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三日坊主日記 vol.72 『MVの制作依頼というけれど』

ミュージックビデオの制作依頼があった。

ただし制作会社やレコード会社からの依頼じゃないし、プロのミュージシャンでもない。大学で職員をされている女性が自分で作詞作曲をする曲のMVを作って欲しいというのだ。

最初に連絡を貰ったとき、僕はお金をかけずに自分たちで工夫して撮った方が良いと助言した。今はスマホでも十分キレイな映像は撮れるし、編集もできるからと。だけどその人は、自分にはそんなスキルはないからお願いしたいというのだが、探せばできる人はいくらでもいるからと言って断った。

素人ミュージシャンの依頼を受けないということでは決してないが、素性のよく分からない人と仕事をするのはリスクがあるし、だいいち予算が取れないのではないか。そんなことにお金を掛けず、無理せずに仲間と楽しくやったほうが良いと思うので、そう伝えた。

そんな依頼があった事さえ忘れた頃にyoutubeのURLが送られてきた。曲は完成しているし、映像もついている。歌っている映像はないが、知り合いに描いてもらったらしいイラストを何枚かつないでちゃんとMV風になっている。これで十分。やればできるじゃないかと思っていると、やはり僕に作って欲しいというメッセージが後から送られてきた。

理由もなく断り続けるのも失礼なんで、昨日会ってきた。その人はこの曲(ど・ストレートな反戦歌)を大真面目に作っていて、世の中に広めたいという。そしてどうしても僕にMVを撮って欲しいというので、制作に掛かる予算を教えてあげた。こういうことをすると幾ら掛かり、さらにこういうことをするのに幾ら掛かる。と、松竹梅どころか茸や苔や雑草級のやり方まで。

そして、その資金をどう集めるのかと聞くと、クラウドファンディングをするという。さらにクラウドファンディングの経験もないというので、そちらもザクっと教えてあげた。

ただ、やはり支援者を集めるにはそれなりの理由や志が必要で、そんなに簡単なことではない。手間も掛かるし、覚悟も必要だ。その辺りのことも伝えたつもりだけど、伝わっているのだろうか。

さて、どうなることやら。頼りにされるのは、ありがたいことではあるんだけれどね。もし資金が集まったなら、やっぱり手伝ってあげないといけないのだろうか。

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