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リアイベって、こんなに楽しい!

オケコンの内容に触れながら感想を書こうと思いましたが、感情が溢れてきてしまうため、この記事では私の思いの丈を思うがままに書こうと思います。
見苦しい部分もあると思いますが、ご容赦ください。


劇場版を観て、浴びたキラめきと衝撃に胸を刺され、なにも知らなかった日々には戻れなくなったあの日から、1日たりともこの作品のことを忘れたことはありませんでした。

はるか海を超えて、自分の人生の中で大きな意味を持つ作品のオーケストラコンサートに行ってきました。

私のヲタクライフには錚々なことがなければ遠征という選択肢は出てきません。
北海道に住んでいるということもあり、残念ながら、時間やお金に余裕があるわけではないので、好きなものとはいえ、いろいろなものを天秤にかけた結果諦めてしまうことが多いからです。また、個人的に2次元コンテンツのリアルイベント(いわゆる2.5次元など)に、あまり興味を持ったことがなく、惹かれることが少なかった傾向にあります。

しかし、そんな私の体験を凌駕してしまうほど私はこの作品に魅せられてしまったようです。

アニメを観るに当たり、私が重視するもののうちの一つに「楽曲」があります。楽曲が好きでアニメを観はじめることもあります。
そんな中で、スタァライトシリーズの楽曲は本当にどれも甲乙つけ難く、聴く曲全てが大好きになってしまうほどでした。生み出すメロディーのひとつひとつに心をうたれ、紡がれるフレーズひとつひとつに感情が揺さぶられます。

しかし、リアイベというものは初で、舞台というものに詳しいわけでもなく、楽器を弾けるわけでもありません。
そんな人間がコンサートに行って楽しめるのかという不安がありましたが、フォロワーにも背中を押され、気づいたら私はチケットを予約していました。

大好きな作品の大好きな歌を、生の声で、生の演奏で聴きたい!

最後の決め手は単純で、「好き」という感情でした。

先に感想を言ってしまうと、

本当に、本当に、行ってよかった!

好きな作品を形作っている人たちが歌う歌を、その人たちが信頼している人たちが演奏して、それをこの作品が好きな人たちで聴くこと、「レヴュースタァライト」のことを好きな人しかいない空間で、同じ時間を共有することがこんなにも楽しくて、感動的で、幸せなことだと生まれて初めて知りました。

前述のとおり、私はリアイベにはあまり興味を持ったことがなく、同じコンテンツ内の展開でも、アニメはアニメ、舞台は舞台といったようにコンテンツの展開に、どこか線引きを心の中でしている節があります。

しかし、その価値観を"舞台"を主軸とする作品が壊してくれました。

アニメや映画、漫画は既に出来あがったものが自分の手元に届けられますが、舞台やコンサートは、練習やリハーサルはあれど、本番が終わるまで誰も最終的に完成したものを知る由がありません。
自分がその瞬間瞬間に目を配って観たもの、感じた温度、聴こえた音……それら全ての要素が刹那的な感動を生み出し、また、それを味わえるのはここにいる私の特権なのです。

そして何より、私が一番嬉しかったことは、自分の大好きな作品を構成している方々にリアルタイムで一ファンとして気持ちを返すことができることでした。
普段は感想をSNS等で呟くことやコンテンツにお金を落とすことで、一方的に感謝や感動を行動で伝えることしかできませんが、あの場所では、彼・彼女たちが生み出すものにその場で拍手として、ペンライトの光の波として、見える形で応え、伝えることができます。
これがなんて幸せなことか。
私はヲタクとして、勝手に好きになったものには、見返りを求めないことが常識だと思っていましたが、この場では、舞台の上のみんながファンの期待や思いにリアルタイムで応えてくれます。歌が終わって「みんなの光が綺麗だった」「みんなの熱伝わってきた」と我々とコミュニケーションを取ってくれます。

自分の思いが報われるということが衝撃的で、「同じ空間にいる」という単純なことがここまで人を惹きつけて離さない要素になるとは、この日以前の私は全く知りませんでした。


私はあの日の思い出をずっと忘れないと思います。そして、あの日感じたことをその曲を聴くたびに、あの場所を見るたびに、似た温度を感じるたびに思い出すことでしょう。これもリアイベの魅力なんですね。人生の中に、あの日感じたことを栞として挟み込み、ことあるごとに読み返すことで、それを一生心の糧に生きていくことができます。

この年齢になって、ここまで好きになれた作品に出会えたことが一人のヲタクとして本当に嬉しくて、幸せだなぁと改めて思いました。

そう思わせてくれ、素敵な時間を提供してくれた九九組をはじめとするレヴュースタァライトに関わる全ての方々、東京室内管弦楽団のみなさん、そして、少女☆歌劇レヴュースタァライトという作品全てにこの場を借りて、感謝申し上げます。

そして、この記事を読んでいて、少しでも興味を持った人は勿論、リアイベに対して以前の自分と同じような気持ちを抱いてる人も、もし、何かきっかけがあったときは、是非一歩踏み出してみてほしいです。

かけがえのない経験を経て、自分の中の価値観をさらに広げられるかもしれません。

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