佐野元春 & The Coyote Band 2022年新作アルバム『ENTERTAINMENT !』を聴いた。
2021年のいつごろだっただろうか。
「ライヴができないぶんレコーディングしている」
と、佐野先輩は語っていた。
そしてその録り終えてる曲の数はゆうにアルバム2枚分にも及ぶともいい、来年(2022年)春ごろのリリースを目指しているとも。
やがて年があらたまり、自身の誕生日に生放送の配信番組において、まず4月に配信限定で、続いて7月には別タイトルのパッケージ盤をリリースすると発表。
僕はファンとしてはかなり特殊な方なんで、
「なんだよ、だったら7月まで待つから2枚組で出してよ」
と正直思っていた。大多数のファンが早く!早く!と待ち焦がれている中で。
そうは言っても楽しみなのは同じだ。
この4月。かねてからの予告どおり佐野元春 & The Coyote Band待望の新作アルバム『ENTERTAINMENT !』がリリースされた。前作『Maniju』から実に5年ぶり。
全10曲。アルバムのランタイムも約35分とコンパクトな印象。
リードトラックの“エンタテイメント!”をはじめ半分は既発シングル。
まだまだ続くこのヴィラス禍、ステイホーム期間のはじめにYouTubeで発表された“この道”はメンバー各自の自宅での宅録だったが、今回はスタジオヴァージョンで収録。
残る5曲は新曲。2020年のSave itトゥワーあるいは21年のZeppトゥワー、両方とも不参加なので定かではないけど、どちらかで披露された新曲はこの5曲の中のどれかなのだろうか?
不安定な時代を生きるすべての人へ、とうたわれているように全体的に慈悲に満ちているような感じを受けた。
印象に残った2つの歌詞。
あの花はどこに咲いていたんだろう
誰も望まないような未来に迷い込んで
どこまでも続いていくこの矛盾に満ちた惑星
(新天地/6曲目)
この道はもっとなだらかでいい。いつか来た静かな道だけど、いばらの道だから。
夜明けといっしょに勇気をだせば虚しい言葉も忘れるよ。
これは憶測だが、7月のアルバムこそが“本番”じゃないか、そんな気がしている。バンドメンバーが“ヤバいアルバム”というくらいだから。
よりアグレッシブなロックアルバムを期待!
答え合わせが楽しみだ。
©︎2022 Daisy Music
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