見出し画像

象は静かに座っている(2019.11.2.公開)

今回は
『象は静かに座っている』です。

中国のフー・ボー監督作。

地方都市に住む4人の人物を中心に描いた
上映時間234分の長尺作品。

さすがに長いんですけど、
ラスト1時間が素晴らしいので深く記憶に残る一作に。

長尺といえばのラヴ・ディアスと比較してしまうのですが、
ワンカットの長さは同じでもカメラはフィックスでなくグイグイ動く。
画面も引きではなく
かなりメインの登場人物に近い。
ちょっと「サウルの息子」的な感じがしたぐらい。

これだけメインの人物にしかフォーカスがされない撮り方も珍しい。
会話をしてる人物が話し続ける場面でもカメラはそっちに振ることすらない。

もっと土地や時代を反映した話なのかと思っていたらけっこう普遍的に観れる内容。
シリアスだけど前向きなラストに感じたので
監督がこの一作で亡くなってしまったのはやはり残念です。

『象は静かに座っている』上映劇場

text by ronpe


#映画
#映画レビュー
#象は静かに座っている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?