【春の暮らし方】#11
11-1春の暮らし方(3ヶ月)
二十四節気の立春(2月4日頃)から穀雨(4月20日頃)の時期。
のびやかに新しい息吹きが生まれてくる季節
冬の寒さ、陰からそれまで蓄えていた生命エネルギーがのびやかに動き出す季節。
生命エネルギーも日一日と開いていきます。
陽の氣も少しづつ満ちていき、春の陽気を取り入れることが春の季節を快適に過ごす方法。
新しいことに挑戦しようと明るい気持ち、やる気が出てきませんか。
遠慮することはありません。
貴方は日々細胞が新しくなっているように生まれ変わっています。
身も心も頭ものびのびと躍動させていきましょう。
冬仕度のように心も身体も閉じこもらせないことが夏につなげる過ごし方。
夏、暑さに弱い、エアコンの冷房に体調を崩しやすい人は、春に少しづつ動く習慣を心がけていきましょう。
日々の陽射しも夏至にかけて高まっていきます。
適度に日光を浴びて散歩したり、ゆったり、深呼吸ができるように自分の好きなことを行いましょう。
11-2 春の暮らしの注意点
季節を大きく移す春の風
身を縮ませていた冬から春の季節は待ち遠しいもの。
しかし春一番に始まり、春には風が体調の不振を招きやすいもの。
身体の中に溜まっていたものを春の陽気と共に上昇させ、発散させていきます。
典型的症状は、鼻水、目のかゆみ、頭痛と身体の上部にでます。
ホリスティック氣幸では身をすくめていた冬の身体から春の開いていた身体になるときに首、肩が緩み、頭が緩みと鼻水、目のかゆみと症状を出すことで治している、適応していると観ています。
身体上部の前後、左右差がある人は頭痛として歪みを調整してくれます。
また身体のかゆみ、湿疹、アトピーなどの皮膚症状も内から外に出ているものと捉えています。
それでも適応できない方々は風邪、下痢をすることで冬の間に溜まったものを浄化していると考えています。
寒暖差が激しいのコート、マフラー、レッグウォーマーなどで風、冷えが入らないようにすることが大切です。
気持ちの変化が激しいのは「肝氣」が高ぶるため
寒さから暖かくなり、過ごしやすくなるのに「やる気」がなくなったり、イライラしたり、引きこもったりと精神的に不安定にもなりやすいのがこの季節。
ホリスティック氣幸の五行論においては、五臓の「肝」が活性化すると考えています。
活性化(興奮)し過ぎると肝と関連が深い自律神経系がバランスを保てなくなります。
するとめまい、不眠、のぼせなど上部の症状を発生しやすくなります。
興奮した「肝」の氣を平定するには、ゆったりと呼吸をしたり、身体を心地よく伸ばしたり、春先に出回る野菜をとるのがバランスをとる秘訣。
ただし、春野菜を食べ過ぎると気が上がりやすくなったりしますので何事もほどほど、中庸にすることが大事。
11-3 春に必要なセルフケア
寝起きを早くする
春の暮らしのポイントは早起きです。
陽気が高くなり新鮮な氣で満ちている時期。一日の中でもフレッシュな氣であふれています。
一年の中でも最もみずみずしい春の朝の氣を取り込んでいきましょう。
元気の元、陽気は日の出とともに出ます。しかし冬の陰気のリズムに馴染んでいる身体は、緩んで眠くなるのが特徴。
少しづつ早起きのペースをつかみ、朝日をたっぷりと頂く暮らしにシフトしましょう。
ゆっくりと装いをシフトしていく
厚手のコート、セーターから春模様の装いに変えていきたいですが、急激に変化しやすいのがこの季節。
寒さも戻りやすく、天候に臨機応変な対処が必要。薄着で足、背中から冷え込みも入りやすくなります。
身体が冷えると風邪引きなど、体調をくずしやすくなります。
体力のない体質の方、老人、乳幼児は寒暖差についていくことが難しいため、症状が悪化したりとするので注意が必要。
上着、小物などを適切に利用して身体を慣らして1週間単位で様子を見ながら調整していきましょう。
春の旬の食べ物を食す
冬は野菜不足になりがち。栄養が足りなくなるため、皮膚疾患などトラブルも起こりやすくなります。
春は新鮮な春野菜、ふき、たけのこ、たらの芽、菜の花、新セロリ、新じゃがいも、新ごぼう、春キャベツなどを積極的に食べましょう。
しかし、たけのこは、気を上にあげる傾向があるので食べすぎには要注意。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」です。
のびのびと過ごしましょう
春は環境の変化が著しい。
卒業式、入学式、入社式、部署、住居の移動とそれまで培ってきた関係が大きく変わります。
知らず知らずの内に緊張状態が続きます。
肝の臓にはストレスが大敵です。
ストレスから肩こり、腰痛を始め生理痛になるのは、ホリスティック氣幸では肝の病と見ます。
先ずは自分は緊張していると気づくことが大切。
それだけでもストレスは緩和されます。
次に自分の好きなこと、落ちつくことはなんでしょうか。誰にも気兼ねなくできること。
楽しむことで緊張が取れ、気が巡ります。
エナジーを高める甘味
春は肝のエナジーが高くなります。
すると五臓の脾胃の臓器の働きを抑制してしまいます。
脾胃はエナジーを生み出す大元。衰えると疲れやすなったり、元気がなくなります。
積極的に甘みのものを摂り、脾胃の働きを高めましょう。甘みは、消化吸収を良くします。
甘みといっても、砂糖類の甘さではなく、自然の甘み、なつめ、春キャベツなど、自然な甘みです。
酸味の酢のものやレモン、オレンジなどの柑橘類を摂りすぎは逆効果になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?