自動制御の枠組みを知るという取り組み
「制御科目」は苦手な人にとっては、もう捨てる分野と捉えていることも少ないです。パワエレと同じ位置づけにしていたりします。言語のように「暗記」で、基本の枠組みを捉えて、あとは計算問題であると割り切れる人は割と上手くいく傾向にあると思います。
伝達関数一つをとっても、「t」とか「jw」とか「s」もあって、よく分からない。実用性があるのかも分からないから理解する価値がない。こんな結論を出す気持ちは分からなくはないです。
「制御を分かりやすく位置づけも含めて教えてもらえませんか?」という質問も例年、この時期に来るのでここを解決しておけたら、価値があると思い、工夫してみました。演習のイメージです。
共有ファイルに入れてあるので覗いて見て欲しいのですが、ほぼほぼ穴埋めになっています。これを埋められるかをチェックしてみて欲しいです。これは原稿の元になるモノです。制御分野はこの枠を作ることすら、結構難しいんです。この枠が順番も含めてしっかりしていると、めちゃくちゃ分かりやすくなると思います。(教科書通り作ると、何でこれを学んでいるのか意義が分からなくなる)
「こんな枠をこの順番で作るんだ」とか「こういうまとめ方をするんだね」とか、そんな気付きを得てもらうと、試験範囲の全体像を把握できると思います。そして、抜けが減ると思います。日ごろから取り組んできた参考書や問題集の学習をさらに強固なものにできるのではないかと考えています。
※周波数応答で混乱する人が多いです。周波数応答というのは、制御系の応答を調べるための1パターンでしかないんです。ステップ入力与えた結果、出力どうなるのか?を見るステップ応答、インパルス入力を与えた結果、出力どうなるのか?を見るインパルス応答があります。そこに周波数応答があるんです。入力と出力の間にある伝達関数がどんな挙動を示すものなのかを知りたいから、自動制御の計算をするんです。学校の授業だと、例えでブラックボックスを使われることがあるけど、まさにブラックボックス部分が伝達関数。(入れたものをどう変化してくれるのか)
周波数応答に関してはボード線図が周波数変化に対する「ゲイン変化」と「位相変化」を一目瞭然にしてくれるから便利。他に「ベクトル軌跡」もあるけども、表に出ることは少ない。(ナイキスト安定判別でいきなり出てくる)
長くなりましたが、共有フォルダに入れてあるのでワードで見て下さいね。
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