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キャリアなしの26歳女が、今から何者かになれるようにがんばる話。

小さいころから音楽やダンスなどの習い事をたくさんさせてもらっていたし、お絵描きなんかも好きだったので、なんとなくいろんなことが人よりできていた。

学校に行き始めてからも、特になんにもしなくてもなんとなくテスト上位に食い込んだり、なんとなく部長になれちゃったり。

自分で言うけど小顔で高身長な方なので、めいっぱいごはんを食べても体型が変わらず「モデル体型うらやましい」と友人にもよく言われていた。

大学。ディベートの授業はほぼ勝率100%だったし、みんなが苦戦してるレポートもささっと仕上げちゃえる。卒論は期限ぎりぎりすぎたけど、それでも「プレゼン力はダントツトップだった」と教授たちから褒められるようなプレゼンテーションもできちゃえてた。

インターンシップ先でも、一緒に参加していた子からは「真琴ちゃんはすごい」「カリスマ性があるよね」「真琴ちゃんと一緒のチームなら安心だね」なんて言ってもらえていた。

「なんでもできそうだよね」って言われてきた。

だから、努力なんてしたことなかった。

努力せずに届くものと少しの賞賛だけ手元に置いておいて、それだけで満足してた。


あれ?

って思ったのは就活の時。

売り手市場と言われる時代で、同期は次々と内定を決めていった。正直「同期より私の方が有能だ」なんて傲慢なことを思っていたので、彼らが先に決めていくのをみて悔しく思っていた。でも次の瞬間には「どうせ大した会社じゃないんでしょ」「私が内定をもらえていないのは、高いところを目指しているからだもんね」なんて言い訳をしていた。


3年生の3月から就活を始めて、結局40社くらい受けた。でも内定がもらえたのは1社。それもクリスマスのあとのこと。ぎりぎりもぎりぎりだ。

「面接では実は不採用だったのですが、社長があなたの動画プレゼンを見て採用にしようって」と後で明かされた。

それでも全国に拠点を持つ、今をときめくベンチャー企業から内定をもらえて「やっと私のすごさをわかってもらえた!見たか同期たちめ!ははは!」なんて思ってた。

入社して、ボロ雑巾みたいになった。

でもそんな希望も傲慢さも持てなくなるくらい、この会社ではめちゃくちゃになった。

2泊3日、私語すら許されない軍隊のような研修を受けさせられ、最終日「お前は不合格な」とみんなの前でなぞの不合格を言い渡され。(なんで不合格かはいまだにわからない。試験官には好かれていなかったと思う)

配属後に取り返そうと思ったけど、超小規模拠点に配属になり、先輩はみんな営業でおでかけ。拠点の性質上、新卒が同行できない状況だったため、私は資料とじをしながら留守番ばかり。

他の拠点の人は毎日営業に行って毎日どんどん成長してるのに!先輩と仲良くなって、いろんなことを教えてもらってるのに!コミュニケーションを取る機会すらない!

「勉強の機会がほしいです」といっても「これがうちのルールだから無理です」「資料とじも大事な仕事でしょ」しか言われない。そんな会社で理不尽と自己嫌悪と悔しさといろんなものにまみれて、それでも立ち上がり続けた。

そしてどうしようもなく体を壊した。会社に行こうとすると、ベッドやお手洗いから動けなくなった。会社に「休みます」の電話をすると、安心して動けるようになるけど、また朝になると動けない。

新卒。6月。私は会社にいけなくなった。

「普通のキャリア」から、たった3ヶ月で離脱するなんて予想もしてなかった。


まあいっか

ここから吹っ切れて、「別に就職しなくていいや」という考えが生まれはじめた。でも、普通のキャリアからはずれても生きていけるほどのものを、私は持ってなかった。書類は通らない、面接は通らないでもう散々だった。

ようやく本気で「私って、我慢や努力の能力もない、人に誇れるスキルもない、買い手のつかない人材なんだ」って思った。私が見下してきた人たちは、私の知らないところで努力をしてきたんだとよくわかった。けど、もう遅かった。すでに差はついてしまったのだ。

そこから
「自分さがし」
「挑戦」
「就職だけが人生じゃない」
と言い訳を続けて早4年。

言い訳をしているから奮起することもなく、地味ーな焦りと地味ーな劣等感にずーっと苛まれつつ、いなし続けてきた。そんなことをしていていたら、26歳になってしまった。今年でもう27歳じゃん。ばちばちのアラサーじゃん。

体の方もガタがきまくり。「また具合が悪いのかな?今度はなんの薬を飲むのかな?サプリ増やすかな?病院いこうね?モデル体型はどこいったかな?新陳代謝どうした?HPのMAX値25くらいかな?」みたいな感じよ。

それなのにね。何も成し遂げてないのよ。何者にもなれてないし、何も残せてないのよ。今のところ「なんでもできそうなのに」って言われる”だけ”の人生なのよ。


やばいじゃん、私?


そう思っていたころに出会ったのが前田高志。「なんかしなきゃ」と感化されて勢いで入ったのが前田デザイン室。ありがとう前田さん!ありがとう勝てるデザイン!

言い訳ぐせと後回しぐせのおかげで、前デでもほぼ2ヶ月沈黙してましたけど、いい加減立ち上がりましょうね、私。

ぬけだしましょうね、私!

自分の強みを生かして、なんか成し遂げましょうよ、私!


私の持っているものって

実は、私は人よりすこしできることもある。実はすごいのだ!とてもすごいのだ!(言い聞かせ)

・文章を書くこと(精度はともかく、書くことそのものは苦じゃない。ちなみにこのnoteは1時間くらいで書いた)
・プレゼンテーション(パワポの扱いは人よりはわかる程度。人前で喋るのも苦じゃない)
・初対面の人にも、臆しはするけど結局話しかけられるところ
・なんとなーく人と会話を続けること
・なんとなーく場をまわすこと
・ふかーく思考すること
・物事を効率化すること
・この人はこういう人って推測すること(決めつけたりはしないように気をつけてる)
・大きなことも、思い切ってばんって判断すること
・目的を見失わず議論をすること
・見たものを、割と模倣できること(これは結構あいまい)
・人に親切に、人を大切にすること(おせっかいレベル)

……とかかなあ。


まとめると私が持つ力は
・類推力
・思考力
・勇気を持つ力
・共感力
…かなあと思う。


強みをAIに見つけてもらおう作戦

先日ストレングスファインダーという強み診断もやってみた。100個くらいの質問に答えていったら、34個の長所リストの中から、私の強みをランクづけしてくれるというもの。

ランクづけした上で、深い内面の考察なんかもしてくれる。結構言い当てられているところが多くて面白い結果だった。診断には5000円くらいかかるけど、私はその価値は十分にあったと思う。

それで、私のトップ7長所はこんな感じ。

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これを見ながらいろいろ言い当てられるうちに「ああ、私、なんにもできないわけじゃないんだ、ちゃんと長所があるんだな」ってあらためて思えた。ありがとうストレングスファインダー。

同時に「私はこの長所とこの長所を持っているから、逆にこういう短所が生まれてしまうんだな」ということもわかった。

例えば「着想」があるからアイデアがたくさんでてくるし、「戦略性」があるからその中でも最適な解を直ちに予測できるし、「コミュニケーション」があるからそれをどんどん人に伝えられてしまう。

でもその最適解にすぐにたどり着くのが当たり前だから、たどり着くまでのプロセスを丁寧に説明することを、今まで疎かにしてしまっていた。「これが1番いいのに、なんでわかんないの?」ってよく思っていた。説明は一生懸命していたけど、多分相手の立場に立ててなかったんだと思う。だから会社や友人との間でも、理解されないことが多かったんだと思う。

そんなわけで、おかげさまで弱点も少し見えてきた。ありがとうストレングスファインダー。


ぬけだ荘で、ぬけだすぽん!

そんなわけで、私はぬけだしのための第一歩を踏み出しました。

このあいだまでは完全にニートしてましたけど、いろいろあってwebとロゴの仕事をどどどんといただいたので、ニートから一応「かけだしデザイナー」に昇格しました。今後、そのお仕事もステップアップの材料として余すところなく活かしていけたらなと思っています。

あともうひとつ、自分が去年コロナに罹患した経験や、治ったあとの後遺症・差別のことなどをつづり続けるツイッターアカウントを持っていまして、これもクラファンして書籍化できたらいいなあなんて思っています。

自分がたりは以上です。お付き合いくださりありがとうございました。

そんなわけで、私は「『なんでもできそうなのに』って言われるけどなんにもできないやつ」から抜け出したいです。がんばろうね…あとでこのnote見返して虚しくならないように…

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