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最高に肺ってやつだァ!

ごあいさつ


こんにちは。

またまたまた入院しております(今年3回目)。
先に言っておくが、今回はお尻ではない。

本題に入る前に、皆様は今何をしてお過ごしだろうか。
Twitterのタイムラインを遡っている人。
アニメを一気見している人。
積み本を消化している人。
仕事の休憩中に見ている人。
ご飯を食べている人。

人間には十人十色のライフスタイルがあり、一人ひとりがさまざまな暮らしをしているが、誰しもが共通しておこなっている営みがある。

そう、呼吸である。

意識をせずに行われる最も基本的な生命維持活動の一つ。成人の場合、1分間に15回程度呼吸をするらしい。

一日で2.2万回。
1年間でおよそ800万回。

そんな当たり前のように幾万回行われることにリスクが伴う疾患をご存じだろうか。

それが今回の入院の原因、肺気胸である。

肺気胸とは

肺気胸とは、簡単に言うと肺のパンクのこと。肺に穴が空くことで膨らまなくなるどころか、肺を包んでいる胸の膜と肺の間に空気が溜まり、肺が圧迫される病気で、交通事故等で引き起こされる外傷性気胸とそれ以外の自然気胸(自分はこっち)がある。自然気胸の原因は様々(ストレス、タバコ、生活習慣、過度な運動、痩せ型etc…)だが、いまだにはっきりとしたものは分かってないんだとか。
ちなみに、肺気胸は痩せ型で高身長なことが発症の体格的な要因として挙げられるため、別名イケメン病とも呼ばれている。これを名付けたやつは相当なイケメンか他人事だと思ってウケ狙いでつけた、イケメン以外が罹患した時のことを全く考えないつまんねぇお寒い野郎なのだろう。他意はないが、デブで平均程度の身長の不細工が罹患した時の気持ちを今一度考えてもらいたい。他意はないが。

話を戻そう。
直接死に至ることは珍しい病気で、基本的には軽度の場合は自然治癒で治ることも多いが、この病気のヤベーところは再発率である。

自然治癒の場合、再発率は30〜50%とただでさえクソ高いのに、それがもし治っても3回目以降の再発率は50〜80%。ソシャゲのガチャにも見習って欲しい仕様と確率である。
手術の場合は3〜10%(開胸手術で3%で内視鏡手術だと10%程度※)。全身麻酔の大々的な手術をしても最高レアが単発ですり抜けするレベルで再発するのだ。
※現在はリスク的にも内視鏡がほぼ全てで、開胸はあまり行われないらしい。ちなみに開胸はクソ痛いんだって。

実は私も5年前に初めて肺気胸を患い、今回は2回目の罹患。1回目は自然治癒の治りが遅く、手術をしたが今回あえなく再発。先日トーセンジョーダンが当たらなかった運がここに来ているらしい。クソが。

出会い

〜時を遡り、先々週の土曜日、11/20のこと〜

事の発端は映画を一日に2本観て、充実した休日の夜、帰路の電車の中で私はある異変に気づく。

ハッ…胸が痛…ヘァッ…

肺気胸の初期症状としては、胸(肋間のあたり)の陣痛と肩甲骨周辺に関節痛のような鈍痛が走ったり、十分に呼気が吸えていないような違和感が大きなものとしてある。
ちなみに5年前は痛すぎて神経痛だと思ってチャリでペインクリニックに行き、レントゲンを撮ったら肺がぺちゃんこになっており「よくww自転車www漕げたねwww」と爆笑された。

友達と帰っていたが会話の内容は覚えていない。恐らく相当適当に返していたと思う(後で謝った)。

この時点で私は、奴の気配を察知していた。
ネットにあるどの体験記を見てもみんな2回目以降の察知能力が鋭敏すぎて笑う。それくらい独特な感覚に襲われるのだ。
思えば2週間前くらいにランニングをした時も僅かにピリッと痛みを感じた。冬の冷え込みによるものだと気づかないふりをしていたが、その時から着実に奴は私の肺に手をかけていたのである。

胸の痛みを堪えて帰路につき、すぐに風呂に入り床につく。日曜の朝には痛みは消え去っていた。余談だが、肺気胸に罹ると自然治癒やドレナージでの長期的な治癒が一般的なため、1〜2週間程度の入院が見込まれる。なので、年末の閑散期まで耐えようと思っていたのだが、一日2.2万回も仕事をしている超絶ブラック器官は、そう呑気に待ってはくれなかった。

月曜日、平日初日(と言っても次の日から2連休)の仕事中。

外勤で近場だったので歩きで目的地に向かっている時である。

ハッ…胸が痛…ヘァッ…

そう、ハッ…胸が痛…ヘァッ…のである。普通に暮らしていたり、自動車や自転車は至って普通に乗りこなせるのだが、歩きや走り、己の臓器に負荷をかけるとハッ…胸が痛…ヘァッ…くなるのである。

水曜日はクソ休日出勤の振替休日のため、なんとなくGoogleで評判良さげな病院を調べ、そこに行くことに決めた。ちなみに、Googleの評価は☆2〜4の数及びレビュー内容を参照するのが割とアテになる(個人的所見)。

来たる水曜。電車に乗り1時間半かかるところに8:30から予約を入れた(そこしかなかった)ので修学旅行の朝並みに早起きをし病院へ。レントゲンを撮り、結果は「左肺がわずかに縮んでいるが、ここから治るか萎むか判断がつかないので土曜日まで様子を見よう。」とのこと。さてさて、どうなるんだろうね、ワクワク。

土曜日。またまたクソ早起きで病院へ。萎んでいようと即入院はないと高を括り、病院終わりに何を食べようかとウキウキしながら、食べログを調べていたら、レントゲンを撮った主治医が一言。

👨🏾‍⚕️「肺がね、こーんな小さくなってるんだよね。入院をお勧めします。」

🥺『今日ですか?』

👨🏾‍⚕️「今日です。」

😭『職場に確認していいですか?』

👨🏾‍⚕️「はい。」

レントゲンを見たら、3日前ははんぺんくらいあった肺が水を吸ったポップコーンくらいのサイズになっている。

肺のせいかメンタルからくるものか、浅い呼吸を必死に整え上司に電話。とりあえずの1週間休みをもらう。

過去2回の痔の闘病とも併せて、そろそろ給与が引かれるレベルで休暇申請をしなければいけないことを覚悟しながら、私の地獄の日々が幕を開けた。

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