自分への戒めと制御で犯しやすい「ミス」

制御で点を取るというのは「電験2種以上の王道中の王道」。

時代の変化はあるものの、未だに「機械制御の問1問2」で攻めるというのは主流ではないだろう。

同期機と変圧器は昔から深さを誇っているし、安パイだって言われていた誘導機も進化を遂げ、簡単ではなくなった。

電験3種のような計算問題が誘導電動機側で出題されたとしても、鬼のような問題が問2で待ち受けているというのが平成20年以降の常だった。

しかしながら、制御も煽りを受けて難しくなっている現実がある。

知識を問う問題が厄介だが、それ以上に

問題を詰め込み過ぎている

という事態が厄介。

今の受験生は平成10年代の問題であれば、10分~15分程度で解いてしまう。

(1)(2)(3)(4)(5)(6)と並びに並んで、さらには考察をしろ、グラフを書け・・だ。

手間がかかりすぎる。

とはいえ、修練で何とかなるレベル

youtubeか何かで、機会があれば、自分が制御を解く姿をいつか公開したいと思っているが、たぶん笑うと思う。

体力が満タン状態であれば、(1)(2)あたりで出てくる伝達関数は息も付かせぬ速度で解ききる。

制御は20分以内で回答したい

これが理想だ。

電験1種に合格するというのは逆にそれだけの速度がないとダメだと思われる。

機械制御で合格基準点を大きく超えておいて、電力管理で何とか食らいつく。


少し考えてみて欲しい。

地絡計算、短絡計算という知識が必要な問題で取る5点、10点と制御で取る5点、10点。

どっちが簡単だろうか??


「深い学問チックな戦いの場」と「スピードレース」では、どっちの方が楽だろうか??

確実に後者だ。

こっちは努力でどうにかなる。


自分を律する

伝達関数で、もたつく??

こんなことじゃダメ。

これは明らかな努力不足。

logで戸惑う??

部分分数展開で迷う??

安定判別で止まる??

これも努力不足。

これらは全て何十回と解くことで、速度が確実に向上するものだからである。


ここで躓いてはいけない。

それでは合格には到達できない。


厳しい言葉ではあるが、相手が電験2種だ。

自分を律するしかない。


凡人は「速度」をとことんまで極める。試験センターが考える予想よりも、遥か上の速度で問題を解ききってみて欲しい。

勿論、正確性を兼ね備えた上でだ。

速度は修練で鍛えていくとして、「正確性」について、考えた事があるだろうか??

自分のミスを収集してみた事があるか??

「速度と正確性を上げる」と理想論を掲げた所で、今回自分が制御を解いた中で間違えてしまった話をする。

自分はこれまで約10年という電験との付き合いであるが、決まって同じようなミスをしてきた。

「C1=K1(1+1/s)」

C1=K1/(1+1/s)

として今回、見間違えて10点以上失点したのだが

これは何回目のミスか分からない。

これは「思考の癖」「脳のスペック」だと捉えている。

問題文の設定を読み違える

自分はこのミスが多い。

例えば

S^3+5s^2+10s+4

といった長い式を見た時に

「4」を「14」と捉えてしまう

といった癖がある。

焦れば焦るほどに顕著にミスをする。


このミスについては、既に把握しており、問題を解く最中にチェックを入れ、ミスを防止することができた。


だが、「C1=K1(1+1/s)」の読み違えについては油断があった。

「試験本番」での解き方

基本中の基本なのだが、試験本番では普段やっている事しかできないものである。

スポーツと同じだ。

というより、スポーツよりも勉強の方が本番のマグレホームランは起こりにくい。

先日、お世話になっているろくさんから頂いたメールにて

T(s)やC(s)の(s)は書いた方が良いですか??

と質問され、ハッとなった。

試験本番では、計算途中では(s)は省略して書くが、回答となる答えにはきちんと(s)を書く。

書かないといけない。


練習時からきちんと書く癖をつけておかないと、本番は確実に書き忘れるだろう。

これと同様に、どこか自分は

「電験マガジンでは回答部分を伝えれば良いという気持ちの弛み」

があったと思う。

故に「C1=K1(1+1/s)」の読み違え も発生した。


いつもなら、このミスは生じない。

試験では回答欄に真っ先に「問題文で与えられている定義」を書き綴るからだ。


ミスはどうして発生した??

ここを突き詰めて考えた時、本当の回答速度を私たちは手にすることができる。

まとめ

「ミス」をあなた自身、どこまで把握しているだろうか??

これはかなり大事である。

「できた!」と思って「実はできていない」という人を自分は数多く見てきた。

電験2種や1種ではよくある話である。

電力会社で共に電験1種を合格しようと切磋琢磨した仲間との経験が生きている。

とはいえ、次は自分の電験マガジンに関わってくれている人が電力会社、メーカーらとの戦うことになる。


電力会社社員は平日はほぼほぼ毎日、与えられた問題を解き、社内の共有サーバーに自身の回答をアップしている事だろう。

彼らと席を争うと言っても過言ではない。

とはいえ、意識すべきは「問題と向き合うこと」である。

自分自身に勝ちにいこう。


10月31日の問題配信

「模試」をする

これを1つ期日として、捉えてくれている人がいる。

今、最終問題選別に入っているので、もう少し待って欲しい。



10月31日という日程設定が抜群に良いと自分は思う。

11月8日ではダメだ。リカバリーができない。


この時期までにどこまで仕上げてこれるか重要なのである。

ここからは否が応でも勉強時間、やる気は向上してくる。

そして

ああ・・1週間猶予があったら・・もっとやれたのに

と試験本番前に思う。


明日、問題と対峙した時

「初めて見た!」

と思うか

「覚えていない・・・」

と思うか

「解けるぜ、甘いよ桜庭」

と思うかで随分と、伸びしろが変わってくるだろう。




とはいえ、プレッシャーに感じて欲しくない。一番は「勉強を楽しむ事」だからである。自由に問題と向き合ってみて欲しい。

それ故に「オンラインで繋いだ状態での模試」「会議室を借りて模試」ではないのだ。

人それぞれ環境があって、勉強だけに専念が難しい場合もある。

勉強の進捗だって、進んでいるのはそれは恵まれた事。

あくまで「11月22日という期日」と「合格水準」を基準に話をしているから厳しい話になってしまう。

「桜庭」という電験だけに特化した人間と出会った事で、勉強が進めば何よりである。


ちなみに、今回配信する問題は当然の事ながら、最高に吟味している。

新電気の連載、電験3種の問題予想と同等の質。

これらは大きく評価されて今の自分、飯が食える仕事がある。

画像1

平成21年〜平成29年の過去問分。試験センターに掲載されるのが平成21年までだから、そこが境目になる。

電験3種のように難しい問題を3割以上ピンポイントで当てるというのは規則性がないので難しいかもしれないが、関連知識でひっかけるように設計している。

電験マガジンが良い場になることを願うと共に全力で努力をする。

合格して人生を変えていく為のカードを増やして貰えれば幸いである。

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2019年2020年の経験を経て、新たな形のオンライン塾。勉強資料を格納している。既存の塾や通信講座や特別講座以上に「基礎知識」「失敗確率を極力減らす方法」が得られる。定期的に届く配信記事をきっかけに問題を解いたり読んだりことで知識のベースアップも狙う。塾や通信講座のメリットに加えて、難化する試験対策を考慮した戦略を共有するマガジン。最近はさらに発展し、資格取得後の先の話を開拓している。

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