【五行のはたらきとは】#7
7-1 五行論と五臓との関係
五行論とは自然界にあるすべてのものを木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)の5つに分類したもの
木・火・土・金・水の特性を体内の内臓にあてはめたものが「五臓」です。
五行説の木・火・土・金・水は「肝(かん)」「心(しん)」「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」に対応しています。
五臓は互いに連携れんけいしてバランスを保ちながら機能し、氣、血、水を作り、保たもち、巡めぐらせています。
ただここで注意することですが、西洋医学の五臓とは必ずしもイコールではないことです。
ホリスティック氣幸における五臓とは臓器そのものではなく、体の組織器官のはたらきを含めた全体を示しています。
例えば、肝の臓では西洋医学の肝臓だけでなく、自律神経系や解毒のはたらきも備え、
心の臓は循環器系だけでなく、精神の思惟活動も備え、
脾の臓は消化系だけでなく、免疫系のはたらきを備え、
肺の臓は呼吸器系だけでなく、リンパ系のはたらきを備え、
腎の臓は泌尿器系だけでなく、内分泌のはたらきも備えていると考えています。
7-2 木
木(曲直きょくちょく)とは樹木がまっすぐ成長することの意味。
樹木がまっすぐ伸び伸び、上や外に向かって成長する感じ(イメージ)です。
7-3 火
火(炎上えんじょう)とは燃える火の意味。
温熱で上昇する感じ(イメージ)です。
7-4 土
土(稼穡かしょく)とは土に種をまき、農作物を収穫する働きの意味。
扶養(ふよう)、生成、発育などの特性があります。
7-5 金
金(従革じゅうかく)とは金属が鋳造ちゅうぞうされて変化する意味。
下降(粛降しゅくこう)させる、引き締める(収斂しゅうれん)の性質があります。
7-6 水
水(潤下じゅんか)とは水分が多く、湿っており、下に向かって流れている意味。
湿潤しつじゅんと下降の性質があります。
五行は互いに助け合う(アクセル)作用と抑制(ブレーキ)作用があり、全体としてバランスを保っています。
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