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『ima』によせて、によせて(ショート・コメンタリ)【Sandwiches #68】

 またまた新しい週がはじまります。今日もお暑うございましたね、なにを間違ったか長袖シャツにデニム地のハットという出で立ちで外出してしまい、日中はとにかくハアハア喘ぐばかりのありさまでした。6月でこれなら、7、8月はどうなってしまうのやろか!

 そいやそんな今日のお昼どき、とある楽曲がsound cloudにて公開されました。併せて、その楽曲について普段から親交のあるWebメディア「NEUT Magazine」にて寄稿記事が掲載されたのでお知らせしたいと思います。

 もろもろの詳細については記事のほうをご参照いただきたい(ながながと制作の経緯について書いております)のだけど、やあ、この企画はまっこと難産も難産でした。

 本連載「Sandwiches」においても何度となく「スランプだ、スランプだ」と情けなく漏らしておりましたね、そのとき、自分自身のための楽曲だけならまだしも、こうしたコラボレーション・プロジェクトまで完全にストップさせてしまっていて、それがまたずっしり重石のようなプレッシャーを抱く要因になっていた。

 言い訳ばかり並べても格好悪いもんですが、ただ記事の方ではちょっとスカしているもんだからここで「関係各所に申し訳ないことをした」とそっと懺悔めいた文言を添えておきたい。とくに辛抱強く付き合ってくださったNEUT編集長の潤さんにはほんとう頭が上がりません。

 完成した楽曲『ima』はとかくラフな内容だけれど、ここにあるぼやけたつぶやきこそ、自粛期間におけるわたしにとっての極めてリアリスティックなムードでした。要領を得ない胸の内をそのままに吐き出した、それは恥部をさらすがごとき心やましさを伴うものの、いまの気持ちに整理をつける意味でとても重要な作業になったと思います。

 そういえば……、YouTube限定で公開している楽曲「awai」ぶりに、友人のビートメーカー・Shun'eiと制作を共にできたのは非常に楽しい経験でした(ここで明かしてしまえば、つい一昨日書いたお蕎麦屋さんの話永遠なれ、上かつ丼フェア【Sandwiches # 66】)で登場した「友人」も彼なのです)。もうかれこれ7年ほどの付き合いでしょうか、ながく行動を共にしてきた間柄だからこそのスムースな共作だったことは間違いなく、非常に助かりました。

●本日の一曲

 そんなこんなで、Shun'eiとの「awai」を貼って今日はとんずらです。アップロードは3年前、やあ、ほんとうに月日ははやいわねえ! 実は本日・6月15日は1stアルバム『Orang.Pendek』のリリース日で、maco maretsとしてのデビューからは丸4年がたった計算になります。いつもありがとうございます、5年目もなにとぞラフにお付き合いください。

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 お休み気味のお便り返信コーナです、今日はすてきな長文をお寄せいただいたので紹介させていただきます。

●ペンネーム:世を忍ぶ仮の姿さん

こんにちは😃
制作が忙しくなってきたご様子で、プレッシャーをかけるつもりはないのですが、maco maretsファン達はワクワクして待機姿勢を取りつつ待ってます。

私は、文を書いたり絵を書いたりする事は好きですが、作品として発表した経験が無いので、作品を産み出す苦しみはわかりません。(察することぐらいしかできないと言うべきか。)
でも、この苦しみって、才能のある人のみが味わえる物なんでしょうね。

ところで、この間Instagramで、ポールオースターの作品を読んでいらっしゃるのを知りました。
翻訳者の柴田元幸さん(エドワードゴーリーの翻訳者でもある)に興味を持った事がきっかけで、「ムーンパレス」や「偶然の音楽」「最後の物たちの国で」などを読みました。遙か昔ですが。
最近は、読書もちょっと億劫になっており、読み古した本をパラっと一節目を通すくらいになってしまっています。
時間はたっぷりあるのにねぇー。

maco maretsさんは、読書家ですよね。
(味わい深い歌詞、巧みな言葉の使い方を見ればすぐわかることではありますね。)
私も見習って、また新しい本との出会いを求めてみたい気持ちになっています。

ところで、ご報告です!
失業しておりましたが、新しい仕事が決まりました。
更に、来月あたりから、ライブハウスの営業再開も視野に入れるとニュースで聞いたので、これでライブに行ける!
どん底から這い上がった気分です。

梅雨に入り、来週は梅雨寒になりそうだとか。
暑くなったり寒くなったりで、体調を崩されないようにご自愛下さい。

>>いつもお便りありがとうございます! 制作についてはほんとうにね、えっちらおっちらスローペースで進めておりますから、そこそこに気にかけておいてもらえたらと思います。うふふふのふ……。

 またポール・オースターについても触れてくださって嬉しいです、わたしはたまたま近所にある古書店で出会ったのが最初なのですが、『シティ・オヴ・グラス』や『幽霊たち』で一気にその迷宮的筆致の虜になりました。とくに初期作品はわたしの敬愛する安部公房なんかと通ずる雰囲気があって、とてもすき。挙げてくださった『偶然の音楽』は未読ですがとても読みたい! またタイミングで買っちゃおうと思います。

 そしてお仕事のほう、おめでとうございます! わーい! なかなか不安の消えてくれない日々ではありますが、とにかくこうした場でみなさんと前向きな感情を共有しつつ、健康に生きながらえていきたい所存です。yay!

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