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12-1 夏の暮らし方(3ヶ月)

二十四節気の立夏(5月6日頃)から大暑(7月23日頃)の時期。

草木が成長し、新緑が豊かに生い茂る季節

春の陽気を受けたさまざまなものが成長する季節。

一年の中でも最も陽気が強くなり、新陳代謝も盛んになります。

汗を出して熱を発散させることが大切。積極的に外に出ていきましょう。

ただ日本の夏は、蒸し暑さが特徴。

氣の巡りが滞り、イライラもしやすくなります。

気の滞りを良くするには、何と云っても身体を活動的にすること。

涼しい時間帯を見計らい体幹、手足を動かしましょう。

夏に熱を発散できないと体熱が身体内にこもります。

すると夜、眠れなくなったり、秋口には咳が出やすくなったり、冬は冷える身体となります。

12-2 夏の暮らしの注意点

蒸し暑さが水分代謝を乱す

島国の日本では、カラッとした暑さではなく、蒸し暑いのが特徴。

暑さも倍となります。

大量の汗は、水分代謝を乱します。

くちびる、喉の乾燥、お通も便がかたくなったり、尿は黄色味を帯び、少なくなります。

さらには、動悸、めまい、ダルさ、不眠、気持ちも不安定になったりと、ひどくなると熱中症となり、重篤な病いになります。

また、暑熱は氣を傷つけやすく、エネルギーも不足しがちになります。

いわゆる、夏バテになったり、免疫力が下がり、夏カゼも引きやすくなります。

暑熱から身を守るためには、小まめにチビリ、チビリと水分を補給すること、ミネラルバランスのよい麦茶、栄養を摂ることが大事。

汗を頻繁にかく環境であれば、冷たいタオルで身体をふき、着替えておきましょう。

昔ながらのすだれを利用したり、直接、日をあびることは避けましょう。

お年を召された方は、寒熱の調節機能が衰えています。

エアコン、扇風機など、室温を調整しておきましょう。

暑熱はダルさ、疲れ、食欲不振を助長する

諸外国と比べて日本の蒸し暑さは、同じ暑さでも身体にこたえます。

中東の暑さに慣れた方々でも日本の暑さに悩んでいます。

湿気は氣の流れを乱し、余分な水分が身体にたまってしまいます。

すると何となくだるい、やる気が起こらない、疲れが取れない、節々が痛い、足がむくみやすいとなります。

湿気を防ぐために部屋の四隅に炭をおいたり、除湿器をおいたり、風通しを良くしておきましょう。

12-3 夏に必要なセルフケア

小まめに水分補給する

水分は一気には取り込めません。

なるべく喉が渇く前にチビり、チビりと水分補給をしておきましょう。

多量の水は身体を冷やし、胃腸を疲れやすくなります。

唇が渇いているようでしたら、水分不足のシグナルです。

事前にとる習慣にしておきましょう。

ただし、食事中は水分を多量にとることは、ひかえましょう。

胃液が薄まり、消化吸収が弱くなります。

塩分の補給を忘れない

基本は水、お茶でとるのが基本。

甘みの多い飲料水は向きません。

ビール、お酒などのアルコール類も利尿作用があるのでバツです。

発汗と共に塩分が失われるのでミネラルバランスを整えるスポーツドリンクをとりましょう。

胃腸を冷やさない

暑さのため、口当たりの良い冷たいものをとりがちになります。

アイスクリーム、かき氷、炭酸飲料と街中であふれています。

冷たいもののとりすぎは、胃腸を冷やして働きを低下させます。

ナマモノも同じように控えましょう。

体質的に胃腸の弱い方は、特に注意しましょう。

飲む時には、ガブガブ飲まない、氷を入れない、口の中でゆっくりと唾液と混ぜ、転がすようにする、胃腸を温めるネギ、しょうがなど薬味を加えておそばなどを食べましょう。

冷房をほどほどにする

蒸し暑さ対策には、冷房を上手に活用すること。

しかし夏の過ごし方の基本は、汗を適度にかき、熱を外に出すことです。

また、日中、汗をかかず、エアコンで外がわを冷やしすぎると喉の痛み、夏カゼを起こしやすくなります。

消化器系のトラブルも多く、血流の巡りが悪くなったりするとダルく、疲れがとれにくくなります。

脾胃の弱りは、エネルギーを生み出しにくくなります。

すると秋、冬と影響も出てきます。

エアコン調整ができにくい会社、学校、新幹線、カフェなどでは、衣類で調節しましょう。

汗をかいている身体に冷たい風は、体調を崩すもとになります。

首、手首、腰首、足首はエネルギーが停滞しやすい箇所、しっかりとガードしておきましょう。

暑い夏には、簡単にシャワーですませやすいもの。

できるだけお風呂に入り、冷えた身体を温めておきましょう。

湿気対策と小まめに手を入れる

暑熱が強い時には、食中毒など病気が発生しやすいもの。

小まめに布団、枕、タオルケットを干したり、部屋を掃除して風通しをよくしておきましょう。

食材の管理をしっかりと行いましょう。

生ものは腐敗しやすい。

細菌を繁殖させないように殺菌作用のあるもので頻繁に手を入れておきましょう。

カリウムの多い夏野菜

夏にとれる夏野菜やくだものはカリウムが多く、身体の熱をとる働きがあります。

旬のものは口当たりがよく、美味しいですよね。

さらに代謝を良くして身体内の余分な水分を除く働きもあります。

自然界の働きは、ほんと良くできていると思いませんか。

休みとエネルギー補給

汗のかきすぎは、エネルギーを消耗させます。

汗と共にエネルギーが流れるのです。

出過ぎると動悸がしたりとなります。

水分補給と適度に休みを入れながら、無理をしない、夜はタップリと日中の消耗を補うように睡眠をとりましょう。

睡眠を充分にとることで疲れた胃腸も回復しやすくなります。

睡眠時間を確保しづらい人は、昼寝などで補っておきましょう。

呼吸法、瞑想も脳の疲れをとるので睡眠不足の人には、うってつけになります。

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