ヲタクが初リアイベ遠征をする話 -鑑賞!編-
どうも、ヲタクです。
前回のおはなしはこちらからどうぞ💁
さて、いよいよいよいよいよいよ、待ち焦がれていたあの舞台が幕を開けます。
劇場版「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」orchestra concert。
人生最高の経験と言っても過言ではない最高の時間でした。
それを私の思い出とともに順に語っていきたいと思います。
先に言いますが、今 回 は 長 い で す 。
会場は『パシフィコ横浜国立大ホール』。
とのこと。(引用を正しい形で使ってみたかっただけです)
そして、最大収容人数は5,002席。
コンサート鑑賞経験ゼロのズブの素人なので、数字だけ見たらこれが大きいのか小さいのか分からなかった(どう考えても大きい)ですが、会場に入ると思わず圧倒されました。
まずなんと言っても会場のロビーの一面を埋め尽くすフラワースタンドの数々。噂には聞いていましたが実物を見たのは初めてで、どれもこれも工夫と愛が込められている一つの芸術でした。
お花は全部撮影してTwitterでまとめたので気になる方はこちらから。↓
続いてロビーを抜けてホールへ。
入った瞬間に視界が広がり、天井が高く、「ここに満杯の人が入るのか」と思うとすでに高揚感は有頂天です。
会場内はスモークが焚かれており、最前列から10列目まではステージ拡張?のために潰されている状況。
自分は22列だったので、実質前から11列目になります。心臓が張り裂けそうです。
なぜ開演前からスモークが焚かれているのか気になり調べたところ、このスモークのおかげでライティングのパフォーマンスが格段に向上するのだとか。
そして、後にこのライティング演出にも圧倒されることになります。
0.開演
さて、本題に入りましょう。
この日のセットリストはこちらです。
何度も言いますが私は音楽経験のない素人なので、オーケストラの凄さの全容を5%も把握できていない自信があります。
それでも拙い語彙力で感想をお伝えしたいと思いますが、どうしても楽曲中心になってしまうことをご容赦ください。
1.再生讃美曲〜ki-ringtrain
はじまりは、自分の最も好きな歌からです。
劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」のテーマ曲ですが、皆さんもご存知の通り、ワイルドスクリーンバロックの始まり、つまり劇場版の始まりを告げる曲でもあるこの曲がトップバッターなのは納得です。
ひらひらと木の葉が舞い落ちるような、そして、幕が開いていくかのような前奏の入りは、本来エンディングテーマとして幾度となく聴いてきたはずなのに、この舞台では、始まりを告げる曲としてこれ以上ない選曲だと感じさせてくれます。
そしてその瞬間、壇上が明るくなり、画面の前でしか観たことのなかった九九組の9人と、東京室内管弦楽団にスポットが当たります。
これだけオープニングにピッタリと言っておきながら、エンディングテーマとして感情がクライマックスになった時に聴く一番好きな楽曲、そして生の九九組が目の前にいる感激で、この時私はすでにありえないほど号泣しています。
生で肌に伝わる音の衝撃、光の眩しさ、空気の動き、壮大な演奏、どれをとっても経験したことがないものでした。
生歌とは思えないほどコーラスやハモリが綺麗で、この歌をどれだけ歌ってきたんだろう、と感極まり、また泣く。もうこれだけ聴いて終了でも充足感でホカホカになって帰路に着くことが出来た、そう思ってしまうほど素晴らしい開演でした。
そして、劇場版の開幕、トマトが飛び散った後に流れる曲「color temperature」から始まり、九九組が進路相談をしている時のBGMである「蝶の舞う庭」、華恋とひかりの回想、出会いのテーマの「child star」と順に曲が流れていきます。
当たり前ですが劇場版と同じ流れを踏んで進んでいき、ステージの奥には劇場版映像も流れるため、実質映画を観ているような感覚です。
そして、演奏が劇場とは段違いに迫力があるため、実質初見です。
これはただのオケコンに在らず。
劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」をまた別の角度から楽しみ尽くす舞台でもあります。
2. wi(l)d-screen baroque〜砂とアラベスク
今まで緩やかに進んでいた物語のスピードを加速的に早めるのは、やはり「wi(l)d-screen baroque」でしょう。全体的にゆったりと、雄大なペースが主体となっていた劇中の曲調が、この曲を境に一気に引き締まる印象です。
オケコンでもそれは変わらず、暗くなった劇場が激しい前走と共に、一気にライティングし、我々の視界を眩く照らします。
そして出てくるのは小泉萌香さん。
今まで散々大場ななの力、もとい彼女の表現力に度肝を抜かされてきましたが、やはり生の彼女の歌も凄まじいものでした。
特に表情。劇中では大場ななは基本的に無表情で淡々と舞台少女達を圧倒し、薙ぎ払っていきます。
しかし、オケコンでは小泉さんは表情も曲の表現として取り入れていました。
出だしやサビはななのような凍りついた表情でしたが、後半の「lalala lalalalala」のところは笑顔に、そして「自然の摂理なのね」でまた無表情に。小泉さんは美しいけど、怖い、怖すぎる……(小泉さんはその後なるべく怖くなるように歌った、とおっしゃっていたのでめちゃくちゃ大成功です……)
そして最後の「生きる 生きない 生きない 生きる 生きない 生きたい」がまたすごかったです。大場ななが歌っているそのままの表現力でした。
ここは印象的で、エゴサしたらみんなも似たようなことを呟いていました。やっぱすごかったよねぇ。
ちなみに、夜の部は3階席だったのですが自分の前にいた親子連れのお母様と思われる方が、前奏始まった瞬間に体が反応して、小泉さんの歌唱が始まった瞬間に口を押さえて驚愕しておられたのが印象的でした。とてもとてもわかります🦒
そして、嵐の前の静けさの如く「station zero」、「砂とアラベスク」が奏でられていきます。
オケコンは作中の台詞などがなく楽曲のみが耳に入ってくるため、この静と動のメリハリが映画以上に体に伝わってきますね。
3.約束タワー、舞台少女心得
そしてここで9人が壇上に。
通常のセトリで言えば約束タワーをアレンジした「約束タワー〜echo〜」ですので正直ここは読めていました。
読めていたのに。
またしても感情をメチャクチャにされました。
個人的に、サビの「約束タワーで待ってて」のハモリがすごくすごく綺麗で大好きなので生歌の破壊力はすごい。
何より昨日東京タワーを見てしまっていたのがまずい。遠征に来て良かったという思いをしみじみと感じ、涙が止まらなくなってしまいました……
「二度とこない時を 一緒に積み上げていこう」
この瞬間が楽しくて仕方ない自分にはあまりにも刺さるフレーズで、ステージのみんなと、観ているみんなとで今しかないこの瞬間を積み上げていってるんだなぁと思うと涙が……
次の曲は舞台少女心得です。
元は、華恋、ひかり、ななを除く6人がトマトを齧り舞台の上に返り咲く印象的なシーンのBGMである「世界は私たちの…」です。
この場面で「舞台少女という自覚」が主題になっている歌のアレンジがBGMになるのもさすがスタァライトだなぁ、と。
ちなみに舞台少女心得は、レヴュースタァライトのプロットができる前に中村彼方さんが詞を書き上げ、そこから様々な肉付けがされていったというエピソードがあるように、いわばレヴュースタァライトの全ての始まりです。
九九組の皆さんが「あるフレーズの入りが難しい」といろんな場面で行っていたように、オーケストラアレンジなので、通常とも幕間とも違うここでしか聴けない特別バージョンとなっていました。まぁ、全てがここでしか聞けないんですけどね!!羨ましいだろ!!!
そしてここで、オーケストラの皆さんの休憩時間(小山さん談)もとい、九九組の皆さんのトークタイムです。
詳しいレポは他の方があげていると思うので詳細はここでは省きますが、とにかく皆さん仲良しで可愛らしくて、わちゃわちゃしてて、役のイメージとは違う一面もたくさんあって、「これは中の人沼にハマるのもわかるわ」となりました。私はまだ大丈夫です。ほんとに。
4.luminance
そして再びオーケストラパートに。
luminanceとは輝度のことで、輝きの強さのことです。
中学生になり、聖翔を目指すことを決めた華恋が今まで以上に本気で舞台にのめり込むようになった分、今まで見ないようにしていた「ひかり」の強さを否が応でも感じるようになり、自分で決めた決まりを破ってしまいそうになる、そんな華恋の輝きの揺らぎを音楽に乗せるとこうなるんだろうな、という楽曲だなぁと改めて感じさせられました。音楽が主体だと作品の咀嚼もまた違ったものになり、非常に楽しい。
そして、ここからはジェットコースターです。
5.わがままハイウェイ
いよいよ来ましたWSB。
3連続のトップバッターは、高速道路を駆け抜けるような疾走感のこの曲です。
このオケコン、もちろん生演奏と生歌を本物の環境で聴くことができる、というのが大きい魅力なんですが、なんと言ってもライティングがめちゃくちゃ気合い入ってます。
劇中では前奏と共に鉄火場に双葉とデコトラが殴り込み。デコトラのまばゆい光で暗い鉄火場が一気に照らされます。
何が言いたいかというと、会場が鉄火場になります。
照明がマジで明るい。スクリーンで映し出される映像の完全再現。それくらいまばゆい。
そんな演出に圧倒されるのも束の間、気づけば伊藤さんと生田さんが壇上に。
デュエットではあるのですが、2人は楽曲中全く視線を合わせません。さすがスタァライト。ここまで愛の溢れた演出ができるのか。本当にこの作品は製作者側の愛とこだわりに溢れています。
だけどやっぱり、一年越しに叶った2人の舞台。とても楽しそうです。言わずもがな泣いてます。
音源完全一致の生「ハァン」を聴くことができ、いよいよラスサビへ。デコトラタイマンバトルです。ここも照明のこだわりがすごい。ほんとに目が眩む。対面した2人の背には煌々と光るデコトラがピンク緑白とめまぐるしく色を変えるのに負けじと壇上のライティングも本気を出してきます。ありがとうチンダル現象。
そして、2人はこのラスサビでやっと顔を合わせます。劇中でも双葉が「もう一緒には行けない」と決意を伝え、デコトラに乗ってぶつかり合うシーンのタイミングです。すごい、本当に凄すぎるぞスタァライト。
そして、ここからがヤバいんです。すでに十五分にヤバいのに。
劇中、2人は清水寺の舞台からデコトラの積荷の中に飛び降ります。その際に敷き詰められていた桜が舞うんですが、これが会場でも舞います。
オーケストラコンサート会場で桜が舞います。
「ん?なんか落ちてきた……?」と思うや否や、舞台上部から会場の空気のゆらめきに乗って、前列に本当に舞い落ちてきました。
耳で、目で、触って、オーケストラコンサートが五感で楽しめるなんて……リアイベってすげぇ〜〜……
6.MEDAL SUZDAL PANIC◎◯●
私がオケコンで一番楽しみにしていた曲です。
だってめちゃくちゃ生演奏映えする曲じゃないですか。
過去の私もこう言ってます。よかったね。
平和の祭典をイメージした曲であるためか、前奏から大盛り上がりを迎えますが、やっぱり予想どおり、いや、予想以上に生演奏での迫力がすごい。
MEDAL SUZDAL PANIC◎◯●といえば、何と言っても7分半の間に展開される序破急のストーリー性と曲の緩急だと思いますが、これがより際立ちます。前述のとおりオーケストラでは台詞がないため、映画以上に転調による動と静が際立ちます。
にしてもこのオケコン、色々な形で感情を揺さぶってきます。
今回は、個人的に「表現力」でゾクゾクきてしまいました。
それがサビの岩田陽葵さんのこの部分。
前半は逃げ出したひかりに失望したかのような嘲りの笑いが語気に現れますが、最後のフレーズでは怒りを露わにします。WSB並みに背筋が凍りました。
オケコン後のトークで岩田さんは「最初からああいうふうにやろうとしたわけではなく、感情込めて歌ったらああいう表現になった」って言ってたけどそれはそれですごいこっちゃで……
もちろんひかり役の三森すずこさんの伸びやかな歌声は生でも健在でした。というか生の方が音が透き通ってる気がする……
いつもイヤホン越しに何度も聴いていた曲の生音が直接鼓膜を振るわせることがこんなに感激するなんて、知りませんでした。そんなことを改めて気づかせてくれた一曲でした。
ちなみに劇中でひかりが下層へとダイブするタイミングですずこさんも下手側に捌け、それを優しく岩田さんが見守りいなくなったのを確認した上で上手側に捌けるのがほんとのほんとのほんとに最高でした……
7.ペン:力:刀
さぁ来ましたこの曲が。
レヴュー3連続のトリを務めます。あまりにもオーバーキル。
野生動物と対峙した時のような張り詰めた空気が前奏から漂うこの曲。もちろん生演奏もその限りではありません。
そして静寂を破るかのような佐藤日向さん演じる星見純那の綺麗な高音が会場に響き渡ります。
この作品を語るにおいて、なくてはならない存在といえば、みんな大好き大場ななです。それは、彼女のキャラクターもそうですが、何より圧倒的な実力とそれを裏打ちする歌唱パフォーマンスが人を惹きつけるのだと個人的に思っています。
皆殺しのレヴューでもそうだったように、小泉さんの歌声や演技力は人を一気に舞台上に引き寄せる引力のようなものがあると感じていて、それに真っ向から対抗し鎬を削る佐藤日向さんの歌声もまた、それに負けないくらい心を打ちます。
つまり何が言いたいかというと、この2人のレヴューはとてつもない。
とてつもないのに、この2人をもってしてもいっぱいいっぱいなくらい、歌い上げることが難しいのがこの曲です。
音源でも苦しそうに歌い上げる、ななの
と、純那の
はまさに一聴の価値ありです。(個人的にここは苦しそうであればあるほどいいと思っております……)
そしてこの部分あたりから、なにやら舞台の方が白くなっていきます。
なんと、オーケストラの皆さんや演者さんの立つ舞台の足元に大量のスモークが。
ここも、劇中の演出とリンクするような舞台効果があり、つくづく愛に溢れています。めちゃくちゃ演奏しづらいだろうに、さすがプロです……。
劇中で最後に2人が別々の道を歩むように、佐藤さんと小泉さんも、背を向けて、そしてどこか満足そうに捌けていくのも相変わらず細かいこだわりです。分かるファンがニッコリする演出が昔から大好きなので、このコンテンツにのめり込んだ理由の一つもそこにあるかもしれません。
8.focus〜キリンのためのレクイエム
ここまでくると、劇中でも現在の華恋とひかりにスポットライトが当たるシーンが増え、いよいよ終盤に差し掛かるという気持ちになっていきます。
そして、オケコンを通して思うのは、これらの感情が映像からもたらされるものもそうですが、音楽によってもたらされるものでもあるということ。
focusもキリンのためのレクイエムも今まで以上に荘厳で、華恋とひかりの2人の関係を特に象徴づける「星」が瞬く様を表現したような音が散りばめられているいるなぁと感じました。
何度も観て噛み砕いたスタァライトという作品を新たな尺度で楽しめるようになったのも、オケコンに行って良かった理由の一つです。
9.美しき人 或いは其れは
さて、今まで2時間近く衝撃的な体験をしてきましたが、この曲は圧巻でした。
具体的に言うと、終わった後に唯一、ライトを振ることを忘れてしまったことに気づいた曲です。
オーケストラコンサートと聞くと堅いイメージでしたが、ペンラやサイリウムはOK。グッズにプレートライトがあったのでそれを要所要所で振っていたのですが、聴き入ってしまいました。
なんと言っても天堂真矢役の富田麻帆さんの歌唱力が圧倒的すぎる。
劇中や普段聴く楽曲でもわかりきっていた事実でしたが、それを改めて生で突きつけられて「すごい」の一言しか出ませんでした。
さらにそれに負けじと響き渡る相羽さんのパワフルで繊細な歌声。矛盾してる?でもパワフルで繊細なんですよ。
そしていよいよ大サビのレヴュー部分へ。
真矢とクロディーヌがお互いに真の姿を曝け出して剣を交えるかのようにお互いに視線を交わしながら、歌唱力で我々を圧倒していきます。
「私たちは共に堕ちゆく炎」
これを象徴するかのように2人で共に下手に捌けていくのも感心しましたが、これに気づいたのもコンサート後しばらくしてから。
それくらい舞台の上の音だけで圧倒され尽くした瞬間でした。
10.スーパースタァスペクタクル
「お願いよ華恋 目を覚まして」
台詞からスタートする特徴的な楽曲で、この作品の集大成です。
今まで与えられてきた2人の過去の回想は、この曲を堪能するための燃料と言わんばかりの演出に初見時は圧倒されました。
そして、それを再び経験しました。
個人的に華恋役の小山さんとひかり役の三森さんはすごく歌唱力が安定してるイメージで、音源そのままの声が声帯からいつでも出せる、そんな特徴があると思っています。
つまりこの曲、スーパースタァスペクタクルは完全原作再現。2人の音程も、ハモリも、タイミングも、劇場で観て聴いたあの曲のまま。いや、直に鼓膜を震わす分それ以上か。
そして何より、何より、何より
ライティングが本当にすごい(n回目)
今まで中々観られなかった華恋とひかりのキラめき。その鬱憤を晴らすかのように2人の口上とともにこれでもかと目が眩むような演出が劇中ではされており、音ハメのようなライティング演出もカタルシスの解放に一役買っていると思いますが、このライティング演出が劇中演出もまたもや完全一致。
全てのライトは彼女たちを照らし、我々は全ての角度で彼女に見惚れてしまいます。
ほんとに、観た人にしかこの光景のすごさを100%共有できない自分の語彙力が口惜しい。この感動を知らない人には円盤買って無理やり観せたい。というか観せる。
兎にも角にも自分の目を焼いたのも「ひかり」でした。
11.私たちはもう舞台の上
もう言うまでもないでしょう。
劇場版レヴュースタァライトに出会ってから、この曲を何度も何度も何度も聴き続けてきました。
この曲を聴くと最初に観たあの充足感と、次に進む活力と、そしてそれらと同じくらい寂しさを思い出してしまいます。
でも彼女達はあまりにも希望に満ち溢れて明るく歌い上げてしまうので、寂しいけどやっぱり元気をもらえる曲で、気づけば何度も何度も再生してしまっています。
オケコンという最高の瞬間が終わって欲しくない寂しさと、この曲が生で聴けたという嬉しさと、自分のイメージ通り楽しそうに歌い上げ、演奏する九九組の皆さんと、東京室内管弦楽団の皆さん。
目に入り耳に入る全ての情報が自分の涙腺を刺激し、気づけば信じられないくらい泣いていました。
そしてさらに、この曲は「リズムに合わせて手を叩く」んです。
誰が?
会場全員が!
観客も参加して、ホール全体が一体となったあの感動は二度と忘れないです。
ほんとに本当に楽しかった!!以上!!
Encore1:Star Parade
来てよかったと思った回数は数え切れないですが、その大きな一つがこれ。
アンコールが「Star Parade」
この曲は個人的に「劇場版少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を象徴する曲だと思っています。
サビの「一番負けたくない人は 一番大切な人」というフレーズに衝撃を受けましたが、なんとこの曲のリリースは劇場版公開前。その衝撃と曲の良さも相まって密かにずっと聴いていた曲でした。
この曲のタイトルが小山さんから告げられた瞬間、場内に悲鳴ともとれる声が響いたのを覚えています。
それもそのはずなんとこの曲を9人で歌うのは初めてとのこと。
自分がこの場に立ち会えたこと、その運の良さにこの日ばかりは神にデコが焦げるくらい感謝しました。
Star Parade、少し調べると3rdライブで三森さんが出られないときがあり、その時の心情を中村彼方さんが歌詞に落とし込んだ部分があるとのこと。というか出だしのひかりパートの歌詞がまんまです。
また、今回やっとオケコンに出ることができた生田さんと2人でわがままハイウェイできた伊藤さんが「一人の舞台はやっぱり広すぎて」「乾いた無音がうるさくて君が欲しくなる」のパートを歌うのもすごく運命的で。
とにかく「9人揃って歌えることの喜び」を噛み締めることができるこの曲の9人での初披露に立ち会えたことがすごくすごく貴重なことで嬉しい思い出の一つです。
Encore2:星のダイアローグ
最後を締めくくるのはやっぱりこの曲。
スタァライトを知った人がおそらく最も最初に触れるであろう曲がこの「星のダイアローグ」です。
スタァライトシリーズは楽曲の良さで引き込まれる人も少なくないと思っており、そんな人達のフックとなるこの曲は、やはり改めて聴くとめちゃくちゃ良い曲だと再確認させられました。
九九組の皆さんも歌い慣れていて、回を重ねるごとに定着していったんだろうな、というのが垣間見える振り付けなどをみんなで笑いながら歌って踊っていたのも印象的です。
最も歌ったであろうこの曲だからこそ、歌った数だけ物語があるこの曲に詰められたドラマを、好きになって日の浅い自分も覗くことができたのがなんだか嬉しかったです。
さいごに
オケコン、ほんとにほんとにめちゃくちゃ行ってよかったです。すっっっっっっっごく楽しかったしすっごく泣いたし、ここまで好きになるものが今後出てくるのかわからない、そんな作品に対しての大好きが溢れた空間で一生涯忘れられない体験ができたのが本当に幸せでした。
今回の遠征で一番感じたことは、作品内から感じた比類内ない愛や情熱は、コンテンツ全体に降降り注がれているものだということ。
ファンが喜ぶ細かい演出や工夫、演者の皆さんの作品愛など、作品を作る人たちもスタァライトのことが勿論大好きなんだということを改めて感じましたし、それを肌で感じることは、リアイベならではの醍醐味だなぁと思いました。
そして何より、「舞台は生き物」と言う言葉を身をもって実感しました。
昼と夜観たものは全く別物ですし、観る席や回でも印象が変わります。
舞台は視界に映るもの全てが情報になるため、自分がその瞬間何を見たかによっても印象が変わってくるのだと思います。
つまり何度観ても同じ舞台は一回きり。二度と同じものはないと考えると今後公演される舞台などもすごく興味が湧いてきました。
舞台の解像度が上がりさらに作品への見方も変わって、見えてこなかったものが見えてくる、そしてまたスタァライトという作品のことが好きになる……
華恋のように自分も、作品と共に「日々進化中」だといいなぁ。
なんてことを思いつつ、レポをやっと書き終えました。
公私の色々や当時を思い出しながら内容をまとめたり、コンサート知識皆無の中でどう自分の感じたものをうまく表せるかウンウン頭を悩ませてたら1ヶ月もかかってしまいました。遅筆というかなんというか……
でも、全部楽しかったです!
何回もいうけど、ほんとに行ってよかった!
今後曲を聴くたびに、1月7日になるたびに、この日のことを思い出すことができるなんて正直めちゃくちゃおトクです。体験は刹那的ですが、自分の記憶の中に半永久的に刻み込まれますので。
みんなも迷ったら行こう!今度からは現地について背中を押しまくる妖怪になろうと思います。
それでは、また。
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