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14-1 冬の暮らし方(3ヶ月)

二十四節気の立冬(11月7日頃)から大寒(1月20日頃)の時期。

すべてのエネルギーを蓄える季節

真夏の活動とは反対にエネルギーを蓄える、活動を最も少なくする季節。

内へ、内へと入り静かに落ちつくようにする。

陰の氣が最も多くなります。

汗をかく生活ではなく、陽氣をもらさない暮らしをすること。

新しいことを始めるよりも深く考える、洞察することで来年度の計画を考える。

栄養、エネルギーを蓄えようにしましょう。

エネルギーを使い過ぎると春からの元気、エナジーは湧きでてきません。

14-2 冬の暮らしの注意点

寒さと血流のながれ

寒さは人間において大敵です。

身体を硬くして血流の流れも滞る。動きも衰え、活動も低下します。

血流の流れが悪い状態を瘀血(オケツ)と云いますが、肩こり、腰痛、膝痛、手足の関節の痛みと全身に症状がでます。

寒さで血管が縮み脳梗塞、心筋梗塞が多くなるのもこの季節。

寒さと秋からの乾燥でカゼが流行り出します。

寒さから身を守るためには、衣服、暖房、食べものと総合的に工夫することが大事。

腎の臓と泌尿器系

腎の臓は冬に活発になります。寒さのため汗が出にくく、腎と膀胱が活動的になります。

寒さから身を守るため、水分を除くことで身体が温まります。

自然界に適応した反応ですね。

冬場は、夜にトイレが近くなります。腎の衰えた老人は、顕著に出ます。

寒さのため膀胱炎を起こしやすくなります。

冬の間にエネルギーを蓄えることが腎の役割。老化予防にもなります。

積極的に休む、氣をもらさないようにしましょう。

14-3 冬に必要なセルフケア

冬に必要なセルフケア

寒さのため全身の血流も衰えています。

すると特に関節部分が痛み出したりとします。

首、手首、腰首、足首の部分をガードするだけ身体全体が冷えにくくなります。

特に腎の臓がある腰首の部分。夜は腹巻きをして冷えないようにしておきましょう。

日中であれば、ホッカイロを入れて温めるようにしましょう。

充分に睡眠時間を確保する

夏は遅く寝て早く起きることが基本でしたが、冬は早く寝て遅く起きることが基本。

真反対です。

一年の流れ、陰陽の法則で生きることは理にかなっています。

一年の大きな流れで考えるようにする、生活するようになると慌てなくなります。

朝は特に寒さが強いため、無理には起きないこと。

ゆっくり時間をかけて起きる、睡眠時間が確保できない場合、起きる時は手足を充分に動かして起きましょう。

脳と心臓に負担がかかりにくくなります。

身体を温めるのに最適な入浴

冷えは下半身から入ってきます。

冬場は足先、足首がとても冷えています。座り仕事の人であれば、眼を使うことが多く、氣も上に偏っています。

すると相対的に下半身の血流が悪くなります。

入浴は、そのバランスの崩れを取るにはうってつけ。

そして全身を身体の中から温めます。

ゆっくり呼吸を整えることで相乗効果も出ます。

入浴と呼吸法で副交感神経を高めていきましょう。

暖房をほどほどにする

寒さから身を守るためには、暖房は欠かせません。

人類の歴史は、今まで飢えと寒さから身を守ることでした。

寒さから身を守ることができるようになったのは、ここ何十年ではないですか。

現代に生きている人たちは、快適に生きることに慣れ過ぎています。

暖房を効かせ過ぎると汗をかき過ぎて、外との差が激しいためにエネルギーも出てしまいます。

適宜、着るもので調節するようにしましょう。

汗をかき過ぎる運動を控える

運動は、代謝を良くするに必要ですが、冬場では汗をかき過ぎることは、ホリスティック氣幸では厳禁と考えています。

あくまで冬場は、エネルギーを蓄えて氣をもらさないようにすることが冬の養生です。

汗をかき過ぎるのもよくありませんが、動かないのもよくない。

何事もほどほどのバランスですね。

食べもので身体を温める

外の寒気から身を守ることも大切ですが、内側から身体を温めることも同時に行うことが大切です。

内側から温めるとは、飲みもの、食べるもので温めること。

冬場の鍋は、具も美味しく、野菜もたっぷりと頂けます。

調味料も味噌、しょうゆ、生姜、ニンニク、ネギなどで風味をつけ、身体を温める作用で、より効果的になります。

腎は生命力の大元

生命力の大元、腎は身体のコントローラーです。元気の源です。

逆に腎が衰えると老化が進むとホリスティック氣幸では、考えています。

過度の頑張りはエネルギーは消耗します。

精神的には必要以上の怯え、恐れは腎のエネルギーを消耗します。

注意はするが、必要以上の心配、恐れはしないことが大事。

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