになっているので、必ず後で後悔することになってしまうのだ。

数年前まで、僕は仕事以外の付き合いをほとんどしてこなかった。仕事しかしないというのではなく、仕事関係の人としかお付き合いしていなかった。仕事がなくても呑みには行くが、基本気心の知れた人としか行かないんで、安請け合いして困ることはそう頻繁にはなかったのだ。しかし、何を血迷ったか知らないが、最近は進んで仕事以外の繋がりを求めていろんな人と会ったり、コミュニティに参加するようにしている。

元々酷い人見知りだった僕が、たとえ上辺だけでも社交的になれたのは良いことなのだけど、その分安請け合い癖で酷い目にあっているのだ。呑みのお誘いはもちろんのこと、観劇のお誘い、LIVEのお誘い、イベント参加のお誘い、新規コミュニティへのお誘い、野球観戦のお誘い。仕事に関係する（あとで困るような）お誘いもあるし、まだ少し先だけど旅行のお誘いなんかもある。断ればいいのになぜかいいよ！と答えてしまう。ほとんど条件反射のように。

どうせ暇なんだから行けばいいじゃないかと思いつつも、お金だってかかるし、暇だと言っても遊んでいるわけじゃないしね。一度安請け合いしてしまっても、ごめん、ちょっと予定が入ったとかなんとか上手く理由をつけて断ればいいんだけど、それもなかなかできない。じゃあ逆の立場だったら怒ったり悲しんだりするのか、といえば全然そんなことはない。断られたからといって腹を立てることもないし、悲しむこともない。だから相手もきっとそう思っているから、後からでも断ればいいのだ。いや、わかっているんだけどなかなか断れないから困っているのである。

僕は10月生まれの天秤座。星占いで天秤座の性格を見ると、必ずバランス感覚とか平等とか、柔軟性とか。故に優柔不断と書いてある。安請け合い癖も、この天秤座の性格が大いに関係しているように思うんだけど、天秤座の人ってみんなこうなんだろうか。どうして生まれ月で性格が決まるのか。どういう根拠があるのか。これってもしかしたらただの暗示で、もし天秤座の人は白黒はっきりつけないと我慢できない竹を割ったような性格です。ということが一般的になったら、僕もそういう性格になるんだろうか。

などと、ほんとうにどうでもいいことを考えている土曜日の午後。明日は七夕。織姫と彦星はちゃんと会えるんだろうか。会えるといいね。