FMK Radio Busters 7/26 佐野元春生出演回 PrtⅢ

去る7/26に佐野先輩が熊本のラジオ番組生出演したコーナーの文字起こし。今ごろ?だけど、radikoタイムフリーでも聴き逃した方へ。

なるべく要約せず可能な限り再現。


第1弾 『今、何処』アルバム、時代遅れのロックンロール・バンドについて

第2弾 桑田くんとの約束、炭鉱の中のカナリア


第3弾 「ソングライティングする時は自分の中の中の10代20代、といったところを大切に」、「コヨーテ・バンドの一員として」

「ソングライティングする時は自分の中の10代20代、といったところを大切に」

ぶんやさん(DJぶんや。番組パーソナリティ):
今回の『今、何処』っていうアルバムは、これだけ世界が転がっている時代の中においても、楽しんで聴けるアルバムだし、聴き方によっては時代をバッサリ斬ったアルバムでもあるし、いろんな聴き方ができるアルバムですね。

「ロックンロールだしポップ、ということですよね。」

ぶんやさん:
ですよねぇ。だからポップっていうのを失うと、やっぱりちょっと憂鬱な、めんどくせえアルバムになるんじゃないかな、と。

「やっぱり、僕も10代の時にポップ音楽聴いて育ちましたから、基本的に自分がこうして音楽を作るということであれば、やっぱり若い世代、新しい感覚を持った魂たちがどっかで聴いてくれてるってことを意識したい。

そのためには、僕もこの年齢ですから世の中を見る時、多少悲観的になったりするけども、なるべくそういった大人の感覚、大人の感想を曲の中に盛り込まないように気をつける。」

ぶんやさん:
なるほど。やっぱり大人の意見というか、ちょっと押しつけがましくなっちゃいますもんね。

「そうだね。」

ぶんやさん:
ある程度キャリアを重ねてきて、それをそのまま口に出すのはね。

「だから、ソングライティングする時は自分の中の10代や20代、というところを大切にしています。」

ぶんやさん:
今回の『エンタテイメント!』と、この『今、何処』のアルバムの中に“君の魂”という言葉がよく出てきます。若い頃にいってた“君の魂”と今の“君の魂”、聴いてみるとニュアンスがまったく違いますね。

「ああ。聴いてくれる人によってニュアンスの違いはあるかもしれないですね。」

ぶんやさん:
さっきも“植民地の夜”でもいいましたけど、今度の曲はUKロックに行ったか。ああ、懐かしい70年代の、そんな感じから、えっ?今度はアメリカ行ったなぁとか、いろんな音楽に触れてきた佐野さんの中で、ヴィデオの中でベースの高桑さんがいってましたけど、とにかく膨大な量を聴いてきている佐野さんの中から出てくる音楽っていうのは凄いんですよ!!っていう。

「そういった意味では今回の『今、何処』というアルバムは、本当の意味での佐野元春 & The Coyote Bandのオリジナルアルバムだといえますね。」


「コヨーテ・バンドの一員として」

ぶんやさん:
このあいだの、5月の熊本でのライヴ観させていただいたんですけど、僕は観たことないんだけど、ボブ・ディランとザ・バンドってこういう感じだったのかなぁ?とか。でも、一瞬はブルース・スプリングスティーンとEストリートバンドみたいな時もあるし、ニール・ヤングとクレイジーホースみたいな時もあるし、ちょっと古いかもしれないけど、クリフ・リチャードとシャネルズみたいな時もあるよねぇ〜とか。1人のソングライターとバックを奏でているメンバーが一つになって転がり続けて。凄く気持ちのいいライヴでした。

「それはうれしいですね。僕はもはや、佐野元春 & The Coyote Bandというよりも、コヨーテ・バンドの一員としているという感じ。ですので、歌うのはメインシンガーの僕だけではなく、コヨーテ・バンドのメンバーみんな歌うのも上手ですから、いっしょに歌ってる。だから最近バンドのパフォーマンスというのは、僕らも楽しんでやってるし、その楽しさがオーディエンスにもいい形で伝わっていってるんじゃないかな、と思います。」

ぶんやさん:
だから、いろんな時代の佐野さんのライヴを何回も観させてもらってますけど、現在のコヨーテ・バンドとのライヴっていうのは、本当に一つのバンドって感じがぴったりくる。

「それはうれしい。」

ぶんやさん:
バンドとしてのグルーヴだったり、ハーモニーとしてのグルーヴだったり、そういういろんなグルーヴ感が実に軽やかに、気持ちよく伝わってくる。

「やっぱり結成してから17年。小さなライヴハウスから大きい会場まで、いろいろな経験をしてきた。そうしたバンドとしてのアイデンティティがしっかり固まってきた。『Blood Moon』あたりからその兆しはあって、それがこの『今、何処』のアルバムで僕らの経験、技術がいい形で結びついたというふうに僕は思っている。」

ぶんやさん:
是非、機会があればみなさんも佐野さんのライヴご覧になっていただきたいと思います。


さらに続く。



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