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【雑談】自分の一生が読めたら…

こんばんは。

突然ですが、私の大好きな本の1冊が、ジーン・ウェブスター作の
「あしながおじさん」です。
様々なバージョンの翻訳がなされ、学校の推薦図書にもなっていますし、
読まれたことがある方も多いのではないでしょうか。

本の詳細は省きますが、この本の中に、
個人的にとても興味をひかれる、面白い問いがあります。

もしも本当に自分の一生を活字で読めるとしたら -全知の存在によって書かれた、完全に嘘偽りのない形で読めるとしたら- おもしろいと思いません?ただし、読めるのは次の条件を呑んだ場合のみ。"読んだ内容は絶対に忘れないけれど、自分のあらゆる行動の結果と自分が死ぬ時間を正確に知りながら、生きつづけなくてはならない"

あしながおじさん (ヴィレッジブックス) pp.197~198

皆さんだったら、自分の一生を読まれますか?
すぐに回答できる内容ではないですし、その時の心情によっても
答えが変わる問いだと思います。ちなみに作品内では、
この問いをたてた主人公はYesともNoとも言いません。
聞かれた側も、YesともNoとも答えません。

個人的にこの本は、いつも何となく日々の生活にモヤモヤしたり
元気があまり出なかったり、逆にエネルギーに満ち溢れていたり、
落ち込んだ時にすごく読みたくなるエネルギー本なのです。
そういうこともあって、しょっちゅう意見が変わるのですが、
今、自分の一生が詳細に書かれている本が自分の手の中にあったら、
その後、いつ何が自分に起きるか、そしてそれらを変えられなくとも
読んでしまう気がします。

好奇心という理由もありますが、多分、将来の安心を得たくて。
実際は安心を得られるのかはわからないですし、読んだら、
未来の出来事に対して不安だらけになる可能性もあるのでしょうが、
何かしら、世間にとっては小さなことでも、
自分が安心できるような安心材料が欲しくて読む気がしています。

あしながおじさんの著者であるジーン・ウェブスターは
この本・そしてこの質問を書きながら、YesとNoどちらの答えを
抱いていたのでしょうか。

この秋は、こういった名作をたくさん読みたいと思っています!
今日もお読みいただきありがとうございました。

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