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もったいないキッチン

映画「もったいないキッチン」観てきました。

食品ロスがテーマのドキュメンタリー。
オーストリアからやってきた映画監督ダーヴィド。別名「食材救出人」の別名を持つ彼が相棒ニキと、福島から鹿児島までキッチンカーでまわりながら、日本各地でいろんなことに取り組んでいる人たちと出会っていきます。

映画冒頭で映し出される大量の食品廃棄物。賞味期限が切れた、売れ残った、規格外品などまだまだ見た目もきれいで食べられるのにすべて廃棄されるのを見てとても胸が痛みました。

もったいないキッチン 1

日本の食品ロス量は年間643万トン。国民一人当たり毎日おにぎり一個分の食べ物を捨てていることになるそうです。何てこと。
でも賞味期限が切れたからってもう食べられないわけではないって、実は私たちもわかっているのに、簡単に捨ててしまう。映画の中でダーヴイトが
賞味期限の切れたものを、うん、まだ食べられるよって笑顔で食べていました。企業側の立場もわかります。だから自分の判断、自分の感覚を信じよう。こんな風に、この映画は私たちに押しつけがましくなく、でもどうやればいいのか自分たちで考えてやっていこうよ、自分の出来る範囲から考えてやってみればいいよってメッセージを送ってくれています。

もったいないキッチン 2

2人が日本各地で出会う人たちがとてもユニークで素敵な人たちばかりです。野山が冷蔵庫と言って野草を摘み、天ぷらにして出してくれるおばあちゃんや目隠しをしながら精進料理を食べる「暗闇ごはん」の料理長の住職さん。モーツアルトを聴かせながら鰹節作りをしたり、野生の菌でパンやビールを作り地域の循環型経済にまでつなげていくパン屋さんやダンボールコンポスト活動に取り組んでいたり。皆さんみな「愛」にあふれていました。ダーヴィトとニキが、笑顔で彼らと話をし、料理をして一緒に食べる様子を見ながら、日本人が昔から大切にしてきた「もったいない」精神は、単に食べものを無駄にしないようにしよう、というだけではなく、自然界の一部である私たちは食べ物という命をいただき、生かされている、そのありがたさに感謝をしながら「愛」をもって循環させていくことなのではないかと感じました。

もったいないキッチン 3

自分がやれることを小さなことから始めようって思います。まずは自分の家の冷蔵庫の中から。今私がはまっている発酵食品も、食品を長く保存でき美味しく食べることができる、まさにフードロス問題の解決手段の大きな一つだと思います。微生物がゆっくりと醸して出来る発酵食品は、腐りにくいんです。もっともっと日本の発酵食品の素晴らしさも同時に知ってもらいたいと、映画を見ながら思いました。(笑)「もったいない精神」それを片手に、楽しみながら笑顔で食べ物から命をいただき、そして持続可能な生活を目指していけたら、と思います。

(写真はHPよりお借りしました)


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